オーダースーツに挑戦したい!
早速ですが、初めてオーダースーツに挑戦してみよう!と思うと
●なんだか色々と難しそう…
●価格はものすごく高いんじゃないだろうか…
など、さまざまな不安や疑問が思い浮かぶと思います。
その不安を少しでも解消しようと、事前にネットで調べてみても、
●ありきたりなまとめサイト
●いつも同じ店舗が1位のランキングサイト
●詳しすぎて訳が分からないブログ
こんなサイトばかりがヒットして、いまいち信用していいのか分からない!となってしまいませんか?
『ありきたりなまとめサイト』が一番悪質で、スーツのことを何も知らないライターさんがネットで調べながら適当に書いているケースがほとんどですから、これを信用してしまうと間違った認識を持ってしまいます。
そうならないように、東京表参道の地で10年以上オーダースーツサロンを経営しているBOTTONEが、みなさんに『分かりやすく・正しい』知識をお届けしたいと思います。
サイズ感の違い
まず最も変わりやすいのが、サイズ感の違いです。
既製品のスーツとオーダースーツとでは、サイズ感に関するアプローチが全く異なります。特にオーダースーツの方では、別記事で書いている(オーダースーツの種類)によっても変わるのですが、基本的には「その人に合わせていく」というのがオーダーの考え方です。
既製品のスーツ
既製品のスーツと言えば、皆さんご存知のように「お店に行って」「ハンガーにかかっているスーツを選ぶ」という購入の仕方がほとんだと思います。
身長や体型にあわせていくつかのサイズ展開があり、同じモデルの色違いが2.3種類、タイト・レギュラーなどのシルエットの好みが選べる。
皆さんも、そうして選んでいるのではないでしょうか?
最大の難点は、平均的な体型の人でない限りサイズがぴったり合うことがないということです。
✅ ジャケットはSサイズだけど、スラックスはMサイズの方が丁度いい
✅ 全体的にいい感じだけど、肩幅だけがきつい
これらは皆さん経験があるのではないでしょうか?
これは既製品が手軽に購入できる反面、どうしても避けられないところです。
オーダースーツ
一方で、オーダースーツは「その人の身体に合わせて」サイズ設計を行います。オーダースーツの種類によってアプローチは違いますが、一般的にはサイズサンプルを着て微調整していくパターンが多いと思います。
✅ 肩幅が極端に広い、腕が長い
✅ 下半身ががっちりしている
✅ O脚がいつも気になっている
などの身体的なお悩みがある方も、オーダースーツであれば解消できることがほとんど。
普段着ているスーツのサイズ感に悩んでいる方は、日頃着ているスーツをオーダースーツ店に持って行って「ここがもう少し細くなると嬉しいんですが…」と相談してみるのもひとつ。
最初からサイズが決まっていない分、担当してくれるフィッター(採寸をする人)としっかりとコミュニケーションをとることが重要になってきます。
価格の違い
オーダースーツに挑戦するにあたって、一番気になるところではないでしょうか?既製品も、オーダースーツも、実は価格はそれぞれピンキリなんです笑。
ですから、ここではあくまで一般的な価格をベースに解説させていただきます。
既製品のスーツ
みなさんが初めてスーツを購入したであろう大型量販店から、BE〇MSの紳士服レーベルなどのセレクトショップ・オリジナル、イタリア製の高級服まで実は既製品も幅広いのですが、ある一定のライン以上のものは着心地や品質の良さにおいては十分に満足できるものが手に入ります。そこから先はぶっちゃけ趣味の世界です。
①大型量販店 ~4万円
②セレクトショップの紳士服レーベル ~8万円
③イタリア製の高級ブランド 10万以上
④ハイブランド 30万以上
①と②は着心地や製品としての品質の差が明確にあると思いますが、②以上になってくると、品質というよりもそのブランドの魅力に惹かれて購入するケースが多いのではないでしょうか。
オーダースーツ
オーダースーツ店をネットで調べてみると、驚くほどの数がヒットすると思います。
もう、私たちも訳分かりません笑。
「高品質スーツが1着2万円~」「2着目は半額!」などの広告文もよく見かけますが、みなさん騙されてはいけませんよ!
①格安パターンオーダー 3万~7万円
②イージーオーダー 8万~20万円
③フルオーダー 30万円以上
オーダースーツの種類については、別記事で詳しく解説しています。
初めは価格的な魅力がある①のスーツをオーダーする人が多いのですが、選べる生地が少なすぎる、オプションを色々追加して・・・と、結局5万円くらいになる方が多いそうです。
そして、①に満足いかず②のオーダースーツにたどり着くと、きっと本当の意味で満足できるスーツを手に入れることができます。③は…趣味の世界かもしれません。
①格安パターンオーダーと②イージーオーダーは、品質(仕立て、補正など)の差が明確にあり、場合によっては①は既製品と大差ないかもしれません。
本当にオーダーの良さを味わいたいのであれば、ご予算が許せば②から挑戦されることをおすすめします。
納期の違い
気に入ったスーツを購入したからにはできるだけ早く手元にほしいものですが、既製品は袖や股下の調整が入りますし、オーダースーツはそもそも完成まで時間がかかってしまいます。
既製品のスーツ
格安の量販店スーツであれば、股下くらいしか調整しないと思いますが、セレクトショップなどでスーツを購入すると、袖丈や股下の長さを調整することになります。
最初から袖のボタンが付いておらず、調整ありきで売られているケースも。
①大型量販店 数日
②セレクトショップの紳士服レーベル 1~2週間
③イタリア製の高級ブランド 1~2週間
④ハイブランド 1~2週間
オーダースーツ
オーダースーツにおける「納期」とは、「手間をかけた時間」と言い換えることもできます。
ですから、早ければいいってものではないんです。
かと言って、フルオーダーのような1年近くもかかるものは、日常服としては現実的ではないかもしれません。
①格安パターンオーダー ~3週間
②イージーオーダー 1ヶ月~2カ月
③フルオーダー 半年~1年
①格安イージーオーダーは中国などの海外生産の場合がほとんど。
今回のコロナ禍では大きなダメージを受けたお店も多く、品質はさほど高くないのに、納期が何カ月もかかってしまうという事態になってしまいました。
そういったリスクも存在しますが、品質の優れた国産のオーダースーツは比較的納期が安定しており、手間がかけられている分1ヶ月以上かかるのが基本だと考えておきましょう。
ブランドの価値
スーツに限らず、「いつかあのブランドのあのアイテムを…」と、何かに対して憧れを抱いている方は多いと思います。
でもそれは、スーツにおいてはあまり重要ではないかもしれません。
スーツを着るケースを想定してみると、多くが「ビジネスシーン」「フォーマルシーン」ではないかと思います。
自分だけの世界ではなく、相手がいて、社会があって、「相手が自分に対してどう思っているか」もスーツをきるうえで大切なことです。
これ見よがしなブランドは、かえってマイナスなイメージを与えてしまう可能性があることを忘れてはいけません。
一方で、オーダースーツの場合は、スーツそのものよりも『あなた自身に価値』が生まれると考えた方がしっくりきます。
ボットーネのコンセプトの一つに”あなたらしい1着と、着る楽しさをお届けします”とあるのですが、ブランドらしさではなく、あなたらしさに重点を置いています。
服ではなく、着ている人が輝くような、そんな力がオーダースーツにはあるのです。
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