【初心者向け】既製品とオーダースーツの違いを語る|価格や品質に焦点を当てて

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
本日のブログでは、スーツをオーダーされたことのない初心者の方に向けて、既製品とオーダースーツの違いをテーマに詳しく解説していきたいと思います。
パッと見ただけではその価値が分かりにくいスーツの世界において、どんな基準を持って選べばいいのか?
既製品よりオーダーが優れていそうなのは分かるけど、実際どう違う?
この記事の目次
オーダースーツに挑戦したい!

サイズ感の違い

特にオーダースーツの方では、別記事で書いている(オーダースーツの種類)によっても変わるのですが、当たり前ですが、基本的には「その人の身体に合わせていく」というのがオーダーの考え方です。
もしくはサイズ感のイメージができる人は、オンラインサイトで寸法を見て購入される方もいらっしゃると思います。
✅お腹が気になってきた
価格の違い

そこから先はぶっちゃけ趣味の世界です。
③は…趣味の世界かもしれません。
納期の違い

スーツに対する憧れと現実
誰しも心の中に「いつかあのブランドのあのアイテムを手に入れたい」という憧れを持っているものです。
高級ブランドの洗練されたデザイン、歴史ある仕立ての技術、あるいは憧れの人が着ているスーツへの羨望の気持ち、これらは私たちの装いに対する夢や目標になることがあります。
しかし、スーツという装いにおいては、単なるブランド志向はしばしば本質を見失わせることがあります。
理由はプライベートの服とは違うことにあるのですが、例えばスーツを必要とする場面を思い浮かべてみると、その多くは「ビジネスの場」「冠婚葬祭などのフォーマルな場」「重要な会合や交渉の場」などです。
これらの場において最も重要なのは、着る人自身の印象や存在感、そして場の空気に適した装いであることであり、何か分かりやすい主張のある服ではないのです。
つまり、スーツは「私」だけの世界の服ではなく、「相手」や「社会」との関係性の中で意味を持つ、社会性を帯びた装いなのです。
ブランド志向の落とし穴
目立つブランドやロゴ、あるいは高価であることが一目で分かるようなスーツは、時として意図しない印象を与えることがあります。
✅「自己顕示欲が強い人」という印象
✅「物質的な価値観に偏っている」という評価
✅「見た目だけを重視している」という先入観
✅場合によっては「成金趣味」と捉えられる可能性
これらはビジネスの場においても、フォーマルな場においても、必ずしもプラスに働くとは限りません。
むしろ、本来伝えたかったあなた自身の魅力や能力、誠実さといった要素が、ブランドの陰に隠れてしまうことすらあるのです。
もちろん、ハイブランドのスーツは有名デザイナーの魂がこもった渾身の服であり、私自身も見惚れてしまう美しさがあります。
しかしながら、どうしても一般社会、リアルクローズとは距離が離れすぎている印象は否めません。
オーダースーツがもたらす本当の価値
対照的に、オーダースーツの真の価値は「あなた自身に宿る」ものです。
それは既製品のようにブランドの価値を借りるのではなく、着る人自身の個性や魅力を最大限に引き出すことにあります。
ボットーネのコンセプト「あなたらしい1着と、着る楽しさをお届けします」には深い意味があり、それは単に体型に合わせるだけではなく、あなたの人格、ライフスタイル、価値観までをも服に反映させるということです。
✅あなたの仕事の特性に合わせた機能性
✅あなたの体型の長所を活かし、短所をカバーするシルエット
✅あなたの肌の色や雰囲気に合わせた生地選び
✅あなたの動きやすさを考慮した仕立て
✅あなたの個性を静かに主張するディテール
真に優れたスーツとは、それ自体が目立つのではなく、着る人を引き立てるものです。
オーダースーツはまさにその理想を体現しています。
着る人の立ち姿を美しく見せ、動きに優雅さを添え、その人の言葉や表情に注目が集まるよう控えめながらも確かな存在感を放つ。
そんな「黒子」のような役割を果たすことで、逆説的に最高の装いとなるのです。
真の価値観の転換
ファッションの世界では長らく「どのブランドを着ているか」が重視されてきました。
しかし、真に洗練された価値観は「その服があなたをどう表現しているか」に焦点を当てます。
オーダースーツはこの価値観の転換そのものを体現しています。
ブランドの威光を借りるのではなく、あなた自身がブランドとなり、あなた自身の価値を高めていく。
そして最終的に人々が記憶するのは、あなたが着ていたスーツのブランド名ではなく、「あの人の佇まいが印象的だった」「あの人の存在感が素晴らしかった」という、あなた自身についての印象なのです。
それこそが、オーダースーツがもたらす真の魅力であり、価値なのではないかと思っています。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2025年3月8日
オーダースーツ ボットーネのブログ | 明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術
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