スーツにパーカーを着こなしコーディネート? たかぎこういち先生に聞く
皆さんこんにちは、メンズファッションバイヤーの松はじめです。
今回は非常にお久しぶりのゲスト、『一流に見える服装術』の著者である神田先生をお招きして、今話題の「スーツ×パーカー」の組み合わせについて深く掘り下げてみました。
コロナ禍がもたらしたファッション界の大変革
まず、最新著書『アパレル業界の教科書』(7冊目の著作!)についてお聞きしました。この本では、コロナ禍が業界に与えた大きな変化と、これからのアパレル業界の将来について、川上(糸作り)から川中、川下(販売)まで、業界のAからZまでを俯瞰的に解説されています。
コロナ禍により、従来のカジュアルとフォーマルの境界線が大きく変化しました。今まで「それはちょっと違うんじゃない?」と思われていた組み合わせが、今では当たり前になってきているのです。
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年齢を問わない新しいスタイリング
「30代、40代はもちろん、50代60代の方もスーツ×パーカーの組み合わせはOKなのか?」
この質問に対して明確に「はい、OKです」と答えてくださいました。
従来なら「スーツにパーカー?」と眉をひそめられていたスタイリングも、ファッションは常に変化するもの。フォーマルとカジュアルの大きな区分けがだんだん曖昧になり、その接点として60代の方でもパーカーを着ることが不自然ではなくなってきています。
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成功の鍵は「スーツ選び」にあり
ただし、ここには重要なポイントがあります。
従来のかっちりとしたスーツにパーカーを合わせるのはNG。成功の秘訣は、カジュアル化したスーツを選ぶことです。
今日先生が着用されていたのも、明らかにシルエットや仕立てが変わったスーツでした:
- ショルダーパッドなし:いわゆるアンコンジャケット
- ルーズなシルエット:体の線に沿ったタイトではなく、ゆったりと着られる設計
- リラックスした作り:パジャマスーツなど、快適性を重視した新しいタイプ
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実際のコーディネート術
色使いのコツ
年齢を重ねた方におすすめなのは、色をたくさん使わないこと。今回のコーディネートもモノトーン(白・グレー・黒)のみで構成されていました。
アイテム選びの実例
スーツ: ユニクロのセットアップ(シンプルでルーズなシルエット)
パーカー: GUの特価品(1990円→1490円)
シューズ: リラックスなスリッポン
この組み合わせが示すのは、高級品と手頃な価格のアイテムを組み合わせる「ハイ&ローミックス」の考え方。今まで「頭のおかしい人の組み合わせ」と思われていたスタイリングが、今では抵抗なく受け入れられる時代になったのです。
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どこまで通用する?着用シーン
「デートや食事のときでもOK?」という質問には、先生も自信を持って「はい」と回答。
以前なら高級ホテルなどで「お控えください」と言われていたような組み合わせも、今では全く問題なくなっています。良いレストランでも、このリラックスしたコーディネートで十分通用する時代になりました。
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従来スタイルとの比較
一方で、従来のパーカーコーディネート(デニムなどカジュアル素材との組み合わせ)も健在です。これは誰でも取り入れやすい、インナーとしてのパーカー活用の典型例として今でも有効です。
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細部へのこだわりポイント
今回着用されていたアイテムは、どれも細部にこだわりが見られました:
- 左右のカフスの幅の違い
- パッチポケットの幅の調整
- ファーストリテイリング×JWアンダーソンのコラボアイテム
- ミハラヤスヒロとのコラボシューズ
これらの細かい仕様が、全体のクオリティを底上げしているのです。
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まとめ:新時代のメンズファッション
今回の内容をまとめると:
- 境界線の融合:カジュアルとフォーマルの境界が曖昧に
- 年齢制限なし:50代60代でもチャレンジ可能
- スーツ選びが重要:カジュアル化したスーツを選ぶ
- 色使いはシンプルに:特に年配の方はモノトーンがおすすめ
- ハイ&ローミックス:高級品と手頃品の組み合わせが自然に
- 着用シーンの拡大:良いレストランでも通用するスタイル
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スーツ×パーカーという組み合わせは、もはや奇抜なスタイリングではありません。シンプルにまとめることで、リラックスしたコーディネートでありながら、きちんと感も演出できる新しいスタンダードになりつつあります。
「チャレンジしたことがない」という方も、ぜひ一度試してみてください。きっと新しいファッションの可能性を発見できるはずです。
私たちと一緒に、時代に合ったメンズファッションを楽しんでいきましょう。
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2025年9月17日
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