春のスーツ・ジャケット 最近の私の着こなしコーディネート
松はじめです。
春になると、スーツやジャケットスタイルも季節感のあるスタイルにしたいもの。
最近の私のスタイルをご紹介して、どんなことを考え、なぜこの服装を選び、何を合わせたのか?についてご紹介していきます。
冒頭のスタイルは、ジャケットスタイル。
・ジャケット:明るめネイビー/ウール&モヘア素材/貝ボタン
・パンツ:ナンタケットレット/コットン/細身
・ベスト:ベージュ/リネン/貝ボタン
・ネクタイ:ブルーベースストライプ
・ポケットチーフ:ピンク
・スプリングコート:ベージュ/コットン/ステンカラー(正式にはバルマカーン)
この全体コーディネートで心がけたのは、カラフルな春色ではありますが、色数をできるだけ減らして統一感が出るようにしていることです。
こうやってカラフルにすると、ちょっとファッション業界の人感が出ているかもしれませんが、色を使っているようで絞っています。
ので、このように色数を絞るというのは、ビジネスでもカジュアルでも使えるセオリーです。
例えばジャケットはブルーですが、ネクタイも同じようなブルー。
パンツはピンク(ナンタケットレット)色ですが、ポケットチーフも同じような色にしました。
シャツにもうっすら赤というか、ピンクのストライプが入っています。
ベストはベージュですが、この色はネクタイにも入っているんですね。それで、スプリングコートもベージュ。
なので、このコーディネートにおいては、実は3色しか使用していないわけです。
服装をコーディネートする時に、まずは色を3つに抑えてください、と良くお話しします。
ネイビーのスーツ、そこにブルーのシャツ、これは同じトーンということで1色にカウントします。
すると、革小物を茶色にしたとして、2色。
あとは1色、ネクタイやチーフですね。
この時に、ブルー系や茶系を使えば、同じ色の仲間で合わせられるので、統一感が出るのです。
逆に、3色目を持って来れば、差し色ということになって、そこが際立つのです。
またジャケットですが、このジャケットは春夏のジャケットにもってこいの素材、ウール・モヘアです。
モヘアとは、聞きなれない素材かもしれませんね。
これは、アンゴラヤギの毛です。
何が良いかというと、発色が良い!
それから、通気性抜群。
さらに、シワになりにくい!
これは良い素材です。
ちょっと抵抗がある!という方が多いのがこのパンツでしょうか?
これは、ナンタケットレットといって、昔からあるスタイルなんです。
意外ですよね。
・スーツ:グレースーツ/ウール/無地でボタンだけ明るい茶
・ネクタイ:ネイビー/シルク/無地
・シャツ:白/コットン/クラシックなレギュラーカラー
今回は、グレーに、シックなネイビータイを合わせてみました。
靴は黒で、セミブローグ というタイプです。
靴が黒なので、時計のベルトも黒、カバンも黒です。
カバンはお気に入りダレスバッグ!
このコーディネートは、失敗のない鉄板の服装です。
無地に、無地に、無地ですから、シンプルです。
ネクタイも、無地の紺はもう万能。
グレースーツを見ると、まっさきに思い浮かぶのがこのネイビーの無地(ソリット)タイです。
ネクタイは、紺に始まり、紺に終わる、なんて言葉がありますが、グレースーツに合わせる着こなしにおいて、私はこのネイビーという色が一押しです。
このコーディネートのスーツスタイルに、茶色の革靴を合わせることもあります。
メガネのフレームが茶なので、茶系にしようかとも思ったのですが、シックな黒で引き締めました。
黒という色は、とても便利です。
先ほど、色は3色に収めましょう!といいましたが、黒と白は1色にカウントしません。
これらの色は、無彩色といって、色を持っていない色とでもいいましょうか。
なので、黒と白だけの装い、例えばタキシードなどが思い浮かびますが、モノトーン。
非常にシンプルですよね。
色を抑えれば抑えるほど、シンプルで美しくなります。
ただ、モノトーンだとさすがにシックになりすぎるな、と感じたら、そこに1色だけ加えると途端に洒落て見えます。
この日は、一流に見える服装術の著者 たかぎこういちさんとの撮影でした。
・スーツ:グレージュ無地/ウール
・ネクタイ:ピンク/コットン/小模様
・シャツ:ピンク/タブカラー/ストライプ
この日は、グレーっぽいですが、少しベージュが入ったグレージュという色です。
春らしく、ネクタイもシャツもピンクにしてみました。
ピンクがどれだけ好きなんだ・・という風に思われるかもしれませんが・・好きです。
やはり春らしいですし、男性でこの色を取り入れている人が少ない、少ないから差別化できるというのもあります。
あとはこういった華やかな色は、ライトな色のスーツと良く合います。
カバンや靴は、茶色を選択しました。
茶のセミブローグ の靴に、茶色のダレスバッグです。
・ジャケット:ソラーロ/シルク/ヘリンボーン
・ニット:ネイビー/クルーネック
・シャツ:赤/コットン/ボタンダウン
・パンツ:オフホワイト/デニム
この日は、スノードーム美術館(ミュージアム)というところに行っておりました。
オリジナルのスノードーム作りができるそうで、子供は大喜びです。
お子様がいらっしゃる方はぜひ!
真ん中に写っている紳士、オシャレですね〜。
前回、アイビーナイトというイベントで大変お世話になった、大柴さんという方です。
アスコットシャツに、ストール、絶妙な色のニットをお召しでしたよ。
この日は、ソラートというとても珍しい色のジャケットを選びました。
素材もシルクです。
ソラーロって、聞きなれない色ですね?
ご存知ない方も多いのではないでしょうか?
この色、イタリアを中心に愛されている色で、雑誌でも時々掲載されています。
簡単にいうと、太陽光が強い国で、退色しづらいように開発されたもの。
だから、イタリア語でソラーロ(太陽)で、イギリスではサンクロスといいます。
この色は、茶色の仲間なので、茶色と相性が良い、青系統(ネイビー)をニットに、
またネクタイはネイビーのニットタイです。
ソラーロという色と相性が良い色として、赤。
茶色と赤は仲間のようなところがありますから、赤、茶、青という色を使って着こなしてみました。
ということで、ここ数日のスーツ・ジャケットのコーディネートでした。
またご紹介していきたいと思います。
さて、明日は何着よう?
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
おすすめ記事
コード レーンのスーツ 実はクールビズの夏スーツにも最適素材夏の日本は、暑いです。年々とてつもない暑さに悩まされます。 とはいえ、スーツではなく…
男性は30歳を超えたら髪型を変えよう年齢とともに髪型や服装をアップデートする 友人で、保守的な男性がいる。 彼に、髪型…
チェスターコートとはどんなコート?チェスターフィールドコートとの違いは?特徴は?チェスターフィールドコートの特徴 冬に向けてオーダーいただいたチェスターフィールドコ…
【完全解説】チェスターフィールドコート!洒落者の伯爵が着たコートの歴史オーダーサロン ボットーネがお届けするビジネススーツ&フォーマル通信。 本日はコート…
葬式の服装 男性のスーツは黒ではなかった?喪服のマナーと心(男性編)結論 世界的な葬儀スーツは濃紺やチャコールグレー まず結論を申し上げます。 世界的な…
エリートが姿勢正しい理由!スーツスタイルをよく見せる秘訣以前プロ野球で活躍している方のフロックコートを仕立てさせてもらったことがある。 結婚…
ネイビーのポロコート|ビジネスにも使えるモダンなコートネイビーのポロコートのコーディネート ポロコートといえば、キャメルです。 キャメルは…
オーダースーツのユニークな裏地をご紹介さて、その他ユニークな裏地はいろいろあるのでご紹介します。 スーツというと西洋が起源…
必読!SHIPS顧問の鈴木晴生氏 こだわる男のスタイリングメソッドベーシックを自分流に着こなす こだわる男のスタイリングメソッドという本だ。無難という…
サルトリアイタリアーナ出版!長谷川喜美さんのトークイベントでイタリアサルトのスーツ事情や裏話を聞いてきた銀座シックスの蔦屋書店へ まずは表参道から銀座へ移動。 普段世田谷区でのんびり過ごし…
関連カテゴリーの人気記事 週間ランキング
-
1
なぜヨーロッパに行く時にボタンダウンシャツを着てはいけないのか?結婚式は?ビジネスは?徹底解説
-
2
スティーブ・ジョブズはスーツを着ていた!黒のタートルネックだけではなかった理由
-
3
岸田総理のスーツスタイル
-
4
おしゃれな服屋に入りづらい!服屋が語る店員の気持ちと飛び込むメリット
-
5
イタリア人は知っていた スーツにはハイソックス(ロングホーズ)を!あなたのスネは不快感を与えている?
-
6
終戦記念日 終戦のエンペラーとモーニングコートと
-
7
シルクのジャケットとシルクロードと
-
8
ラルフローレンのパジャマを着て、部屋着について思うこと
-
9
事実 男は少しのお洒落があればいい!素足ソックスは女性にうけない?