ファッション史家 長澤均さんのトークショー

松はじめです。
とある日、一流に見える服装術の著者で、ニューヨークブルックリンに本店があるバーバー、代官山と有楽町阪急ルドローブラントのプロデューサーでもあられ、講師も務められるたかぎこういちさんからメッセージが届きました。
「松さんに紹介したい変態がいます!」
そう聞いてしまっては、お会いしないわけにはいきません、同じ変態としては・・。
長澤均さんのすごいところは、
服飾史といえばエドワード8世がどうとかブランメルとか、サヴィルロウとか貴族とか、そういう類の話が一般的じゃないですか。
それがですね、ちょっと違う視点なんですよ。ちょっと、、じゃないな。
例を上げますと、貴族はシャツを着ていたわけですが、どうやって、誰が洗ってたんだ?と気になったんですって。
そこでですよ、それを調べ上げるんです。
時に資料を集め、時に現物のシャツを手繰り寄せ、こうやって長澤さんのところには貴重な資料のコレクションの山が積まれていくわけですが・・。
シャツは誰が?どうやって?
その答えは、長澤さんがご出版されている本に答えがあります、写真とともに。
洗濯女です。
洗濯物は、どばっと半年に1回、とある船に女性が乗って、それで洗います、じゃぶじゃぶと。
するとどうでしょう、下流階層の服装やライフスタイルもわかるわけです!
って、誰がそんなことを調べようと思った人がいたのでしょうか・・。
今や世界的に貴重となったコレクションたちは、長澤さんのオフィスの床に積まれていました・・実際にこの目で見てきました。
前置きが長くなりましたが、その長澤さんのトークショーが代官山で開催されたわけです。

MCは、たかぎこういちさんです。
さて、長澤さんはこの日のために、70ものスライドを用意していらしたようで、貴重です。
当時の服装がわかります。
会場はバーバー、ルドローブラントに併設しております、ルドローカフェ。
余談ですがルドローブラントで髪を切ってもらうと、ルドローカフェのチケットがもらえます。
ニューヨークブルックリンだと、髪を切りながらビールが飲めるんです。
が、日本では飲食施設は分けなければならなかったとのことで、カフェが誕生したわけです。
このカフェ、ニューヨークからオーナーのラッセルさんがいらっしゃった時に見て、
「素晴らしいカフェだ!ブルックリンよりブルックリンらしい!」とおっしゃったのだそう。

トークイベントが終わると、数々のコレクションたちが登場しました。

フランスのボンマルシェの大判カタログ。1927年に発行された号だそうです。
これはボンマルシェの上客、さらには植民地の方にに送られたものなのです。

絵で描かれています。

実際にこのカタログを見て、注文するのです。

チェスターフィールドコートに、ボーラーハットの男性は、ステッキを持っています。
パンツはコールパンツ、右上がりのレジメンタルネクタイを巻いています。
(下記リンクは長澤均さんやトークショーとの関係はありません。)

こちらは長澤均さん所蔵のポショワール版画。

ハミルトンの懐中時計は、非常に探されて入手されたそうです。

1910年初頭のシャツは、現物をお持ちということで、触れさせていただきました。
長澤均さんの著書 流行服で、漂白の歴史で登場するシャツです。
撮影したい、と思って実際に買ったそうです。
後ろにもプリーツが入っていました。

実に見事に作られていますね。

こちらも1900年初頭のパンツ。
かなりしっかりした生地で、モーニングカット、細かいところに行き届いていました。
パンツについても、面白いです。
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以前行ったブルックスブラザーズ展からも、いろいろなことがわかります。

パッケージがなんともかわいい、古いストッキングのコレクション。
長澤均さんは古いストッキングのコレクターでもあるのです。

そして、こちらが・・・

ステッキなんですが、

ここをこう、かちっと、、、

するとなんと、まるでムチのように・・・
これらのコレクションについては、長澤均さんのオフィスにおじゃまさせていただき、映像で残してまいりました。
全3回、いろいろな貴重なコレクションをご紹介いただいております。
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2019年10月8日
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