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ジャケット選びで失敗しないための、ウール素材の選び方 紡毛とは?

ボットーネ サロン
 
オーダーメイドで誂えようと思うと、素材がとても重要だ。
こんな話を聞いたことがある。
ジャケットを仕立てよう(買おう)と思って生地を決めたけれど、なんだかスーツっぽくなった・・・
 
そのような経験がある方もない方も、本日は知っておいて損はないスーツとジャケットのウール素材の違いについてお伝えしたい。
 
スーツもジャケットも素材にはいろいろな素材がある。
ウールだけではなく、コットンやリネン、カシミアなどもスーツ素材になり得る。
 
だけどほとんどがウールなのではないだろうか。
しかし実はそうした素材以外にも風合いを変える部分があるのだ。
まずはウール(毛織物)に絞って考えていきたい。
 
 糸の製造 スーツ
 
ウールは紡績方法で表情が変わる!
毛織物には、梳毛糸(そもう)を使って織った梳毛織物と、紡毛糸(ぼうもう)を使って織られる紡毛織物とがあるのだ。
 
梳毛織物は、ウールテッドファブリックといい、紡毛織物はウールンファブリックというのだ(さらにはミックスした梳毛紡毛というのもあるのだ)
 
 
それで、その紡績方法で、最終的にスーウやジャケットの印象を大きく分ける要素となる。
 
本日は8月1日にも開催予定のメンズウエア素材の基礎知識 講座にて、講師を務めてくださっている大西基之先生より、ウールの種類、紡毛(ぼうもう)について教えていただいたので、スーツやジャケットを選ぶ時の参考にシェアさせていただきたい。 

<今回は新たな受講希望者の方も参加となる講義。若干の枠があるので、服飾に関係している方はお早めにお申し込みを>

《残席わずか》大西基之先生の素材&着こなし講義

 
さて、よくスーツに使用されているウール、それはウーステッドファブリック、つまり梳毛(そもう)であることがほとんどだと思う。
特徴はつるんとしていて、織り方は平織り、綾織りなどいろいろあるし、色も柄もいろいろとある。
 
梳毛というのは字のごとく、梳(くしけず)った毛。
細くて長い繊維なのだ。
これは一般的なスーツだから、目にしたことはあると思う。
 
では紡毛とはどんなものだろう?
大西先生にお伺いしてみよう。
 
・・・
大西基之 ボットーネ
 
紡毛(ウールン)は家で紡いでいた
紡毛(ぼうもう)といいますと、日本でいう紬(つむぎ)のようなものです。
 
ハリスツイードなどに、ホームスパンという言葉があるように、
ホーム(家)で紡いでいました。

紡毛

 ・・・
ホームスパンというのは、おばあちゃんがくるくるっと糸を作ってるイメージ、
結城紬(ゆうきつむぎ)っていうのも、おばあちゃんが糸を作っていくのです、くるくると。
 
極端にいえば、紡毛は個人がやってたものです。
 
それを機械化しただけですから、極端にいえば誰でもできました。
あるテキスタイル学校などでは、アートに違い領域で、羊の毛を刈って、洗って、綿つくって、紡績していく。
染料も、天然染料を使って。

・・・

梳毛(ウーステッド)は大掛かりな設備がなければ・・

一方で主にスーツに用いられる、ウーステッド(梳毛)の製造は、手作りとはいかず、機械が必要だ。

梳毛工程

・・・

(紡毛=ウールンとは反対に)梳毛=ウーステッドは絶対的に設備がないとできないのです。
紡毛は逆に、羊をおばあちゃんが刈って、洗って、染料を木の根っこで。日本でも草木染めもその一種です。
つまり(現代では)逆に手でやってたものを機械化したので、梳毛と反対だよね。
 
 

糸の製造 スーツ

 
 
梳毛工程
こちらが梳毛糸の製造工程。
糸繰りといって、経糸を必要な長さや色に揃え、製軽機のビームに巻き取る前段階の装置。

梳毛工程

糸の製造 スーツ

糸の製造 スーツ
カシャンカシャンとリズミカルに織機で製職中。
緯糸が通って織物が織られていく。

糸の製造 スーツ
この板で、生地の耳(生地の端にある。ブランドネームなどが書かれていることが多い)が描かれる。

梳毛工程

検反が終わったら完成だ!

・・・
いわゆるスーツ生地、ウーステッド
とうことで、こちらが梳毛。

スーツの生地

同じウールでもウールン

こちらが紡毛。

 
ハリスツイード
ツイードの代名詞とでもいうべきだろうか、ハリスツイード。
白っぽいのが出てるのは、死んでいる毛、ケンプである。
色も染まらないために、白い毛として残ってしまうのだ。
フォックスブラザーズのフランネル2

ウールの素材で、フランネルも紡毛だ。フォックスブラザーズの紡毛はなかなか重厚。

スーツ地 フランネル

フランネル

フランネルなら冬のスリーピースーツとしても良い。
この霜降り具合(チョークストライプ)はウールの中でもフランネルの特徴ともいえる。
フランネルは、紡毛(ウールン)だ。
 
紡毛にも色々あるのだけれど、梳毛を作る過程で落っこちるものを原料にしているので、紡毛の材料というのにはいろいろなものが入っているようだ。
 
 
 
・・・
 
梳毛を作るときに落ちた素材などから紡毛を作る
 
いらないものを綺麗にするために、ガス焼きして、綺麗になったら調合する。
混ぜ合わせちゃって良いのです、これが梳毛と違います。
撚りをかけて指定された番手(糸の太さの単位)を作るのは梳毛も一緒ですが、
糸をつくる段階で、梳毛ほどデリケートには作っていないので、結果荒っぽいものを作るのには良いですね。

まずは、梳毛(ウーステッド)ウールのジャケットがこちら

ウールのジャケット
表面はつるんとしていて、スーツのような雰囲気の薄手のウール・ジャケットに仕上がった。
これなら上下で仕立てても良い。

ウール ブルージャケット
こちらが紡毛(ウールン)のウール100%ジャケット。
起毛し、ほっこりした仕立上りだ。

ということで、ウールでも梳毛(ウーステッド)と紡毛(ウールン)とがあり、服の性格によって選ぶべき要素が変わってくるということなのだ。
秋冬のジャケットはウーステッドとウールンを意識して選んでみては?

ジャケット

ジャケット単品のお仕立ては78000円より。

  • フランネル
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松 甫松 甫 記事一覧はこちら>>表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2017年7月18日
ボットーネ 松のスーツ・ジャケットスタイル365 ありのままブログ | オーダースーツの生地

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