一生モノのジャケット フォックスブラザーズ ヘリテージフランネル
最近は、9月頃にオーダーいただいたスーツやジャケット、コートのご納品が続いております。
本日もオーダージャケットのご紹介です。
服好きの方には同じみの、あのフランネル生地でオーダーいただきました。

この記事の目次
フォックスブラザーズのフランネルの魅力

紳士服の世界で「フランネル」と聞いて真っ先に思い浮かぶのが英国「フォックスブラザーズ」。
英国の逞しい生地のイメージそのままに、肉厚のフランネルがフォックスブラザーズの真骨頂。
中でもフォックスブラザーズを代表する定番生地”クラシック・フランネル”は、目付400gm程のヘビーウエイトながら、
ただ単に硬さが目立つのではなく、芯にはしなやかさを備えています。
ネイビー地にぼやけたチョークストライプの生地に一目で惚れ込み、2年ほど前にスリーピースで仕立てました。
今でも、寒い季節には真っ先に手が伸びるお気に入りのスーツとして度々着用していますが、
まったくへこたれる様子もなく、むしろ徐々に生地が柔らかくなっていき、仕立てた当初よりも明らかに着心地も良くなきました。

しっかりとケアをしていきながら、3年、5年、10年と着込んでいくことで、更に味わい深いスーツに変貌を遂げてくれること期待しています。
まさに、スーツを育てていく感覚そのもの、質実剛健な素材には使い続けた先の魅力が秘められているのです。
フランネル、ツイード、オーバーコート、、、冬の紳士服の生地には、10年着てなんぼの魅力的な生地がたくさん存在します。
今はまだ若くて似合わないかな…と思うくらいが丁度良いのかもしれません。
ファストファッション全盛の時代ですが、共に年を重ねていく服の魅力には到底敵いません。
ヘリテージ・フランネル

さて、今回のブログではフォックスブラザーズの別のコレクションをご紹介したいと思います。
“クラシック・フランネル”ではなく”ヘリテージフランネル“です。
「ヘリテージフランネル」は1930年代のアーカイブからピックアップした魅力的なデザインの数々を、
540~570g/mの超ヘビーウェイトの生地に織り上げたもの。
定番のクラシックフランネルよりも肉厚でタフな素材は、ツイードに近いような古き良き英国生地であり、
まさに一生もののスーツとして、一度仕立てたら10年、20年はあなたのパートナーになりえる存在です。

2020年はあっという間に過ぎ去りそうですが、12月に入りようやく本来の気候に戻ってきたように感じます。
このくらいの寒さになれば、ヘリテージフランネルの出番です。
この圧倒的な魅力を放つ生地であれば、アースカラーや定番のネイビー・グレーでジャケットを仕立てたいですね。
タイドアップでもニットでも、どんな着こなしも受け入れてくれる、器の大きさがあると思います。

いつもご贔屓いただいているO様のジャケットは、淡いブラウンのヘリンボーン生地でお仕立てさせていただきました。
フランネルやツイードには趣のある味わい深い生地がたくさんありますが、このようなアースカラーのジャケットは、
トレンドうんぬんとは一切関係なく、長い年月お召しいただくのに本当にぴったりだと思います。

生地の雰囲気を最大限に活かすように、デザインはもちろんベーシック。
エイジング加工のナットボタンがすでに使い込んだような味を出してくれています。

普段はサイドベンツですが、今回はセンターベントで、袖口は2ボタン。

ヘビーウエイトで硬さのある頑固者のジャケットは、仕立て服でなければとても着心地の悪い服になってしまうでしょう。
逆に言えば、仕立て服であれば、一生付き合うことにある最高のジャケットが出来上がります。
ご納品の際は、O様にも大変ご満足いただけました。
O様であれば、このハードの服もさらりと着こなしていただけると思います。


あまりにお似合いでしたので、この日はそのままジャケットを着用してお帰りになりました。
ヘリテージ・フランネルのラインナップ
改めてフォックスブラザーズのフランネルの素晴らしさを実感し、今の時代だからこそこのような服が必要だと思います。
このヘリテージフランネルは、アーカイブからデザインを起こしていることもあり、決して悪目立ちすることのない魅力的な生地ばかり。
ジャケットはもちろん、スリーピースとしても対応できる器の大きさも魅力です。
過去にはコートとしてお仕立てしたこともありました。


ネイビー、グレー、アースカラーのみで構成された、質実剛健な生地たちです。
味があるってこういう生地のことを言うんですね…、本当に惚れ惚れします。
フォックスブラザーズのこうたした生地たちは、時間をかけゆっくり丁寧に織られてることが大きな特徴です。
現代の技術を持ち入れば早く生産することはできますが、スピードを落とすことで糸に負担を掛けないようにしており、
手直しの作業が入れば、修復に10時間もかかることもありそうです。
日本の生地の織元、葛利毛織さんを見学した際も、表情を持った生地はスピードが全てではことを教わりました。
手間暇かけて織られた生地にしか出せない、暖かみがあるんですね。

ということで、オーダーいただいた素敵な服がまた一つお客様ももとへと旅立ちました。
これからの良きパートナーとしてかわいがっていただけると嬉しく思います。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2020年12月6日
明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術 | オーダースーツの生地
おすすめ記事
アリストン スーツ生地(ナポリ)の社内はこんな感じだナポリのマーチャント、ARISTON(アリストン)はここ数年メンズ雑誌でも取り上げら…
なぜタキシードにはブラックタイなのか?黒いことには意味があるもしパーティーのドレスコードに、ブラックタイと書かれていたらこの暗号はタキシードでお…
スーツの背抜き 総裏の選び方 背抜きはいつから?いつまで?こちらが背抜き仕様のスーツ。 着た時に背中に触れる部分が、裏地がない仕様になっている…
《保存版》タキシードはどうして生まれたの?誕生秘話に迫るいざ結婚式を控え、衣装選びがはじまると、もちろんドレスも大切ですが、その横に並ぶ人間…
英国紳士のスーツの着こなしにベストは必須なのか?イギリスから来たお二人に直撃英国紳士の服に対しての考え方は? まず見た目は重要だ . 英国紳士のスーツの着こなし…
【残念!】TOKIO 謝罪会見の服装はなぜ黒 喪服スーツなのか?城島茂氏、国分太一氏、松岡昌宏氏、長瀬智也氏、全員黒!さて、細かな経緯や今後どうなる?という点はいろいろな意見があるところだと思うのだが、…
スーツの着こなしを日本のジェントルマンに学ぶ!セビロの哲学のオマージュ、セビロが消えた日 大西基之先生にインタビュー私が着たバルベラのスーツと、大西先生のそれとでは違うのです。 何と表現すれば良いので…
キングスマン2 ゴールデンサークルのスーツ スタイルに学ぶ英国紳士とは表の顔は、ロンドンの高級テーラー。しかしその実態は、どの国にも属さない世界最強のスパ…
なぜパナマハットと呼ばれるのか? ボルサリーノで有名な紳士帽の誕生秘話結論 パナマハットの呼び名 結論を言うと、パナマ運河を経由して入ってきた異国の帽子!…
今さら聞けない!ボーラー ハット(山高帽)の由来と語源ボーラーって国によって呼ばれ方が違う ボーラーって、どんな帽子だろう。 まず、丸い。…
























スーツスタイルにもギフトにも クロスのボールペン クラシックセンチュリーが手放せない
ブートニエールを結婚式で付ける意味は?
良いスーツって何だろう?オーダースーツ仕立屋の先輩から教わった話
フェルト帽子の最高峰 ビーバーハットはボルサリーノ以外にもおすすめブランドがあった
サロンに来る紳士たち













