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【徹底解説】パナマハットってなに?

クルーの林です。

春夏の帽子の代名詞とも言える、パナマハット。

季節感もあってと大変爽やかに見えますし、 コーディネートするのが難しい春夏の装いがグッと華やかになります。

でも、そもそもパナマハットってなんだろう?

今回はパナマハットとはなにか?について細かくお伝えいたします。

パナマハットとは?

まず、パナマハットとは一体何なのか。

何かを編んで作った天然素材を使った帽子だ、というのはなんとなく想像ができますが、実はパナマハットとは「トキヤ草(パナマ草)」という椰子の木の葉っぱを原料にしています。

トキヤ草を裂いて細かくしたものを編んで作った帽子がパナマハットなのです。

なんといってもパナマハットは軽さが特徴です。軽さに加えてトキヤ草をしっかりと編んで作っているので丈夫、強さがあります。

夏は何をしても暑いですがパナマハットは通気性も良いので、日本の暑い夏でもあまり蒸れずに軽やかに被ることができます。

パナマハットってどこからきたの?

さて、パナマハットはどこの国が発祥なのでしょうか?

パナマという名前がついているのでパナマ共和国、ではないのです。

涼しげな帽子ですので暑い国で作られたであろうことは察しがつきますよね。

ベネヅェラの場所

実はパナマハットの発祥の地はエクアドル。

エクアドルと聞いて暑い国だと思う方が多いと思います。私もそうだと思っていたので調べてみました。

エクアドルは日本の本州とほぼ同じ大きさで、アンデス山脈を境に太平洋に面しているコスタ、山岳地帯のシエラ、アマゾン地域のオリエンテ、ガラパゴス諸島とバラエティに溢れる4つの地域に別れており、それぞれの地域によって気候が大きく異なります。

例えば山岳地帯にあるシエラに首都のキトは、標高が高いこともあり、年間の平均気温が14℃と1年を通じて過ごしやすい気候です。

その為「永遠の春」と呼ばれていたりもするのですが、海沿いのコスタは年間平均気温は25~28℃で5~11月の乾季の日中平均気温は25℃前後、12~4月の雨季はムシ暑く日中平均気温が30℃を超える日も少なくありません。

エクアドルの輸出品のほとんどは、このコスタで生産されており、パナマハットは19世紀中頃のエクアドル、この海沿いのコスタにある「マナビ県」という地で生まれました。

パナマハットの原料となるトキヤ草も正式には「パハ・トキージャ」という名前でエクアドルでしか育たない貴重な種のようです。               

パナマハットという名前は文字通りパナマ運河からきているのですが、エクアドルではパナマハットは「トキージャハット」と呼ばれています。

パナマハットの色

パナマハットと言えば、定番カラーであるホワイトが非常に根強い人気を誇っています。

白パナマはそれだけで涼しげな雰囲気を醸し出しますし、コーディネートに華やかさと爽やかさを加える事ができます。

着用イメージ

ホワイトパナマは使い込んでいく中で、色が日焼けていったりすることでエイジングが進み、味もでてくるので育てていく楽しみもありますよね。

そして、パナマハットの定番カラーはやはりホワイトですが、パナマハットは白だけではありません。

オシャレで個性豊かな色柄のパナマハットも存在します。

例えば、ブラウン。

某有名雑誌などでも度々拝見しますが、ブラウンは大人の魅力・色気がある色味という見出しで取り上げられているのを目にします。

ホワイトほど爽やかさはないものの、クラシックさの中に光る品格が奥深さを感じさせます。

定番のホワイトパナマに加えて、このような大人のブラウンパナマハットもワードローブの中に組み込みたいですね。

パナマハットによく似た帽子

パナマハットとよく似た帽子に「ストローハット」という帽子があります。

それって同じじゃないの?と思われがちですが実はこれ、ちがいます。

ストローハットというのは簡単に言えば「麦わら帽子」のことです。

ストローハットには、文字通り麦わらやリネン、リサイクルした再生繊維、紙などが使われますが、パナマハットはトキヤ草しか使わないのです。

用は帽子を作る素材が違うということなのです。

素材が違えば帽子の質、クオリティーはまったく変わってきますよね。

帽子 製作

エクアドル産のトキヤ草を使ったパナマハットは職人が手作業でひとつひとつ丁寧に編みますので高級品ということになります。

パナマハットの値段は、編み方の細かさによっても大きく変わります。

現地のエクアドルの価格で数千円から数十万円までと幅広く、一つの帽子を作るのに1カ月から半年という膨大な時間をかけて丁寧に編むのです。

パナマハットは非常に軽いですが、こうして時間をかけて編むことで丈夫になり、良いモノは本当に長く使い続けることができます。

エクアドルには1つ300万円のパナマハットを作る職人もおり、その職人が作るパナマハットは、世界一繊細で丁寧な編み方、そしてしなやかさがあり、丈夫という、全てを兼ね備えた帽子を作る技を持っていると言います。

その結果、生産することができるパナマハットの数は年に2つ。

この職人が作った帽子は、人が手で編んだとは思えないくらいのシルクのようにきめ細かく編まれており、太陽の光が透過しないほど密度が濃く、かぶっていることを忘れてしまうくらい軽いと言われる程だと言います。

世界一の帽子、一度はお目にかかってみたいものですね。

おすすめパナマハット

そんな素敵なストーリーがあるパナマハットは夏の紳士の装いには欠かせない魔法のアイテム。

ここからは定番のホワイトパナマハットと大人の魅力が漂うブラウンパナマハットをご紹介いたします。

ELOY BERNAL(エロイ ベルナール)PALETA(パレッタ)

最初にご紹介するパナマハットはELOY BERNAL(エロイ ベルナール)のPALETA(パレッタ)です。

春夏の帽子の代名詞と言えば、やはりパナマハット。

パレッタの魅力はなんといってもそのカラー展開であり、定番の白パナマからナチュラル・ベージュ・スカイブルー・ブルー・サクラ、の豊富なカラーリングはどんな装いにも合わせることができ、キレイめの服装の男性にぴったりです。

初めて帽子を購入される方にも優しい価格帯であることも、パレッタのおすすめポイントです。 ELOY BERNAL(エロイ ベルナール)のPALETA(パレッタ)はこちらから購入いただけます。

おすすめ度 ★★★
合わせやすさ ★★★★
ブリム 約5.5〜6.5cm
フロント高 約10cm
特徴 豊富なカラー展開とリーズナブルなコスト感
ホワイト・ブルー・ピンク・その他
素材 天然トキヤ草100%
価格 ¥9,900(税込)

ビガリ サントリーニ

 続いてはビガリのサントリーニです。

ビガリはオメロオルテガよりもさらにリーズナブルでありながら、天然トキヤ草を100%使用しており、良い意味で流行に敏感な側面も持ち合わせており、シーズンごとに開発専門の部門が最新のトレンドを追求しています。

爽やかなホワイトの帽体にネイビーのリボンが一際オシャレな輝きを放っていますね。

ビガリのサントリーニはこちらから購入いただけます。

おすすめ度 ★★★★★
合わせやすさ ★★★★★
ブリム 約6.5cm
フロント高 約10cm
特徴 本パナマ、スタイリッシュなフロントピンチ、段巻きリボン
ホワイト・ネイビー・ベージュ
素材 天然トキヤ草100%
価格 ¥14850(税込)

ビガリのサントリーニはカラーバリエーションもホワイト・ネイビー・ベージュと豊富なラインナップになっており、中でもこちらのホワイトのパナマハットに映えるネイビーのリボンの組み合わせは、まるでボルサリーのパナマファインを彷彿させます。

サントリーニといえば、エーゲ海を代表する世界的に有名なリゾート地の名前です。

サントリーニ島の美しい海の青と街並みの白のコントラストが特徴で「青と白の世界」とも呼ばれています。

このサントリーニというパナマハットがそんな「青と白の世界」を表現したモデルでビガリの中の「GREECE PARADISE(ギリシャの楽園)」というシリーズとしてリリースされています。

個性豊かなリボンがオシャレな帽子に込められたストーリーを読み解いていくと、かぶる楽しさもひとしおですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

パナマハットの基本的な部分から、これからの季節に被りたいオシャレなおすすめパナマハットをご紹介させていただきました。

定番のホワイトパナマハット、遊び心もあるブラウンパナマハット 、これからの季節にはどちらも押さえておきたいアイテムですね。

パナマハットは、スーツやジャケットとも相性抜群、見事に調和すしますが、それもパナマハットだけに限った事ではありません。

春、夏、秋、冬、季節に合った素材の帽子を持っているとコーディネートの幅も広がりますし、それぞれの季節の装いが華やかに、楽しくなりますよ。

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ライター:その他クルー

2020年5月17日
ファッションアイテム | ハット

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