【2021-22AW】ナポリ アリストンのジャケット地が面白い
毎年8月は秋冬生地が入荷してくる時期です。
軽装の夏から重ね着の秋冬へ。
服好きであれば、これからの季節はおしゃれを楽しめる最高の季節なります。
この記事の目次
ARISTON(アリストン)
ARISTON(アリストン)とはイタリアはナポリのマーチャントであり、色気のある色使いや柄が特徴的な
いかにもイタリアらしい生地。
今期もワクワクするような生地がたくさん入ってきています。
表紙はグリーン。
近年は単色になっていますね。
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今期はジャージー素材が多数
こちらの大きいブックタイプのコレクションは、ジャケット&コート生地が中心のラインナップになっています。
オーダースーツの難しいところのひとつに「仕上がりのイメージが難しい」ということがあります。
チェック柄の生地を選ぶとすると、「実際結構派手になるのかな?」と不安になることもありますよね。
アリストンのブックには”モデル着用写真”がございますので、一部イメージがつかめるようになっています。
ビジネススーツというよりも、プライベートよりのスーツ&ジャケットがメイン。
「プライベートスーツを楽しむ」というアリストンらしい雰囲気が存分に感じられますし、
「スーツは仕事服」という考え方から少しずつ脱却していくように感じます。
これから秋冬の季節は、より一層このような着こなしを楽しみたくなりますね。
大胆なストライプやチェック柄も”おしゃれ着”という枠でしたらチャレンジしたくなりますよね。
キャメルやネイビー、そしてフランネルと季節感のある素材がいい。
英国の重厚なフランネルと違い、イタリアらしいソフトなフランネルは着心地も軽やかであり、
まさにカジュアルなセットアップとしての着こなしがおすすめです。
例えばこのストライプ柄の生地は、仕上がりはこのような雰囲気に。
インナーにブルー系統の爽やかなニットを合わせても良さそうですね。
実はこちらの生地はジャージー素材になっているんです。
最近は本当に数が増えてきました、ジャージー素材。
ですがこのアリストン、いわゆる巷のジャージー生地とは一線を画す、
このモダンな雰囲気はがさすがと思わせる美しさ。
程よく起毛した上品なフランネル&ジャージーの組み合わせは、よくあるツルツルしたような生地や、
“いかにも”なジャージーの雰囲気が苦手だった人にもきっと受け入れられるはずです。
ジャージーにはあまり見られないほんのりと上品な艶もあり、
軽いアンコン仕立てのジャケットに仕上げればとても高級感があります。
アリストンのジャージー素材、冬のフランネルは特におすすめですよ。
昨年は、やや肉厚なジャージー素材でスポーティなコートをお仕立てさせていただきました。
こんなアレンジも面白いですよ!
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コート生地もラグジュアリー
勿論コート専用の生地もあります。
無難にまとめがちなコートも、こんなチェック柄であればコーディネートの主役に。
休日は「これさえ羽織っていけば大丈夫!」そんな存在になるでしょう。
それにしても、本当にカッコイイですね、、、。
高級コート素材と言えば?
真っ先に思い浮かべるコート生地の王様”カシミア”もしっかりラインナップされています。
しっとりとしたカシミアの風合いは、それだけで存在感は抜群です。
ネイビー、グレー、キャメル、ブラックと、この辺りのカラーでチェスターコートを仕立てれば、
この先10年・20年とあなたに寄り添い続ける一生もののコートになるはずです。
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ソフトなジャケット生地も
その他にもジャケット生地がたくさんあります。
ツイード調の生地はセットアップでもおすすめです。
ツイードと言えばハリスツイード。
ですがあのゴリゴリした質感は「正直苦手なんです・・・」という人も多いと思います。
ハリスにはハリスの、アリストンにはアリストンの良さがあり、
アリストンの生地は本格的なツイードではなく、あくまでツイード調。
市街地にも馴染む風合いに仕上げられていますので、普段着として取り入れやすいのです。
とろけるようなふわふわのウール素材は、ジャケット専用。
あまりにソフトなので、スラックスにしてしまうと強度が足りなくなってしまいます。
それだけに、醸し出す雰囲気はラグジュアリーそのもの。
大柄のグレンチェックは近年流行の兆しがありますが、ジャケット単品なら受け入れやすいですね。
大人のジャケパンスタイルは、モノトーンでまとめるのもひとつ。
このような季節感のある素材のジャケットならモノトーンでも奥行きのある印象を演出することができます。
ジャケット以外は引き算でシンプルなコーディネートを。
これも鉄則です。
今期のアリストンのコレクションは、例年にも増して魅力的なジャケット生地が豊富に揃いました。
仕事に、プライベートに、スーツはもはや”必須アイテム”ではなくなりつつあります。
一方で、プライベートでジャケットを着用する方が増えてきていますから、
「スーツ離れ」とは言いつつも完全に着なくなるのではなく、「意味のないスーツ」からは離れていくのだと思います。
この時代に意思を持ってスーツやジャケットを着る、これだけで大きなアドバンテージになるはずです。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
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