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「ゆったりと仕立てる」2025-26冬のステンカラーコート ― 大人が選ぶ“ゆとりある”オーダーのすすめ

1. なぜ“ゆとりあるサイズ”のコートがこの冬注目なのか

この冬、コートのオーダーにおいてひときわ注目されているのが「ゆったりサイズ/余裕あるシルエット」です。これにはいくつかの背景があります。

  • ライフスタイルの変化:テレワークの継続や移動時の服装自由化により、ジャストフィットすぎるコートではインナーや動きが制約されやすくなっています。「脱ぎ着」「乗降」「荷物の出し入れ」といった動作を考えると、肩・腕・体幹にゆとりを残したコートの方が実用的です。

  • ファッションのトレンド:2020年以降、いわゆる“タイトシルエット一辺倒”から、余白を活かしたクラシックリラックス・スタイルが回帰傾向にあります。コートも同様で、肩幅・身幅・着丈に“適度なゆとり”を持たせることが、むしろ洗練に繋がってきています。

  • 実用的な暖かさ:中にニットやフーディを重ねる機会が増えているため、インナーの厚みに対応できるサイズ余裕があると安心です。特に冬の寒さが長引く近年では、コート単体の保温力に加え、「中に着込める設計」が好まれます。

当店 BOTTONE 表参道 においても、「ゆったり」「余裕あるシルエット」をキーワードにコートのご相談を多数いただいており、本投稿ではその魅力を改めて深掘りしてご紹介いたします。


2. 本日のご紹介:ゆとりあるラグランスリーブ・ステンカラーコート

本件では、ステンカラーコート(またはバルマカーンコート)をベースに、ラグランスリーブ仕様、そしてかなりゆとりあるサイズ感でオーダーいただきました。

  • 肩線がラグランでドロップ気味 → その分、肩・腕回りに動きの余裕があり、同時に優雅でリラックスした印象を与えてくれます。

  • 身幅・身丈をややゆったりめに設定 → インナーの厚みや防寒レイヤード対応。若者が着るようなオーバーサイズほどのゆとりはなく、あくまでも大人が着るに相応しいサイズ感に。

  • ベルト付き仕様でシルエット変化が可能 → 締めてスマートにも、開けてリラックス風にも。

  • 生地は英国を代表する Fox Brothers のヘリテージフランネル・コレクション。クラシックな雰囲気を保ちつつ、モダンに着られる生地です。

このような仕様により、着用シーンはビジネス・スマートカジュアル・休日のリラックスまで幅広く対応。着丈も「ひざ丈前後+5 cm(目安)」としており、2025年のトレンドに沿ったいわゆる“やや長め”仕様をおすすめしています。


3. 生地の選び方と“ゆとりある”サイズが生きる理由

ゆとりあるコートを仕立てる際には、以下のような生地選びと仕様設計が重要になります:

  • 生地の質感:フランネルなど柔らかくドレープ性のある生地を選ぶと、ゆとりがあってもだらしなく見えず上品にまとまります。一方で少しハードな今回のFox Brothersのヘリテージフランネルのような生地も、「ザクッと粗野な雰囲気」が味わい深く、大人らしい余裕感を演出します。耐久性も抜群です。

  • 仕様設計:ゆとり=大きく見える、ではありません。ラグランスリーブ+身幅/着丈調整+ベルト仕様など、デザイン的な引き締めポイントを持たせることで“余裕”と“締まり”を両立します。

  • サイズバランス:ゆとりを持たせる部分(肩・腕回り・身幅)と、タイトに見せる部分(ベルト/ウエストライン/袖口の収まり)を意識して設計します。これがきちんとできていると、ゆったりシルエットでも洗練された印象になります。


4. ウィンドー・ペイン(Window Pane)とは?

“ウィンドー・ペインは「窓枠」の意味で、見た目からくる名称が柄名になったものである。いわゆる英国の伝統的柄ディストリクト・チェック(地方柄)の一種である。やや縦長に作られた格子が多いが、正方形の物も存在する。ウィンドー・ペンと発音されることもあるが、ペンでは筆記具の意味になってしまうので発音に注意が必要である。” 
このウィンドー・ペイン、正方形のイメージを持っておられる方も多いと思うのですが、実際はわずかに縦長の長方形なんです。ウィンドー・ペインは、はっきり主張のあるものが多く、派手になりすぎないか心配される方も多いのですが、今回勇気を持ってオーダーいただきました。

結果は、この生地で大正解! … 優しい色合いのコートに仕上がりました。

この柄は“窓枠”のように見える格子が特徴で、コートに用いると落ち着いたアクセントになります。ゆったりしたサイズのコートでも、こうした格子柄が“面の余白”を引き締めてくれるため、サイズ感のゆとりを活かしつつも上品に仕立てるにはいいですよね。


5. サイズ・シルエットのポイント:2025年版オーダー指南

2025年現在、オーダーコートを検討される際には次のようなポイントを押さえておくと安心です。

5-1 着丈

  • 本件では「膝丈前後+5 cm程度」を推奨しています。つまり膝上〜膝丈ぐらいで少しゆとりのある長さ。2025年冬はやや長めがトレンドです。元記事でも「ひざ丈前後5 cm程度を目安にご提案」しています。

  • 長めにすると、身体を包む安心感が生まれ防寒性も高まりますが、階段の上り下りなどは足さばきが窮屈に感じてしまうかもしれませんので単に長ければいいわけではありません。

5-2 身幅・肩・袖

  • 肩はラグランスリーブを用いることで、肩から腕にかけてのラインが柔らかく、かつ動きやすくなります。

  • 身幅には“ゆとり”を持たせることで、インナーの厚みや重ね着対応が可能。

  • 袖丈や袖口長すぎると一気に子供っぽくなってしまいます。

  • ゆとりがある分、ベルトやウエストの引き締め仕様を取り入れることで、見た目の締まりを作れます(本件でもベルト付き仕様を採用)。

5-3 ベルト仕様・シルエット変化

  • ベルト付きコートは、開けて“ゆったり”着ても良し、閉めて“引き締める”シルエットも良し。1着で2表情持てるのが大きなメリットです。

  • ややAラインを意識したシルエットにすると、身幅にゆとりがありながらも裾に向けて自然に広がりが出るため、動きやすく、抜け感も生まれます。


6. 着こなし&シーン提案:ビジネスから休日へ

ゆとりあるサイズのコートなら、オン・オフ問わず活用の幅が広がります。

ビジネスシーン

  • ジャケット+コートの重ね着でも肩・身幅にゆとりがあるため、疲れにくくきちんと見えます。

  • ベルトを軽く締めてシルエットを整えると、ビジネス用の“引き締まった感”も演出できます。

  • 色は今回のような「ブラウン系+ウィンドー・ペイン柄」なら、ネイビースーツ・チャコールスーツとも相性良好。柔らかさと大人の余裕が出ます。ブラウン系のコートって意外と合わせやすいんですよね。

休日・スマートカジュアル

  • インナーを厚めのタートルやニットにしても余裕があるため、ドライブ・街歩き・軽い外出などにも適しています。

  • ベルトを外して開けて着用すると、ゆったりとしたシルエットが際立ち“洒落感”がアップ。足元をレザースニーカーにするなど、ドレスダウンも自在です。

  • 色・柄に遊びがあるので、リジットデニム+白シャツ+ローファーといった装いに羽織るだけで“選ばれたコート”感が出せます。


7. オーダー時のチェックポイントとBOTTONEのこだわり

当店BOTTONEでは、ゆとりあるコートのオーダーにあたって、以下のようなこだわりを持っております:

  • ヒアリング重視:クライアントの体型・ライフスタイル(移動、車、収納、重ね着具合)を細かく伺い、“ゆとりの度合い”を一緒に設計いたします。

  • 生地バリエーション:クラシックな英国系(ハードなフランネル、ツイード)から、イタリア的な柔らかさのある素材(ウール、カシミヤ、ソフトフランネル)まで幅広く揃えています。ゆとりシルエットだからこそ、素材の落ち感・重み・表面感を重視します。

  • フィッティング:ゆとりがありながらも綺麗に見える“シルエットの整え方”をフィッティングで丁寧に調整。ゆとりあるサイズ感こそ、フィッターのセンスが試されると思っています。

  • 仕様の提案:今回のようなベルト付き・ラグラン袖・やや長め着丈など、ご希望に応じて提案致します。

  • アフターケア:ゆったりシルエットだと扱いに迷いがちですが、クリーニング・保管・着用時の留意点もフォローさせていただきます。


8. まとめ:この冬、大人の余裕を纏うために

2025年冬、ゆとりあるコートという選択は、「動きやすさ」「重ね着対応」「洒落感」という三拍子を備えた大人の装い方です。特にオーダーならではの“自分仕様”のゆとりは、既製品には出せない魅力です。

本件でご紹介したゆとりあるラグランスリーブ仕様のステンカラーコートは、まさに「静かな主張」と「余裕ある佇まい」を兼ね備えた一着。ビジネス・休日問わず活躍し、着る人の品格と器をさりげなく演出してくれます。

ぜひこの冬ご検討ください。ご相談・生地選び・仕様設計、クラシックな装いに精通したコンシェルジュが丁寧にサポートさせていただきます。

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nakanomaruライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。

2025年11月7日
ファッションアイテム | オーダーコート

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