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タキシードの豆知識 拝絹、側章って何のため?

オーダーサロン ボットーネがお届けするビジネススーツ&フォーマル通信、松はじめです。

タキシード、1着持っているよ、という方もいらっしゃれば、なかなか着ることはないという方もいらっしゃいますよね。

歴史と文化が詰まった洋服の中で、タキシードもそのディテールに込められた意味や、エピソードがたくさん眠っています。

・タキシードの衿のシルクは何なのか?

・パンツの脇のラインの意味は?

・最初のタキシードはどんな形?

今日は意外と知られていないタキシードの豆知識をお届けしてみたいと思います。

この記事の目次

どうしてタキシードの衿にはシルクが貼ってあるの?

タキシードの衿は、シルクが貼ってある。

これには一体どんな意味があるのか?

実はこれ、裏地である。

現代では、裏地というとキュプラとかポリエステルが使われていることが多い。少し前の仕立て服などは、シルクの裏地を使っていた。

裏地に、上質なシルクを貼っていて、それがそのまま表に出てきた、ということなのだ。

スタンドカラーのスーツを考えてみてほしい。ジャケットの衿は折れずに、立っている。そのまま衿が折れたとしよう、裏に貼ってあったシルクが見えてくるのは当然といえる。

 

タキシードのパンツの脇のラインの意味は?

タキシードのパンツの脇に、側章(そくしょう)と呼ばれるラインが入っているのを見たことはないだろうか?

なんだか不思議なディテールのようだが、これにも意味がある。

何が恥ずかしいことか?という感覚は時代によって変わるもの。

その昔、パンツの脇縫い目を見せるなんて、恥ずかしいことだとされていた。

そこでそれを隠すためにシルクのラインを入れたのだ。

ところで、燕尾服の場合は側章は2本、タキシードの場合は側章は1本、という記述を目にしたことがある。

実は、アメリカのエスクワイアーという雑誌の、1957年に出たファッションガイド・フォーメンにドレスコードのチャートがある。ここに燕尾服のパンツの側章は2本である、とはっきり記載されているのだ。

フォーマルのルール

もっともフォーマルな夜の正装、テイルコート(燕尾服)のところに、トラウザーズ(パンツ):Same fabric as coat-two braids at sides;no cuffsとある。

エスクァイア誌のこのチャートを担当したのは、エスカイヤー誌のファッションディレクターとして有名であった、オスカー・E・ショーフライという方だが、それを見て、日本の仕立て屋も2本と思ったのだろう。

実際には、格式高いシーンで着る燕尾服はしっかりと太く、脇の縫い目を隠す。

もっとリラックスして過ごすシーンで着るタキシードなら、簡単に細く、脇の縫い目を隠す。

このことをエスクワイア誌が、わかりやすく伝えるために2本と書いたのかもしれない。

最初に誕生したタキシードはショールカラー

タキシードには、丸身を帯びた衿、ショールカラーと先鋭なピークドラペルとの2種類の衿が存在している。

どちらもタキシードの衿だが、実はショールカラーの方が最初に誕生していた。

それは、タキシードが室内着で、タバコを楽しむための服、つまり寛ぐ服として考えられたからだろう。

貴族の屋敷にはたくさんの召使がいる。

その召使は、食事の時間になればディナーベルを鳴らす。

食事の場へと行くには、燕尾服を着るという選択肢以外にはありえなかった。

ぴったりフィットして窮屈な燕尾服を身にまとい、あまり言葉を発せず静かに食事を楽しむのが嗜み。

さて、ようやく食事が終わったら、男性だけでのシガータイム。強いお酒もここからは飲める。

しかし着丈の長い窮屈な燕尾服のままではいかがなものか。

そこでその時用のスモーキングジャケットなる服を、サヴィルロウで仕立てた洒落者がいたのだ。

その洒落者はエドワード7世。

これがタキシードの原型で、この服はショールカラーだった。

エドワード7世はその後、避暑地カウズ島での食事の時にもスモーキングジャケットを着用したので、英国ではディナージャケットと呼ばれるようになったのは有名な話。

英国服飾辞典によると、ディナージャケットという言葉は1898年に初めて使われたとあるが、服飾評論家の出石尚三先生からお伺いしたところ、1891年に、ブラドンという作家がジェラルドという小説の中でディナージャケットという言葉を使っているという。

テーブルの上の紙を注意深く折りたたみ、dinner jacketの内ポケットに、、とあるのだ。

英国においてディナージャケットという言葉は、1891年ごろから一般的で、それまではカウズコート、ドレスラウンジという言葉だったようだ。

タキシードパークのタキシードクラブ

今でも、タキシードパークというところがある。

1812年、3000エーカーをロリラード家が買った場所だ。

そこは絶好のハンティングプレイスだった。

森があり、川があり、小動物が住んでいる穴場。

猟場を見つけ、そこにハンティングロッジを建てた。

私たちがキャンプに行くように、寝泊まりができるようにした。

その後、その場所を別荘地にしていく。ロリラード家はフランスからやってきてタバコ産業で財を成した。

1885年にタキシードクラブという 社交クラブを作る。

第一回の発足パーティは1886年10月10日。

男性は全員お揃いの、 深紅の、テイルレスイブニング、しっぽがない燕尾服だ。

これがタキシードと呼ばれる名前の所以であった。

まとめ

私たちが着ている服、そこには歴史と文化がある。

例えばタキシード1つとってみても、エピソードは山のよう。

どうしてこんなデザインになっているのだろう?

そこには、いろいろな意味がある。

時には歴史を振り返りつつ、未来に進んでいくのも面白い。

さて、明日は何着よう?

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松 甫松 甫 記事一覧はこちら>>表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2018年11月6日
フォーマル | フォーマルデザイン

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