ギンガムチェックのジャケット(シェパードチェックに似ている)
松はじめです。
ギンガムチェックのジャケットを着てみた。
ところでギンガムチェックと似て間違えやすい柄にシャパードチェックやガンクラブチェックがある。
基本的にはギンガムチェックは平織りのブロードで、シェパードチェックはシェパードは、羊飼いという意味。
スコットランドの羊飼いが考えて使っていたようだ。
左が今日私が着用しているギンガムチェックのジャケット。
右はリネンのガンクラブチェックの生地。
ギンガムチェックは平織りという組織構成だから、バスケット状に織られ、柄はこのような感じだ。
シェパードチェックに似ているのだが、色が3色になるとガンクラブチェック(出違いバージョン、出違いについてはまた後日)となる。
シェパードチェックもガンクラブチェックも、柄が交わっていないところが斜めになっている。
シェパードチェック柄はとても古くから世界中にある柄で、日本も小弁慶格子と呼ばれるが、武蔵坊弁慶の大弁慶格子の細かいバージョンとされているようで、シェパードチェックもタータンチェックのような、登録された柄ではないから、貴族階級には属さないのだが、専用柄である。
何の専用かというと、地方ごとの柄で、ある地方専用の柄なのだ。
地方格子をディストリクトチェックという。
例えばグレンチェックなんかも地方格子だ。
うちはこれからオーダーのタイムラインの確認、そして工房の職人との打ち合わせが相次ぎ、それから納品に採寸・フィッティングに、平日と週末がミックスしたような1日だけど、キーボードを叩く視線を少し下に落とすと、ギンガムチェックの柄が目に飛び込んできて、癒されるという思わぬ効果を発見した今日このごろ。
シャツ生地に多い柄だけど、レディースだとスプリングコートとかパンツに応用されているのを見かける。
一見目を引きそうな柄だけど、周囲に馴染んで着こなせる定番柄だから、ジャケットやジレでチェレンジしてみるのも面白い。
どうしても個人的にはテーブルクロスを連想してしまうのだが。
さて、明日は何着よう?
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2017年5月1日
オーダースーツ | オーダースーツの生地
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