キャッシュレス時代にコンパクトな財布 WILDSWANSのPALM(パーム)
突然ですが。皆さんはどんな財布を使っていますか?
財布は毎日持ち歩くものですから、スーツをはじめ服装に気を遣っている人であれば特に財布もこだわりがある方が多いのではないでしょうか。

スーツスタイルにおける財布の常識といえば「薄い長財布」です。
できれば小銭入れが付いていない、札入れタイプの方がより薄くなります。
これはスーツの内ポケットに財布を入れた際に、できるだけ膨らまないようにするためです。
「一流の男は長財布」なんてこともよく言いますよね。
内ポケットから、スッと札入れを取り出す。
スマートな男には必須です。
ですが、個人的なことですが私は1度も長財布を持ったことがありません。
これは単純に好みの問題なのですが、基本的には「大きいものよりも小さいもの」の方が好きなんです。
「小さいながらもいかに美しさを兼ね備えているか」
これが私にとっては何より重要なポイントです。
そもそも、スーツやジャケパンのスタイルの時に内ポケットに財布を入れるということはしませんので、ポケットに入れないのであればわざわざ薄い長財布である必要もありません。
時代はキャッシュレス
近年、○○Payといったバーコード・QRコード決済系の電子マネーを筆頭に、キャッシュレス決済が世間に浸透し、日常生活(スーパーやコンビニ、自販機など)において現金を使うことが本当に少なくなりました。
極端に言えば、スマホだけ持って、財布すら持たなくなったという方もいるのではないでしょうか。
かくいう私も、かなり遅い方だと思うのですが、最近電子マネーを色々と登録しました。
基本的にはスマホの電子マネーを使用し、それが使えないところではクレジットカードといった具合に、ほとんど現金を使わず生活できています。
しいて言えば、自宅近くの行きつけのとんかつ屋さんは現金しか対応していないので、現金で支払うのはそういう時ぐらいです。
若干の抵抗を持っていた電子マネー(なんとなく現金派だった)ですが、いざ使ってみると本当に便利です(当たり前)。
細かな小銭は使うことがないので、よく募金するようにもなりました。
求める財布の条件
前置きが長くなりましたが、そんな時代背景を踏まえ、私が財布に求めるものは、
・本皮
・10年使える
・小さくても機能性に優れている
この三つです。
これら条件は人それぞれ違うと思いますが、同じような人は結構いるのでは・・・?
この条件を満たしてくれる財布に出会いましたので、需要は一切ないとは思いますがご紹介したいと思います。
ワイルドスワンズのパーム
WILDSWANS(ワイルドスワンズ)というブランドの、PALM(パーム)というコンパクト財布です。

ワイルドスワンズの財布は「10年使える」と定評があり、硬くて丈夫なレザーを使用した本格的な革財布を作り続けているブランドです。
中でも、1837年創業のベルギーのタンナー、マシュア社の「サドルプルアップ」というレザーはワイルドスワンズの定番として知られています。
パームというモデルの説明を見てみると、、、
ベルギーの牛革・サドルプルアップを全面に使用し、お札を折らずに収納することが可能な多機能型ミニ財布PALM(パーム)です。
堅牢で耐久性も高いサドルプルアップは使用することで色味が深まり透明感を伴った光沢が現われます。
小銭入れを持つ感覚で、お札、小銭、カードをまとめて持ち運びいただけます。札室は1万円札がジャストで入るコンパクトなサイズです。
コインケース内部には仕切りが付いていますので、こちらにも領収書やカードなどを収納することができます。
<ワイルドスワンズ公式HP より抜粋>
ワイルドスワンズの中ではかなり小さいモデルです。
ワイルドスワンズは「分厚くてゴツめの財布」というイメージを持っていたので、こんな小さな財布があることは購入時まで全く知りませんでした。
PARM(パーム)の仕様は?
細かい仕様を見ていきましょう。

まず特筆すべきはこの絶妙な丸みを帯びたフォルムです。
何よりこれが一番気に入っています。
この丸みは、しっかりとした厚みのある革を使用しているからこそ生まれるもので、適度にお手入れをすることでエイジングが進み何とも無骨な表情に育ってきてくれました。

サイズは手のひらサイズです。
日常生活においてはこれで十分です。

背面にはカードポケットが入っています。
2枚程度は入ると思いますが、私はここに交通系のICカードを入れています。

ボタンで留めてるタイプなんですが、開くとこのようになっています 。
ワイルドスワンズのブランドロゴです。

小銭入れ部分に蓋は付いておりませんが、普通に使っていて小銭がこぼれ落ちたりすることはありません。

仕切りがついていて、ここにはカードを3枚程度入れることができます。

私はここに銀行のキャッシュカード兼デビットカードとクレジットカードを入れています。
小銭と同じところにカードを入れるので、カードが傷つかないか心配になるところですが、この仕切りのおかげでカードは全く傷を受けてません。
ICチップも錆びることなく、綺麗な状態を保てています。
反対側には、内側の部分ににカードを2枚程度入れることができます。

ここに入れるカードは取り出しにくいので、頻繁に使用するものを入れるのには向いていないと思います。
私は保険証と免許証を入れています。
そしてこのボタンの受け側の部分には、ちょっとした挟み込みができるスペースがあり、レシートなどを一時的に保管しておくこともできます。

最後は札入れです。
千円札と五千円札はストレスなく入れることができますが、一万円札はちょっとキツめです。
かなりぴったりになりますので、急いでる時にはお札が入れ辛く、お札も折れ曲がりやすいというのが唯一の欠点だと思います。

カラーはチョコです。
ポケットには入れず、バックもしくは手に持ったまま移動することが多いのですが、今のところエイジングの具合はなかなかいい感じだと自分では思っています。
頻繁にクリームを入れたりはしませんが、そろそろ入れてもいいタイミングかな・・・。

ワイルドスワンズは、このパームに限らずもともとエイジングに定評があるブランドですので、心配せずガシガシ使っています。
革は本当に分厚く、最初の方は財布を開くたびにミシミシミシミシ音がしていました。
当然、徐々に柔らかくなっていきますが最初はちょっと驚きます。
これだけ丈夫であれば、普通の使い方であれば5年10年は何なく使うことができそうです。
これからもどんどん育てていきたいと思います。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2020年4月8日
オーダースーツ ボットーネのブログ
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