万能なネイビージャケット
3月にオーダー頂いたスーツやジャケットが続々と完成してきています。
今回ご紹介するジャケットは、バンブーという少し珍しい素材でお仕立てさせていただきました。
今後はビジネスシーンでのカジュアル化がさらに進むことが予想され、そうした観点からもジャケットのオーダーをいただくことが非常に増えてきました。
今まで以上に、画面越しでのオンラーインミーティングやリモートワークが普及し、そんな時の服装はより着心地重視になってくることでしょう。
下は着心地重視の動きやすい服になり、オンラインでのやり取りの際だけジャケットを着る、なんてことも増えてくると思います。
実際にアメリカなどでは、ジャケットだけが売れているという話も聞きます。
在宅勤務中の服装には皆さん悩まれていることと思いますが、ジャケットは一つの解決策になるかもしれません。
このブログで何度もお伝えしているように、もし1着もジャケットを持っていないという方は、やはりネイビージャケットから取り入れるのが良いと思います。
清潔感のあるネイビーのジャケットは、それだけで相手に与える印象を180度変えてしまうほど威力があると思います。
Tシャツ一枚、ポロシャツ一枚の服装でも、その上からネイビーのジャケットを羽織るだけで簡単にビジネスマンに求められるあらゆる要素満たしてくれます。
それでいて着こなしの範囲は幅広く、
ネクタイをするスタイルが最もキチンとしていて、
Tシャツ・ポロシャツなどの上にさらりと羽織ってもいいでしょう。
季節が変われば、ニットとの相性も抜群です。
スラックスも同様に、
この時期であればチノパンやオフホワイトのスラックスあたりが季節感があっていいでしょう。
グレーのスラックスと合わせれば、ベーシックなジャケパンスタイルにもなります。
カジュアルなシーンであれば、デニムでもいいですし、お若い方であれば綺麗なスキニーパンツも合うと思います。
一着でこれほどまでに汎用性があるものは、ネイビーのジャケットをぐらいではないでしょうか。
後は素材にこだわることです。
まずはホップサックこれは外せません。
さらに今回お仕立てさせて頂いたバンブーを始め、今までになかった新しい素材もどんどん開発されています。
スーツに使われる梳毛ウールのように、つるんとした綾織の素材ではなく、少し立体的な素材を選ぶと良いと思います。
スーツの上着だけ着ているように見えてしまうのは一番もったいないです。
最近はスーツそのものの仕立てがジャケットよりになってきている節もあります。
そのような境目は今後なくなっていくのかもしれませんが、ジャケット素材の中には耐久性などの面からパンツには向いていないものも多くあります。
例えば、しなやかさや光沢感を出すためにシルクが混ぜられている素材があったとします。
シルクは基本的な非常に繊細です。
ネクタイをイメージしていただければ、とてもパンツにかかる負荷には耐えられないということが容易に想像できると思います。
ですが、シルクにはシルクにしか出せない特有の色気良さがたくさんあり、それを求めていくとどうしてもジャケット素材になる訳です。
ジャケット生地、ジャケットのために作られた生地には、それなりの理由があります。
ということで、話をこのジャケットのことに戻しますと、こちらの記事でもご紹介した通り今までにない素材を使っています。
まずはこの時期から楽しみたいということで、爽やかな黒蝶貝のボタンをあしらいました。
ボタンひとつでイメージは大きく異なりますので、オーダーする際は色々と楽しんでみると良いでしょう。
アウトポケットに柔らかいナチュラルショルダー、構築的にはせず全体として柔らかい雰囲気のジャケットに仕上げております。
素材としては、春夏だけにとどまらずオールシーズン着用しても問題ないと思います。
そうなると季節が変われば、ボタンを変えてみてもいいかもしれません。
私も時々、何年か着用したジャケットやカーディガンのボタンを変えています。
ボタンひとつで季節感を出すことも出来ますし、全体の印象も意外と変わります。
なんだか新しいジャケットを手に入れたような感覚にもなりますのでおすすめですよ。
特に、オールシーズン用の素材は、素材そのものに季節感を感じるわけではないので、春夏は貝ボタン、秋冬はナットボタン等に変更することで、ひとつのジャケットでも旬な装いができると思います。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2020年5月30日
明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術 | スーツ ジャケット スタイル
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