部下にランチは奢るな!アパレル管理職の役割と本当の責任は?
今日はオペラ バスを務めるM氏のオーダータキシードの完成フィティングにはじまり、奈良からのクライアントF氏のオーダースーツの打ち合わせと続いた。
その後中田代表に電話。ブログ見たよ、とおっしゃっていただいた。
そして、たくさんのお叱りを受けたのでありのままシェアしたい。
なかなか叱ってくださる方は少ないもの。
中小のアパレル企業を営んでいる方、ショップ店長の方もぜひ参考にできる部分があれば取り入れてみてほしい。
スタッフと昼食や、夜居酒屋でご飯を食べることは経営者やマネジャー、店長クラスの方であればよくあることだろう。まったくない、というのならそれはそれで問題だ。たが・・・
かくなるボットーネも定期的に食事を食べる。
同じ釜の飯、という言葉があるが、一緒に働いている人たちと食事をすることは良いことだ。
私はいつも奢っていた、それはダメだ!とのお叱りを受けた。
自分の分は自分で出させなさい。
そう言われた。
そうでなければ、感謝の心がなくなる、と中田代表は危惧していた。
確かに、私が奢るということに慣れてしまい、口ではありがとうございます、ごちそうさまです、とはいうものの、感謝が薄れる気持ちはわからなくはない。
私もかつて大手で働いていたときがそうだったと思う。
そして、例えば取引先に本当にお世話になっている、といった場合、本当に気持ちがあるのなら実費で菓子折りを持っていくのが礼儀。
なんでもかんでも会社からお金を出すのは違う。
と、そう教えていただいた。
これも目から鱗だ。
そういう礼儀、社会性、それをしっかり教育指導しなさい、そういった意味である。
形だけサービス風にしたって、気持ちがこもっていないとまったく意味がない。
ボットーネのような理念経営を目指してるところは、スタッフたちの「社会性」「教育性」「収益性」の三つの教育・学習・実践がないと、まったくもって他から見たら誠に滑稽な「絵に描いた餅」状態の会社になってしまいます。そうならないためにも、理念を目指して会社を推進させていくためにも、徹底した「愚かさの自覚」が一人ひとり必要なんだよ、ということなのです。そういう話を伝えておきました。
お金はもっと有効に使うところがある、ご飯を食べにいって馴れ合いのような環境を作るくらいならば、募金など有効にお金を使いなさい、ということだ。
ずっと会社で食べに行くときは上司が出すもの、会社が出すもの、という考えをしていたが、
お金を払わないで愚痴ばかり出るようになるぞ、美味しくないですね、とか。という中田代表のご意見ははっとさせられるものがあった。
いつも感じるが、未熟であるうちは成長できる。
自分はできる、そう思った瞬間に傲慢になる。
もっともっと全員で謙虚にならなければならない。
今日ある事で
ボットーネの松代表に伝えたこと。それは、
「人間は自分の弱さ、未熟さ、非力さ、愚かさ」に深く深く気づき目覚めた時から本当の成長、成熟が始まるんだよ、ということでした。ただ、こうした人間の愚かさは、その人の人間性(誠実さ)が成熟してこそ理解できることであって、そうじゃないと、なかなか気づくことはできないし、いつまでたっても条件付きの自信や幸福感なので、生き方がフラフラしてます。
私たちは朝礼と中間礼を行っている。
だが、中田代表は毎日3回、ある本の抜粋、クリーニングの知識、などを読み、意見を述べ議論している。
たった2回のミーティングでは少なすぎる。
今日から3回、内容の濃いミーティングに変えよう。
ボットーネは現在、私を入れて3名の会社だ。
会社としてはまったく問題ないどころか、日々よくなっている、と思っていた。
だが、ナチュラルクリーンを見ると、まったくまだまだだと痛感するわけだ。
お客さんが、ここは違うな!と。
値引きはしない、だってここまでやってるんだから。
うちはそういうプライドを持ってやってる、
あなたのとこのスーツだってそういう部分での違いもあるでしょう?
たった3人が1つの方向に向かってないでどうするんよ。
自分はまあまあ賢いと思っている人は、自分を客観視できません。自分に都合の良いところしか見ていないのです。
その結果、自信がないのに、自分のことは現実の姿よりはるかに高く評価してしまっています。
実はこういう人が正真正銘の愚者なのですが、そのことが分からない。つまり、
まったく愚者(非力な凡人)としての自覚がまったくできないのです。
だから生き方も中途半端。人間は愚者としての自分を経験認識することによって、はじめて人間的な成長や成熟が始まっていきます。謙虚になれるから。
ランチを奢るなんてだめだ、とかそういう表面的なことではない。
社会性を教育する、人としての筋をしっかり通す、プライドを持って仕事する、それを伝えること。
それがリーダーの役割だ。
考えてみれば当たり前のことばかりだ。
そして、どこにも数字のことは出てこない、いつもプロセスを大切にし、人に対しての愛情があるのだ。
だから同時にクルーの嶋田のことも気にかけてくださり、修行中の嶋田は、中田代表と山田会長が暮らす家で寝泊まりさせてもらうことになった。
と同時に嶋田にも厳しいご指摘が。
嶋田くんは、
筋トレや空手道の稽古で自分の体力や気力の無さを知り、掃除の徹底やスタッフの礼儀正しさを体験することによって、人間的な「躾」の未熟さを自覚でき、プレスの知識や技術ではテーラーとしての自分の知識や感性の足らざる部分を深く自覚できたわけです。今後、ここ(ナチュラルクリーン)に来れば来るほどさらに深く、愚者の自覚を体験していくと思いますが、それが一番の成長の近道なのです。
だから最低でも一年間(石の上にも三年)、
週の水木はうちの工房に来て自分を磨きなさいと、彼に伝えたわけです。
まずマネジャー、店長、リーダー、社長が、先陣を切って実践していかないといけない。
このように言ってくれる人はなかなかいない。
嶋田くんは、自分の話はいいから、
耳二つ、口一つでしょ。
話をしっかり聞きんさい、そう言ってあげなさい。
武道をやれば、
自分が黒子に徹する、しっかりサポートする、上司、お客様を引き立たせる、
一歩引いて、そういうことがわかるでしょう。
日々感謝である。
嶋田、修行行きます。
アパレル企業に入社希望者に送る 嶋田修行するってよ
華やかな世界に見えて非常に泥臭い。しかし、これほど楽しい職はない。
今日はそんな服好き、ボットーネの嶋田がひょうんなことから修行することになった経緯と、驚きの内容をお伝えし、これからアパレル業界を考えている方への参考になれば良いなと思って書いてみる。
ライター:その他クルー
2017年2月13日
嶋田
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