仕事は大人の娯楽である
2017年3月10日 嶋田
クルーの嶋田君は毎週の休みを使って、実費でプレスと仕事の心構えを学びに、千葉県君津市にあるナチュラルクリーンに通っている。
なかなかできるものではない。
だが、彼からたくさんのことを学ばせて貰っているので、ぜひシェアしておきたい。
まず彼は、ボットーネの表参道サロンを火曜の閉店後に出る。
大きなキャリーは出社時から持っていて、ちゃんと大きなお土産も携えている。
ナチュラルクリーンの代表は、暖かく厳しい方で、礼儀を重んじる方だ、ちゃんと全員に行き届く想定をして菓子折りを持っていかなければ、学ばせていただくという立ち位置ではおかしな話なのだ。
こうして火曜、東京駅から高速バスに乗り込む嶋田君。
彼は君津の、ナチュラルクリーンの社長と会長もいる寮に泊めていただくのだ。
毎回ビジネスホテルじゃあ大変だろう?と社長のお気遣いなのだ。
なぜ火曜に出発するのか、その理由は1つである。
次の日の朝がすごぶる早い、それだけだ。
どのくらい早いのか?というと、朝3時半スタート。
朝3時半に空手の稽古が始まる。
幹部含め殆どの方が自主的に、好きで集まってやっているのだ。
こうして翌朝である水曜は朝3時半から稽古、そして水拭き。
朝ご飯を皆で食べて朝礼となる。
こうして水曜、木曜とプレスを含め、仕事の在り方を学ばせていただいている嶋田君。
彼は木曜には帰ってこない、さらに木曜も寮に宿泊させていただき、
金曜朝の稽古にも参加するのだ。
その金曜、朝の稽古を終えてからボットーネに出社すべく表参道に。
金曜は、火曜に見た大きなキャリーケースのままボットーネにやってくる、違うのはお土産がないだけだ。
こうした嶋田君の姿は社内にも良い影響を与えている。
まず、しっかりと掃除するようになった。
今までもやっていなかったわけではないのだが、裏側までしっかりと、今までより時間をかけて掃除をする。
また、嶋田君にこのタスクお願い!と言うと、実行するスピードが変わった。
はい!という返事が変わった。
もともと嶋田君自身がそういうところがあったのだが、
金曜になると、《良い機会をいただき、ありがとうございます》と感謝の言葉を忘れずに伝えてくれる。
こういう気持ちがとても大事なのだ、一緒に働いていて気持ちがいい。
こうして影響力の輪が広がって、私も触発されて木曜は朝3時起きだ。
朝3時台に開いているお店は少ない、近所のファミリーレストランへ来ると、舞台役者を目指す27歳(そこだけ会話が聞こえた)の女性が向かいに座る男性に何か話していたが、おそらく深夜に食事して帰るのだろう、今起きました、という感じではなかった。
ガランとしたファミレス、モーニングセットはありますか?と聞いたらAM6:00からです。と言われた。
なんと、朝食ですらあと2時間以上ある。
朝6時になるとモーニングが始まり、すぐにオーダーしたが、この時点で今日やろうと思っていた仕事は片付いてしまった・・・
フロアにはいつの間にか同じようにPCを広げた、仕事が出来そうなビジネスマンの姿。
7時になって少し賑やかになった。
朝食を食べて出勤する人々だ。
朝早いと1日は長い。
働くってなんだろう。
私が印象に残っている言葉は、傍を楽にする、ということだ。
ナチュラルクリーンの社長が言っていた言葉を嶋田君の口から聞いたとき、ハッと気付かされた。
嶋田君は部活テニスだったよね?
好きでやってるテニスの練習を見た友達が、大変そうだね。と言ってきたらどう思う?
大変?好きでやってるから楽しいよ、と返答しない?
うちの幹部は文字通り365日休みなく働いてるけど、
そりゃ体力的にキツイ時はあるけど、みんな好きでやってるから、それと変わらないのよ。
だって仕事って、大人の唯一の娯楽でしょ?
そうだ、その通りだ、
共感して、それで知人に話したら、今時そんな素敵な会社があるの?
と言われた。
傍(はた)を楽にする、周りの人の役に立つ。
お客様の、チームの、役に立つ。
これこそが仕事の醍醐味だし、楽しみだ。
仕事が楽しい、本当にその通り、そう思うし、全員がこのような考えの企業があった!というところに私も激しく感動した。
毎週イキイキして出社してくる嶋田君。
これからも彼からたくさん学ぶことがありそうだ。
人として大切なこと 表参道のオーダースーツ店で働く嶋田の修行期
2017年2月24日 嶋田
今週水曜、木曜からボットーネの定休日を使って毎週自主勉強に行くことになったクルー嶋田。
そんなクルー嶋田はたくさんのものを感じ、吸収して帰ってきた。
それは、人としてとても大切なことばかりだった。
嶋田がボットーネを出発したのが22時。
アイフォンでナチュラルクリーンの松村さんに電話をする、これから出発します!と。
何やらテレビの音がする、
さすがに朝の3時から動いていらっしゃるので、ご帰宅されている、と思った。
嶋田は深夜バスで君津に向かった。
0時、
《ただいま到着いたしました!》そう電話すると、すぐ後ろに松村さんがいらした。
絶妙なタイミングだ、とそう思い、車に乗せてもらう。
すると、、
先ほど掛かっていたテレビと同じ声がラジオから流れている。
まさか、2時間、車で待機していてくれた?
《待っていてくださったのですか?》と聞いても、
そんなことないよ、と。
こうして嶋田は山田会長と中田代表、松村さんが暮らしているところに泊めていただくことになっていたので、
おじゃました。
靴を揃える、そういう基本的なところは意識していたつもりでした、という嶋田。
ここでも大切なことに気づかされたという。
《靴の土を落としていませんでした。》
ドライヤーを使用したならば、次の人が気持ちよく使用できるように、髪の毛が落ちていないだろうか?とチェックする。
そういった気配りが大切だと。
靴に土がついていないか?と気をつけ、玄関を掃き掃除する。
そういう基本的なことがサービスやおもてなしに直結する、ということを嶋田は学び、嶋田の話を通して私も学んだ。
プレスに入らせていただきます!
誰につけばよろしいでしょうか?
嶋田がそう発言したとき、
《学ぶ前に、掃除だよ。まずは掃除。》
山田会長にそう言われた嶋田。
自分のことばかり考えていた、
謙虚じゃなかった・・・
学ばせていただいているのに、吸収したい!と、自分のことばかり。
視野が狭かったと思います。
と、今日の朝礼で嶋田は言った。
会長は随時話かけてくださった。
最後に必ず、
わかればいいよ、気をつけな!と、グゥーとポーズをしてくださった。
2日間、
本当に色々なことがあった。
充実感、それだけでは片付けられないだろう、
たくさんの気づきを得た嶋田。
そしてその姿を見て我々も、はっと気づく。
今日もみなで来てくれる方のために全力で進もう。
出発前。
旅立ち 表参道のオーダースーツ店で働く最近の日記
嶋田 将 24歳、今週の水曜から修行に出るのだ。定休日前の最後のクライアントI氏のブレザーのフィッティングが終わると、嶋田は深夜バスに乗るために東京駅を目指した。彼がこれから行くのは、ナチュラルクリーン君津工房だ。
《週に2日も休んどってどうする!毎週うちに来てプレスを習いなさい》とナチュラルクリーンの代表に言われた嶋田。
中田代表がその時の模様を書いてくださっている。
「学び、習うは一生」
実践することで上手くいった時はなぜ上手くいったのか?上手く行かなかった時はどうすれば上手くいくのか?を考えて、常に実践を繰り返すことが人生の学びだといつも伝えています。
もしも学ばずに漫然と過ごしていたらどうなるでしょう?
部下にランチは奢るな!アパレル管理職の役割と本当の責任は?
2017年2月13日 嶋田
今日はオペラ バスを務めるM氏のオーダータキシードの完成フィティングにはじまり、奈良からのクライアントF氏のオーダースーツの打ち合わせと続いた。
その後中田代表に電話。ブログ見たよ、とおっしゃっていただいた。
そして、たくさんのお叱りを受けたのでありのままシェアしたい。
なかなか叱ってくださる方は少ないもの。
中小のアパレル企業を営んでいる方、ショップ店長の方もぜひ参考にできる部分があれば取り入れてみてほしい。
スタッフと昼食や、夜居酒屋でご飯を食べることは経営者やマネジャー、店長クラスの方であればよくあることだろう。まったくない、というのならそれはそれで問題だ。たが・・・
かくなるボットーネも定期的に食事を食べる。
同じ釜の飯、という言葉があるが、一緒に働いている人たちと食事をすることは良いことだ。
私はいつも奢っていた、それはダメだ!とのお叱りを受けた。
自分の分は自分で出させなさい。
そう言われた。
そうでなければ、感謝の心がなくなる、と中田代表は危惧していた。
確かに、私が奢るということに慣れてしまい、口ではありがとうございます、ごちそうさまです、とはいうものの、感謝が薄れる気持ちはわからなくはない。
私もかつて大手で働いていたときがそうだったと思う。
そして、例えば取引先に本当にお世話になっている、といった場合、本当に気持ちがあるのなら実費で菓子折りを持っていくのが礼儀。
なんでもかんでも会社からお金を出すのは違う。
と、そう教えていただいた。
これも目から鱗だ。
そういう礼儀、社会性、それをしっかり教育指導しなさい、そういった意味である。
形だけサービス風にしたって、気持ちがこもっていないとまったく意味がない。
ボットーネのような理念経営を目指してるところは、スタッフたちの「社会性」「教育性」「収益性」の三つの教育・学習・実践がないと、まったくもって他から見たら誠に滑稽な「絵に描いた餅」状態の会社になってしまいます。そうならないためにも、理念を目指して会社を推進させていくためにも、徹底した「愚かさの自覚」が一人ひとり必要なんだよ、ということなのです。そういう話を伝えておきました。
お金はもっと有効に使うところがある、ご飯を食べにいって馴れ合いのような環境を作るくらいならば、募金など有効にお金を使いなさい、ということだ。
ずっと会社で食べに行くときは上司が出すもの、会社が出すもの、という考えをしていたが、
お金を払わないで愚痴ばかり出るようになるぞ、美味しくないですね、とか。という中田代表のご意見ははっとさせられるものがあった。
いつも感じるが、未熟であるうちは成長できる。
自分はできる、そう思った瞬間に傲慢になる。
もっともっと全員で謙虚にならなければならない。
今日ある事で
ボットーネの松代表に伝えたこと。それは、
「人間は自分の弱さ、未熟さ、非力さ、愚かさ」に深く深く気づき目覚めた時から本当の成長、成熟が始まるんだよ、ということでした。ただ、こうした人間の愚かさは、その人の人間性(誠実さ)が成熟してこそ理解できることであって、そうじゃないと、なかなか気づくことはできないし、いつまでたっても条件付きの自信や幸福感なので、生き方がフラフラしてます。
私たちは朝礼と中間礼を行っている。
だが、中田代表は毎日3回、ある本の抜粋、クリーニングの知識、などを読み、意見を述べ議論している。
たった2回のミーティングでは少なすぎる。
今日から3回、内容の濃いミーティングに変えよう。
ボットーネは現在、私を入れて3名の会社だ。
会社としてはまったく問題ないどころか、日々よくなっている、と思っていた。
だが、ナチュラルクリーンを見ると、まったくまだまだだと痛感するわけだ。
お客さんが、ここは違うな!と。
値引きはしない、だってここまでやってるんだから。
うちはそういうプライドを持ってやってる、
あなたのとこのスーツだってそういう部分での違いもあるでしょう?
たった3人が1つの方向に向かってないでどうするんよ。
自分はまあまあ賢いと思っている人は、自分を客観視できません。自分に都合の良いところしか見ていないのです。
その結果、自信がないのに、自分のことは現実の姿よりはるかに高く評価してしまっています。
実はこういう人が正真正銘の愚者なのですが、そのことが分からない。つまり、
まったく愚者(非力な凡人)としての自覚がまったくできないのです。
だから生き方も中途半端。人間は愚者としての自分を経験認識することによって、はじめて人間的な成長や成熟が始まっていきます。謙虚になれるから。
ランチを奢るなんてだめだ、とかそういう表面的なことではない。
社会性を教育する、人としての筋をしっかり通す、プライドを持って仕事する、それを伝えること。
それがリーダーの役割だ。
考えてみれば当たり前のことばかりだ。
そして、どこにも数字のことは出てこない、いつもプロセスを大切にし、人に対しての愛情があるのだ。
だから同時にクルーの嶋田のことも気にかけてくださり、修行中の嶋田は、中田代表と山田会長が暮らす家で寝泊まりさせてもらうことになった。
と同時に嶋田にも厳しいご指摘が。
嶋田くんは、
筋トレや空手道の稽古で自分の体力や気力の無さを知り、掃除の徹底やスタッフの礼儀正しさを体験することによって、人間的な「躾」の未熟さを自覚でき、プレスの知識や技術ではテーラーとしての自分の知識や感性の足らざる部分を深く自覚できたわけです。今後、ここ(ナチュラルクリーン)に来れば来るほどさらに深く、愚者の自覚を体験していくと思いますが、それが一番の成長の近道なのです。
だから最低でも一年間(石の上にも三年)、
週の水木はうちの工房に来て自分を磨きなさいと、彼に伝えたわけです。
まずマネジャー、店長、リーダー、社長が、先陣を切って実践していかないといけない。
このように言ってくれる人はなかなかいない。
嶋田くんは、自分の話はいいから、
耳二つ、口一つでしょ。
話をしっかり聞きんさい、そう言ってあげなさい。
武道をやれば、
自分が黒子に徹する、しっかりサポートする、上司、お客様を引き立たせる、
一歩引いて、そういうことがわかるでしょう。
日々感謝である。
嶋田、修行行きます。
アパレル企業に入社希望者に送る 嶋田修行するってよ
華やかな世界に見えて非常に泥臭い。しかし、これほど楽しい職はない。
今日はそんな服好き、ボットーネの嶋田がひょうんなことから修行することになった経緯と、驚きの内容をお伝えし、これからアパレル業界を考えている方への参考になれば良いなと思って書いてみる。
アパレル企業に入社希望者に送る 嶋田修行するってよ
2017年2月13日 嶋田
4月から新社会人、または来年の卒業に向けて、企業説明会に参加する方も少なくないと思う。
服やファッションが好きな方なら、アパレル企業への面接や会社訪問を考えている人も少なくないのではないだろうか?
アパレルは甘くはない。
華やかな世界に見えて非常に泥臭い。しかし、これほど楽しい職はない。
今日はそんな服好き、ボットーネの嶋田がひょうんなことから修行することになった経緯と、驚きの内容をお伝えし、これからアパレル業界を考えている方への参考になれば良いなと思って書いてみる。
このシリーズでは、アパレル企業で通る面接術、も書こうと思っているので、ぜひまた次回もチェックしてほしい。
まずは、お世話になっていて、大尊敬するナチュラルクリーンというクリーニング工房の、代表の中田さんに会いたくて、コンタクトをとったことにはじまった。
一度嶋田とはナチュラルクリーン見学に行ったのだが、その際にお叱りを受けたのだ。
嶋田を連れてナチュラルクリーンに行ったとき、ズバッと見抜かれた。
まず注意されたのは挨拶だ。
それから、上着がよれている!ということ。
靴の脱ぎ方もそう。
さらに、話し方、姿勢、もう色々。
それで嶋田は泣いてしまった、そんなこと言ってくれる人ってなかなかいない。
中田代表の お話の中で、一番心に残った言葉がある。
「学生は”教育”だが、社会人は”学習”でなきゃいかん」
つまりは、いつまでも、教えられる・課題を与えられるといった「待ちの姿勢」ではなく、
自ら問題意識・責任感をもち自主的に学ぶ姿勢をもっていないと人間として伸びていかないということだそして何度も、何度も、人間は基礎がなってないとダメだと教えら
れた。
仕事でもスポーツでも武道でも、なんでもそうだという。
挨拶、報・連・相、掃除、根性、忍耐、責任感、、、他にもたくさんあるが、それらがしっかりとした土台となりその上に知識や技術が乗ってくればいい。
そうなれば人間はどんどん伸びていくし、何をやっても大丈夫なのだ。
しっかり自分を律し、礼儀正しく、もう一度ナチュラルクリーンに行くぞ!
いつしかそんな話が社内で当たり前になったし、
きちんとした社会人であろう、アパレルだからファッションがわかっていれば良いというものではない。
特にオーダーはそうだ。
年齢も、地位も、経験も、すべてにおいてお客様より劣っている、若ければそう思って間違いないし、
そういう気持ちで貪欲に勉強していかないといけない。
38歳の私も時々セレクトショップに行くと、
え???と絶句してしまうような店員が残念ながら少なからずいる。
領収書がわからない。
上から目線。
とにかくおすすめ、という。
などなど、ご経験がある方もいるだろう。小さいお店の中だけで、ちょっと売れているからって調子に乗っている若造がいるのだ、この業界は。そうではいけない、いつだって謙虚にいないと。
そんなわけで、もう一度ナチュラルクリーンにお伺いするアポイントをとった嶋田。
そうしたら、ご好意でプレス研修に来なさい!と中田代表におっしゃっていただいた。
目が輝き出す嶋田。
しかし、、こちらの記事がそのときの様子だが、朝4時集合だそうだ。
テーラー 修行の旅 クルーのナチュラルクリーン修行が決定した
とにかく曲がったことが嫌いな、勉強熱心なクルーが、名門クリーニング工房へ。
プレス研修、いや研修というよりも修行は、はじまった。
運動不足の嶋田(私もだ)には堪えた朝空手。
仕事の基本を思い知った、雑巾掛け。
何もかも違っている、仕事に対する姿勢、気配り、情熱、謙虚さ、素直さ。
この記事がその様子だ。
昨日の修行期はこちら。
テーラーのプレス修行 ナチュラルクリーン クリーニング工房
及川さんや鈴木さんにマンツーマンでついていただき、スラックス、ジャケット、 シャツとプレスについて教えて頂きました。物をみただけで、着ている人の癖や特徴、縮みや、汚れなどを一瞬で見抜く プロフェッショナルにただただ驚くばかりでしたが、同時にいつか私もこうなりたい。 お客様のことをもっと知りたい。喜んで頂きたい。と強く思いました。
あっという間に研修が終わり、時計を見ると時刻は16時15分。 昨日のこの時間にここまでの充実感を感じながら行動できただろうか、意識を強く持ちながら仕事をこなせていただろうか。
なんと、その後の中田代表のブログで、こんな言葉が載っていたのだ。
昨日はボットーネの松代表と嶋田くんから感謝のお礼の電話がありました。
そうかぁ、嶋田くんは24歳かあ。。
私が24歳の時というと今から36年前ですかぁ・・、
生涯学習推進で我武者羅でした、当時は。
25歳に結婚しましたが、生き方はそれ以降も
まったく変わってない。
そして続く。
嶋田くんに伝えておきいことは、
まず三年間は休みなんて考えずに人間力・技術力・サービス力
を身に付けるために貪欲に学習すること。水木が休みらしいから、
三月からは水木は毎週うちに来てベテランのそばで
プレスの実地に入りなさい。
とうことで、気にかけてくださって、プロの技をしっかりと学べばせていただけることになった。
ボットーネにもアイロンを入れ、クライアントの服をその場でプレスできる環境を整えよう、と話が進んだ。
嶋田はもともと3度の飯より服が好き、
もちろん自身のシャツにアイロンを独学でかけていた。
願っても無いチャンスが、急に舞い込んできた。
ただし、実費で千葉へ行き、これから3年休みなしだ。
現代は閉塞的で、失われた20年などと言われたり、マイナス成長などというマイナス?成長?意味不明な用語が飛び交う。
物を手にいれる喜びではなく、精神性を追求する時代になったと思うし、
ゆとり世代の次に、悟ってないのに悟り世代、なんて言葉も流行った。
ブレグジットに、ドナルドトランプ、
不安要素だっていっぱいだ。
だが、そんな外的な要因ばっかり考えてどうなる?
せっかく生まれてきたのだ。
誰でもない、自分自身の人生、特に20代は何かに全力で打ち込んだ方が良い。
休みの多い会社とか、給料の多い会社とか、そういうのは一旦置いておかないと、すぐに人口知能AIや、自動マーケティングシステム・MAが主流になって、仕事がなくなってしまい、特殊な能力があるとか、そういう人でないと使い者にならなくなる。
新しいSNSはこれからも出続けるだろうし、AIももっと進化する。
それを柔軟に受け入れて、使いこなす側に回らないと機械に使われる。
嶋田の修行は極端かもしれないが、彼は3年後どうなっているだろうか?
採寸、フィッティングの技術や洋服の提案力、企画力は手に職だ。
そして紛れもなくプレスは手に職だ。
まして3年間、厳しい環境で自分を律し、鍛えたならどうなっているだろうか?
礼儀のある、本当のおもてなしやサービスが体に染み付いたら?
そう、若いときが勝負だ。
かくなる私も24歳のとき、自動車販売の営業をやっていた。
でもさらに何かチャンスを掴みたくて、朝の4時まで別の事業に取り組んだ。
とにかく資金を貯めようと、本業以外にフルコミッションの教材の販売をして、
あまりにも眠たくて起きれないことがあった。
それで私は本業の会社の駐車場に、朝4時に行って車中泊した。
睡眠時間は3時間。
それでも時間を有効に生かしたくて、
一番早く出社する課長の駐車場ポジションに勝手に車を停めた。
《どけ!松》
毎朝の強制目覚まし時計であった。
課長は毎朝カンカンになっていたが、呆れながらも私に仕事をくれた、
これ洗っとけ(新車)、と。
ストイックに、自分の人生、自分の役割を追求しよう。
未熟なうちは成長できる。
ゆるい、条件の良い会社も良いだろうが、嶋田のように厳しいながらも暖かい、愛のある環境に身をおけば、将来は保証されたようなもの。
人間、どれだけでも甘い方向にはいける。
基準値を高く、たゆまぬ努力をしないといけない。
あぁ、安心だなぁ。
そういう安全領域を抜け出すごとに、成長があるのだ。
居心地の良い〜現状に満足した瞬間、
あなたは気づかずに衰退する一方だ、心ではわかっているはず。
というわけで、こういう記事を書いているくらいに、
私はクルー嶋田から実に多くのことを学んでいる。
若いもんに負けてられん、というわけだ。
そんな嶋田修行はこれからも追っていきたいと思う。
私もこうなりたい 嶋田修行記1
2017年2月9日 嶋田
先日、ご挨拶と研修を受けにナチュラルクリーンへ代表と二人で伺
前回ご挨拶をさせて頂いた際にいただいたご指摘を真摯に受け止め
仕事の対する姿勢や、心の持ち方、礼儀
自分自身に不足しているたくさんの事をすべて吸するつもりで、今
早朝3時からはじまる稽古。
ストレッチからはじまり、少しずつ身体に負荷がかかっている事を
次々と進んでいく稽古に精一杯くらいついていきました。
周りのペースについていきたいと思う気持ちと反対に、普段運動不
ついていくことができず、気がつくと全身から汗が吹きだし、かけ
身体が火照っていました。
礼にはじまり、礼に終わる空手、そしてその礼儀作法はみて、体験
稽古を終え、着替えてから全員で床掃除。
一生懸命雑巾をかけ、端から端まで床を拭き続けるも、いっこうに
表参道のサロンで同じ事をしたらどうなるだろうか、と冷や汗をか
見直しが必要です。
そうじを終え、仏壇にあつまり、お経がはじまる。
コラムを聞き、中田代表からお話をいただき、自身の考えの甘さや
あらためて意識します。
人間はもともと弱い人間なのだ、と根底の部分を知らず知らずに忘
事、身の回りの出来事に対して、俯瞰して考え、行動すること。
真摯に今の自分自身を受け止め、あらためなければいけません。
お経が終わり、全員で朝食をとる。
こんなにしっかりと朝ご飯を食べたのはいつぶりでしょうか。
基本的に朝食は食べない、もしくは珈琲にクッキーなどつまむだけ
といったような習慣をとっていましたが、つくっていただいたカレ
お味噌汁をぺろりと完食している自分に驚きつつ、頂いた朝食は人
食後、及川さんや鈴木さんにマンツーマンでついていただき、スラ
シャツとプレスについて教えて頂きました。
物をみただけで、着ている人の癖や特徴、縮みや、汚れなどを一瞬
プロフェッショナルにただただ驚くばかりでしたが、同時にいつか
お客様のことをもっと知りたい。喜んで頂きたい。と強く思いまし
あっという間に研修が終わり、時計を見ると時刻は16時15分。
昨日のこの時間にここまでの充実感を感じながら行動できただろう
意識を強く持ちながら仕事をこなせていただろうか。
振り替えると日々の行動や考えの甘さを随所で体感させられました
嶋田さん、と合間合間に声をかけてくださるナチュラルクリーンの
温かさ、こうしてご縁がつながれた事に感謝の気持ちしかありませ
これからは毎日修行。
足りない部分は経験で補うしかありませんし、なにより経験がない
語ることはできません。
たくさんの先輩方、師匠の皆様に精一杯ついていき、日々の努力を
高めていきたいと思います。
嶋田
修行期の全てはこちら。
テーラーのプレス修行 ナチュラルクリーン クリーニング工房
今日、ボットーネの新人クルー、嶋田がこのウォータークリーン ナチュラルクリーンの門をくぐる。
時刻は・・・
ナチュラルクリーンの中田代表が書いてくださっていた記事はこちら。
ボスの日々是笑日 「修行」2/7(火)
それが筋だし、自らが主体的に飛び込んでこないと決して身にはならないですからね。
http://www.naturalclean.co.jp/blog6/blog.cgi?year=2017&month=2&day=7
トップが全て、あんたが悪い!!
2017年2月7日 嶋田
昨日のナチュラルクリーン・プレス研修の合間の朝礼では、
全部、トップ次第、どういう店になるかは。
例えばスタッフの礼儀のなさも、
全部あんたの教育が悪いんよ!
と、この日は気持ち良く全員の前でお叱りを受けてきた。
今日のボットーネは雑巾掛けから再スタート!
今朝の朝礼は一段とぴりっとしたものになった。
昨日の修行期はこちら。
テーラーのプレス修行 ナチュラルクリーン クリーニング工房
細かいところに意識がいってるかどうか、本当すぐわかる、本当に。
絶対敷居位置を落とさない。
だから、あなたたちはあなたたちで、うちを目指して、、まぁしんどいと思うけど、
それでそこを目指してぐーっと。
先頭ランナーに合わせて、ついてこうとするでしょ?そうすると、あなたたちの文化ができる。
昨日のナチュラルクリーン朝礼で、私たちに向けて話してくださったことだ。
打ち合わせやフィッティングの合間に、パッと出た今日やる改善案だけでも結構あった。
・掃除の回数を増やす
・見えないところ、特にバックヤードの清掃を徹底
・雑巾掛けをする
技術だけじゃない、心技体。
この3つがいるんです。
それと、体力がないと続かないですよ。
元気じゃないと。
それから、いくら形ばっかりやっても、心がないと。
たぶんね、アパレルショップで勤めてたんでしょうけど、そんなこと学んだことないと思うよ。
ノルマ、売りんさい、これだけ。ノルマばっかり。
それで言ってやりゃいいんよ、裏なんか、汚ったな!なんじゃこりゃ、ここを綺麗にせえ。
はっきり言う、裏を綺麗にしてるとこはね、表は綺麗です。
・今日何を達成するか?を朝礼で全員発表する
・お客様が見積もり製作中などの待ち時間に楽しめるコンテンツを作成する
・設計書のチェック項目を新たにする
掃除をしなさい、整理整頓しなさい、しっかり挨拶をしなさい、お中元とお歳暮きっちり送りなさい、まず身銭を切りなさい、お客さんのお通夜があったらすぐかけつける、それでしっかり頭を下げてくる。
昔はねぇ、商売人はみんなそうやってやるんよ。今は本当にただそれだけの付き合いになってるけど、そうじゃないんよ。冠婚葬祭のときにきちっと御礼をし、お祝いをするとかね、やられたらいいですよ。
朝礼はこんな感じだ。
私たちも日々成長し、お客様のために何ができるか?改善案は何か?
ボットーネという船、この乗組員と、もっともっと良いものを作りたい。
プロとして、もっと良い仕事をしよう、そう痛感した。
今日は過去で一番働いていて気持ちが良い日だ。
全員が同じ方向を向いて、ピリッとしているからだ。
《今日ランチどうする?》というような話はない、
《プレスの平台ここを工夫して置いたらどうでしょう?》というような会話が聞こえてくる。
平日だが予約で埋まったサロン、
その隙間にも徹底して清掃をしよう。
ナチュラルクリーンの中田代表が書いてくださった記事はこちら。
ボスの日々是笑日 「共生」2/6(月)
早朝からの筋トレやコア体操や空手の基本稽古。さすがに筋トレでは二人ともアゴが上がってプルプル状態でしたが、ギブアップせずに最後まで頑張っていました。
http://www.naturalclean.co.jp/blog6/blog.cgi?year=2017&month=2&day=6
ナチュラルクリーンの中田代表が書いてくださっていた今朝の記事はこちら。
ボスの日々是笑日 「修行」2/7(火)
それが筋だし、自らが主体的に飛び込んでこないと決して身にはならないですからね。
http://www.naturalclean.co.jp/blog6/blog.cgi?year=2017&month=2&day=7
テーラーのプレス修行 ナチュラルクリーン クリーニング工房
2017年2月6日 嶋田
現場をお客さんたちに見せたら、ものすごくやってることがわかりやすい。
表の部分よりも隠れてる裏の部分を見てもらいたい!
表より裏。
袖裏、背裏とか、見えない部分にこだわるって日本の感性、お陰様の精神なんでしょうねぇ。
以前そう語ってくださったのは、クリーニングの最高峰といって過言ではない、メディアひっぱりだこの、ナチュラルクリーン中田代表だ。
先日テーラー修行の旅という記事で書いたとおり、
今日、ボットーネの新人クルー、嶋田がこのウォータークリーン ナチュラルクリーンの門をくぐる。
ナチュラルクリーン修行が決まったときの記事はこちら。
テーラー 修行の旅 クルーのナチュラルクリーン修行が決定した
とにかく曲がったことが嫌いな、勉強熱心なクルーが、名門クリーニング工房へ。
ただいま、AM3:05。
君津駅前のビジネスホテルの朝食はAM6:00からなので、まずは権利を放棄してチェックアウトすると、そそくさと荷物をトランクに詰め込み、一路ナチュラルクリーンへ。
まだ外は暗い。
早くも緊張で顔が顔張っているのが見て取れる、クルー嶋田。
到着したぞ!ナチュラルクリーンのクリーニング工房に到着した。
我々のタクシーの到着の後すぐに中田代表の車が駐車場に停まったのがわかったので、一礼。
おぉ、道場だ。
いよいよ、ナチュラルクリーンで毎朝欠かさず行っているという早朝稽古に参加だ。
クリーニング会社で稽古?そんなイメージなのだが、そもそも身体が資本、この時間から毎朝稽古を続けているのだそうだ。
あなたが入社した企業が、朝3時半から来い!と言われたら、それも毎日来いと言われたら、どんな気持ちだろうか?
まあ、この時代、あり得ないよね、そんな感じだろう、あり得ないようなプロ集団がいるのだ。
クリーニング工房の2階が道場だ。
《おはようございます!》
中田代表が道場に入った、
はっとする。空気がキリッと引き締まった。
はじまるはじまる!!
まずは中田代表からの具体的な指導の元、ストレッチ、そして腕立て、腹筋、、、
・・・・・・・・・・開始10分、
ぜえ、ぜえ、
ふぅ、はぁ、
早くも息が上がる。
つ、ついていけない。
ポタポタポタ、滴り落ちる汗。
嶋田も私も早くも限界、ついていくのがやっと。
もう5時、稽古も1時間を超える・・・。
二日酔いじゃだめなんですよ~だって、狂うんですよ、手もとが。
日々修行ですよ、早く寝て、朝は4時過ぎに起きて心身のコンディションを整える。
よく職人って飲むイメージでしょ、そういうのってうちではないんです。
しっかり朝ごはん食べる、で、体操する、筋トレする。体が資本ですから、アスリートみたいです。
これは、まさにアスリート!
プロなのだから、病気になどなっていられない、
だから体力。
ナチュラルクリーンのみなさんはこれを毎朝続けられているのか!
そしてこのまま仕事は22:00まで続くのだそうだ。
はぁ、はぁ・・・
ようやく稽古が終わった、
感謝の気持ちをこめ、しっかりと床を雑巾で拭く。
いよいよ工房へ移動だ。
1に掃除、2に掃除!
こうして1階の工房に降りると、今度は工房内の清掃だ。
雑巾を持ち、水拭きのスタートだ。
《僕はね、裸足。裸足で歩くとね、汚れてたらわかるんですよ》
と中田代表。
汚れていたならば、気づいたら誰もが掃除をするのだそうだ。
この企業を育ててきた、山田会長もモップがけだ。
道具もしっかり磨く。アイロンもピカピカだ。
もちろん嶋田も。
もちろん、私もさせていただいく。
スキッとする、やっていて気持ちが良い。
《見えないところを、裏を綺麗にするんです。袖裏でも背裏でもそうですよ、裏が綺麗になれば表は綺麗になるんです。》というこの中田代表イズムが浸透しているのだ。
あれ、今何時?
な、な、なんとAM5:22だ!
AM3:45から稽古が始まって約1時間半、もうそんなに時間が経っていたとは、驚きだっ。
稽古に、掃除に、集中して没頭するあっという間なのだ、なぁ嶋田くん。
嶋田くんも気持ちが良さそうだ。
もともと彼は掃除好きだもん、とっても居心地が良さそうだ。
ゴーン、ゴーン、ゴーン。こ、これは?
一同畳のスペースへ。
中田代表は現役のお寺の住職であり、保育園の理事長も務める。
10年前、社長の山田幸雄氏が脳梗塞で倒れ、幹部社員たちの強い要望もあり縁あってこのナチュラルクリーンへ来たのだ。
そして、お経がはじまる。
お経の後、ナチュラルクリーン 日刊ボスのそらごと より、《何の用ですか?聞き返す時間がムダ》というコラムを読んだ感想の発表の合間に、具体的な仕事に対する考えが語られる。
お、いい香りがすると思ったら・・・
こうして朝食のスタートに向け、事務所内では味噌がとかれていた。
今日はカレー?良い香りが広がっている。
なんとその奥、細かなタスクや進行の完了期日やチェックが進んでいる。
まだ朝礼前にも関わらず、だ。
全てそれはいつ終えるの?
そんなところに貼って見えない。
仕事が遅い!と会長の奥様、法子さんの声が響き渡る。
厳しい。
だが、ここではパートの方ですらプロフェッショナルだ。
さて、私たちも朝食を運び・・
家庭的な朝食がテーブルいっぱいになったぞ。
稽古と掃除を全力でやった後のみなでの食事、これは本当に美味しい。
うちはスピード、繁忙期なんて食事ぱっととってずっと仕事だよ。と中田代表。
全員が発言する。
厳しさあり、でもそんな中にもユーモアあり。
そして朝礼、朝礼、中間礼だ!
朝礼は2回、さらには中間礼があるという徹底ぶり。
これはうちもすぐにでも取り入れなければならない、チェックやシェアは多いに越したことがないっ。
普通のクリーニング店で、高級衣類のクレームいっても、仕方ないですよ。だって洋服の成り立ちというか、構造って知らないから・・
いよいよプレス研修だ。
ナチュラルクリーンのプレス研修といえば、
以前現代の名工と呼ばれる鈴木誠治先生のプレス研修でもおじゃましている。
鈴木先生の技の模様はこちらだ。
伝説のプレスをこの目で
驚くような丸みが出た服を見て、言葉が出ない、これはプレスではない、もはやアートだ。
触れただけで製作者の考えと立体が見え、的確に施されていく美しいプレス。
イメージを裏切る物腰柔らかな氏の目の奥に、その外見と相反するようなプロ魂。
地の目という、洋服の設計図をきちんと理解して考えながらのプレスが重要なのだ、もちろん今日もそのあたりからご指導いただくことに。
まずはスーツのパンツの裏側から。
スーツのパンツの裏は、平台に置いてプレスしておかないと、最終的に見える外側に響いてしまう。
そしてパンツのヒップ裏。
ヒップの裏がぴたっとプレスされていると、履いたときに決まるのだ。
やはり、裏側が重要なのだ。
それから、腰裏、パンツのヒップのピスポケットも。
パンツのピスポケットは履いているうちに伸びて広がってしまっていることが多く、
毎回伸ばして、その裏からアイロンをあてていく。
さらに、ポケットの袋地。
ここはコットンだから、ウールなどスーツの素材のプレスとは少し感覚が違う。
パンツのポケットの裏までしっかりプレスするのだ。
そのようなことを細かく全て仕事の手を止めて教えていただいた。
まただ、いつの間にか2時間が経っていたのね。
こうしてこちらでは、徹底して学ぶ、基礎から、具体的に。
すると・・・
なんか、嶋田くんの表情がイキイキしてきたぞ!
未知のものへ挑戦する喜び、
いくつになってもチャレンジャーじゃないとね、わくわくしないでしょ。新陳代謝が起きないよ。お金がすべてじゃあ、できないって。
日々挑戦だ。
そして、やっぱり、服が好き!
それだけだ。ねぇ嶋田くん。
だって、洋服好きなんだもん。
そしてこうしたご縁から、これから嶋田くんの師匠としてプレスを教えてくださることに!
こうして昼食前、再度水拭きを行って、お昼をいただく。
午後もまだまだプレスは続く。
毎日精進して、身体作りもやって、心技体のバランスってものを、きちんと保ってく、これを心がげてます。
松さんね、まぁ今日、若いあなたと来られてるわけだけど、
その一端をね、今日感じ取って、自分たちができることを少しでも、毎日・・・
毎日が勝負なんです。
いっぺんに花火みたいにドーンじゃあ続かないですよ。
コツコツコツコツやってかれると、
世間で言われてるテーラーっていうのとは違う部分が出るんじゃないかと思いますけど、どう思います?
いっぱい僕もテーラーさん見てきたけど、
やっぱ、癖強いよ。
そしてね、自我が強い。
我良しが強い。
そういうものじゃなくてね、お客さんに対しての最高のものを提供しよう、
そうしたら逆にいえばそういうの要らないんですよ。
本当に感性の世界だからね。
毎日毎日、ぴっと心に本柱を立ててですね、
1日をスタートするわけね。
そして昼、夜と、何度も何度も自分を見つめてく。
流されるな、弱さを克服して強くなれ!
どうですか?(嶋田に)
嶋田は、目に涙声だった。
「感想文」
ボットーネ 嶋田 将
前回10月末にこちらに伺い、中田代表や松代表から
仕事に取り組む姿勢や物事の考え方、基礎がなってない事など、
沢山のご指摘をいただき、今までの自身の行動や考え方、
自身の姿勢を反省し、あらため、再度こちらの仕事の姿勢をはじめ、
内なる強さ(見かけだけでなく、感謝の気持ちを常に持ち謙虚で
いる心構え)を学ぶために本日参りました。
早朝の筋トレでは、誰よりも汗をかき、ついていくことが出来ず、
日頃の運動不足、そしてテーラーとしての身体づくりができていない
ことを体感し、スラックスやシャツやパンツのプレスを練習させて
頂いては、洋服のディテールの知識不足、プロ意識の低さを感じました。
一日を通じて今後の目標(プレス技術の取得)が得られた事、今後の
仕事、そして普段からの心の持ち方を見直す事をいただけた事、
そして、中田代表をはじめナチュラルクリーンで活躍される皆様と
ご縁がつながり、自身の弱さや、今の現状を把握できることは大きな収穫でした。
本日頂いた機会をムダにせず、これからも日々の努力を積み重ねていきたいと思います。
また、今日体感した経験をボットーネで活かしていきたいと思います。
ありがとうございました。
正直、ここまでやっているクリーニング工房はもちろん、ここまでやっている企業があるだろうか。
人が続かない、だから緩く甘い、休日も増やして・・・馴れ合い、スタッフの談笑、そういうのはここでは一切なかった。
途中出社してくるパートの方は、全員が私のところに来た。
どうしたのかな?と最初思ったら、
【おはようございます!今日も1日よろしくお願いします!】と一礼していかれるのだ。
裸足で歩いても足が汚れない床、
2時間かけて行う明日の段取り、
とにかくお客様のために、という言葉をここまで体現している企業が・・・あったのだ。
我々は模範にしたい、こういうテーラーでありたい、そう思った。
これからボットーネに入社する人はそういう覚悟で来てほしいし、そういうのが好きな人と仕事したい。
私はそれなりに謙虚な方だと思っていた。
ナチュラルクリーンにはかれこれ10回以上訪問しているが、
この工房に入るたび、働いている人の姿勢を目の当たりにするたびに、自分の弱さとか、傲慢さに気づくのだ。
テーラーとして、一歩ずつ、日々精進しよう、そう思った。
ナチュラルクリーンの中田代表が書いてくださった記事はこちら。
ボスの日々是笑日 「共生」2/6(月)
早朝からの筋トレやコア体操や空手の基本稽古。さすがに筋トレでは二人ともアゴが上がってプルプル状態でしたが、ギブアップせずに最後まで頑張っていました。
http://www.naturalclean.co.jp/blog6/blog.cgi?year=2017&month=2&day=6
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今回お世話になった、ナチュラルクリーン。
私が数年前にお伺いし、潜伏取材のブログを書かせていただいたのが以下だ。
ぜひ一度クリーニングに出してみていただきたい、羽織ると・・わかる。ここは違う。
そこでわかった驚きの事実、全部オープンにします。
テーラー 修行の旅 クルーのナチュラルクリーン修行が決定した
2017年2月4日 嶋田
本日は立春。
そもそも立春とは、1年間を24に分けた、二十四節気の第一日目、立春とは、まさに1年のスタートだ。
そんなスタートに相応しく、本日はクルー嶋田が修行に出ることがきまった。
クルー嶋田とは彼だ。
昨年の秋に入社。
銀行員になるも、とにかく服が好きという一心から退職し、セレクトショップ勤務を経て、ボットーネへ入社。
不器用だが、誰より早く出社して掃除し、クライアントの抜群にフィットした姿を見て《うわ、カッコイイ》と思わず声が出た、という素直な24歳。
パンが好き、魚が食べられない、トマトもだめ。
とにかく曲がったことが嫌いな、勉強熱心なクルー。
入社当初は仕事の仕方がなっとらん!と言われる日々だったが、少しずつ丁寧な仕事ができるようになってきた。
現在は私のアシスタントだ。
プロ集団だらけ、朝は空手からスタート・・・
嶋田が行くのは、1着80万円のブリオーニのスーツやらアットリー二やら、次々と入荷する、日本最高峰の技術と言われる、千葉県君津市にあるナチュラルクリーンだ。
少数精鋭で運営されているこの会社、プレス技術の高さ、洗いのクオリティはもちろんのこと、とにかく仕事に対しての姿勢が素晴らしい。
感謝の気持ちを忘れない、常に謙虚に、と私も繰り返し教わった。
工房では毎日代表や会長の奥様から愛情深い叱咤激励が飛ぶ、現代では珍しい厳しく暖かい会社だ。
その工房へ、仕事の姿勢を学びに行く、1日修行というわけだ。
当日は私も密着し、改めてナチュラルクリーンのありのままの技・姿勢と、クルー嶋田の様子を記事を書こうと思う。
しかもこの話が決まったのが、今朝だ。
以前から、2月6日の午前に新年のご挨拶ではないが、クルー嶋田とご挨拶にお伺いさせていただけないか?とナチュラルクリーンの中田代表にお伺いを立てていた。
昨日その最終調整をしていただいていたのだが、今朝、中田代表から電話をいただく。
《そもそも、うちに研修においで。仕事の姿勢をしごいたるよ、そっちの方がいいでしょ?》とご提案をいただいたのだ。もちろん嶋田は自分のドレスシャツを持って、プレスの技も盗める、これはまたとない機会だ。
《うちは厳しいけん。まぁ、修行ごっこに来たらいいですよ。》と中田代表。
謙虚な人間しか続かない、毎日叱られるというこの工房はまさにお寺だ。
当然、時間はナチュラルクリーンのスタートと一緒、そう、早朝3時45分集合だ。
3時45分・・・木曜に私が寝た時間は4時だから、それよりも15分早い。
急に緊張感が高まった。
クルー嶋田に、3時45分に工房に入ることになった、と伝えたら、
《はい、わかりました。》とあっさり返答された。
《おい、3時45分だぞ、本当に大丈夫か?》と確認したら、
《ええと、お昼の、、ですよね?》と言われ、あっさりしていた理由がわかった。
違う、夜明け前だ!
君津駅前のビジネスホテルを確保、
3時20分にホテルの前にタクシーを段取り、
一体どのような1日になるのか・・・とワクワクしてきた。
《まずは掃除や!》とのことだ。
2月6日の模様もこのブログでご紹介したい。
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現在メディアにひっぱりだこの、ナチュラルクリーン。
私が数年前にお伺いし、潜伏取材のブログを書かせていただいたのが以下だ。
ぜひ一度クリーニングに出してみていただきたい、羽織ると・・わかる。
そこでわかった驚きの事実、全部オープンにします。