初めてのオーダーはネイビーで決まり!
先日、当サロンで一着目となるスーツをご納品させていただきましたN様。
大変美しい仕上がりとなりましたので、皆さんにもご紹介させていただきます。

経営者のN様は普段から身だしなみには気を遣っており、これまでも既製のスーツではなく他社のオーダースーツを着用されておりました。
価値観の変化から新たなステージを求め、幸いにもボットーネをお選びいただき、記念すべき1着目となるスーツをオーダーいただいております。

N様はしっかりとご自身のスーツにおいてテーマを持っていらっしゃり、
1着目はベーシックなネイビースーツ、そして必ず仮縫いを入れ、時間をかけて仕上げていくというコンセプトを持ちでした。
賛同できるお考えでしたので、私は主に素材選びの部分でアドバイスさせていただきました。
N様のご希望としては、
・色はネイビー
・できるだけ長い期間着用したい(どちらかといえば春夏メイン)
・クールビズも視野に入れて(ノーネクタイでも品があるように)
このようになっています。

これらを前提に色々とヒヤリングを行い、最終的にはベーシックなウール素材に、ほんの少しモヘアという素材をブレンドした生地をご提案させていただきました。
モヘアとは、主に夏向けのシャリ感・清涼感がある素材です。
オールシーズンを基準としつつも、メインで着用する時期を春夏・秋冬と分ける場合、「ウール+○○」という組み合わせの素材がおすすめです。
春夏メインに着用する場合は、清涼感があるような素材が良いと思います。
例えば、今回N様にご提案させていただいたような「ウール+モヘア」、もう少しカジュアルでも大丈夫であれば「ウール+リネン」などの素材は、季節感がありつつも70%程度がウールであるため、極端な季節感のあるスーツではなく程よく中和してくれるスーツとなります。
その他、機能性を重視する場合は「ウール+ストレッチ」などの化学繊維を用いた素材も良いでしょう。
洋服屋としては天然繊維に拘りたいところではありますが、ご職業やご年齢によってはメリットも大きいかと思います。

室内だけでなく外に持ち出し自然光のもとでもしっかりと確認しました。
特にネイビーのような色味は、昼と夜、室内と外などによって見え方の変化も大きく、「夜みたらいい感じの色だったけど、昼間見たら明るすぎた、、、」ということも考えられますので注意が必要です。
これはオーダースーツでよくある失敗なのです。

そして、仮縫いを挟みお仕立てさせていただく運びとなりました。
約1ヶ月後に仮縫いを行いましたが、補正自体はウエストや股下の微調整で済みそうです。
仮縫いは上の写真のような状態で仕上がってきますが、まだ余分な縫い代も残してあり、サイズ調整がある場合でも服にダメージを与えることなく調整できます。
サイズ調整そのものは正式に仕立て上がった後でも対応可能ですが、きちんと縫われ、プレスもされた状態だと、お直し後に少し跡が残ってしまう可能性があるんです。
お客様にとってももちろん多くのメリットがあり、まずは実際の生地で仕上がりのイメージができること。
「ああ、この感じならもう少し細いシルエットもありかな?」とかお客様目線での気付きもあることでしょう。
オーダーならではの工程でもありますので、お時間だけは多くいただいてしまいますが、技術的な面のメリットだけでなく、仮縫いというフェーズそのものをお楽しみいただければと思います。
仮縫いを終えましたら、次は最終のフィッティングとなります。
・
・
・
更に1ヶ月半後、最終フィッティングです。

ご覧ください、非常に綺麗な仕上がりではないでしょうか。
余計な皺もございません。
シルエットは極めてベーシックでありますが、N様はウエストが非常に細くいらっしゃいますので、バストのボリューム、そこからのウエストの絞りが強調されたメリハリのあるラインになっています。

実際のお色味は↑この写真の方が近いですね。
ダークネイビーというよりは、少し青みがかった色味です。
とはいえ、他の写真のように室内で見ると非常に落ち着いて見えるため、ビジネスシーンでも全く問題ないでしょう。

N 様ご自身も仕上がりには大変ご満足いただけました。
「これに慣れちゃうと、他のスーツが着れなくなっちゃうね。」
というお話になり、当日ご来店の際にお召しのスーツのお直しをさせていただくことになりました。

出来る限り今回お仕立てさせていただいたスーツに近い仕上がりになるようにします。
当然、元々が当店のパターンとは違うため、全く同じようにという訳にはいきませんが、出来る限り対応させていただきます。
そして、スーツときたら次はシャツ!ということで、新たにシャツもオーダーいただいております。

シャツ襟の立ち具合、ボタンの位置など随所にこだわったオーダーシャツです。
夏はこのシャツも主役になることが多いでしょうから、ジャケットを脱いだ時でも上品に見えるようなシャツをお仕立てさせて頂きます。
N様、この度は素敵なオーダーを本当にありがとうございました。
シャツの完成までもうしばらくお待ちくださいませ。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2024年7月27日
クライアント | スーツを仕立てたお客様
おすすめ記事
プレゼン スーツにコート 外資系企業の方からのご依頼とブレグジットとオーダーサロン ボットーネの松 甫(まつ はじめ)です。 米国に拠点を置く世界最大規…
フェルト帽子の最高峰 ビーバーハットはボルサリーノ以外にもおすすめブランドがあったなぜ良い帽子を持つべきなのか? 顔を良く見せよう、変化をつけよう、と思った時にできる…
ブートニエールを結婚式で付ける意味は?ブートニエールとは、ジャケットの襟穴に付ける一輪の花。 これは、もともとはプロポーズ…
NYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草 著者の安積陽子氏&大西基之先生の話今日の大西先生! 今日の大西基之先生は、一枚仕立てのトレンチコートで現れた。 ブラウ…
服は着るだけでは半分でしかない星野先生は、ジェントルマンってものを教えたかったんだろうな、 「センターをつまんで、…
オーダースーツ生地 アリストンがナポリから到着!地中海からちょっとリッチな生地見本オーダーサロン ボットーネの松 甫(まつ はじめ)です。 ナポリから、アリストンのバ…
ラザフォードのクラッチバッグ Rutherford 806 フォリオケースを購入小脇にかかえて、サッと出かけられるような鞄が欲しい。 そんな思いが出始めたのは、かれ…
キングスマン2 ゴールデンサークルのスーツ スタイルに学ぶ英国紳士とは表の顔は、ロンドンの高級テーラー。しかしその実態は、どの国にも属さない世界最強のスパ…
背広の語源(由来)はサビルロウではなかった!スーツとフロックコートやモーニングを見ると・・・結論 背が広いから背広 今のスーツを着用する以前の時代は、 モーニングコートやフロッ…
徹底比較!イタリア生地とイギリス生地の違い英国生地とイタリア生地は何が違うか? スーツやジャケットの素材は、色々な国で織られ…
























ブルックスブラザーズ展に行けなかった人のためにブログでご紹介!200年の歴史とボタンダウンやアメリカのスタイル
似合うスーツの5つの要素!服がぱっと輝く瞬間
ストライプスーツから始まったご縁
【解決!】ストライプのネクタイの向き 右下がりと右上がりの2種類の本当の意味
リクルートスーツは黒?紺? 就活スーツの着こなし、色は?面接官の本音も聞いてみた












