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明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術

既製品スーツを選ぶ! 試着ポイントサイズだけじゃないここを見よう

 

皆さんこんにちは、メンズファッションTV松はじめです。

東京・表参道でオーダースーツサロンを10年以上経営している私が、今日は既製品スーツの選び方についてお話しします。オーダーではなく、既製品を選ぶ際に失敗しないためのポイントを解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

この記事の目次

必ず試着をすること

「何を今さら」と思われるかもしれませんが、これが最も重要なポイントです。

ジャケットやスーツには、S・M・L・LLという表記もありますが、スーツやジャケットでよく見かけるのは42、44、46、48、50、52といった数字表記です。この数字は何を意味しているかというと、例えば44という数字を2倍にすると88になります。これは大体バスト寸88センチの方向けですよ、とメーカーが考えている目安の数字なのです。

しかし、ここで注意していただきたいのは、同じ44という表記でもブランドやメーカーによってサイズが全く違うということです。あるブランドの42がぴったりなのに、別のブランドの42を着ると緩く感じる、ということがよくあります。靴のサイズと同じですね。

つまり、大切なのは「上がり寸法」なのです。そして、この上がり寸法という数字だけでは、実際のシルエットがどうなっているのかまでは分かりません。だからこそ、できる限り試着をすることが失敗を避ける第一歩となるわけです。

バストの合わせ方が最重要

試着の際にまずチェックすべきポイントは、バストが合っているかどうかです。

ジャケットのウエストは後からリメイクで絞ることができますが、バストはスーツの要となる部分ですから、ここをしっかり合わせることが最も重要になります。

バストがタイト過ぎると、前身頃が開いてくる現象が起こります。これを「バストが笑う」と表現するのですが、特に胸筋が発達している方は注意が必要です。

適正なバストかどうかを確認する目安として、長財布を内ポケットに入れる仕草をしてみてください。すっと入るくらいが、ちょうど良いバストサイズです。タイトフィットがお好きな方は、実際のバスト寸法プラス10センチくらいの上がり寸法のスーツを選ぶと良いでしょう。

ちなみに私が今着ているスーツは、バスト上がり寸が101センチです。私のバスト実寸は90センチなので、11センチの空間があることになります。かなりフィット感の強い方ですが、これくらいが私の好みです。

「スーツは肩で着る」の本当の意味

「スーツは肩で着るもの」という表現を聞いたことがあると思います。しかし、これはスーツを肩で合わせるという意味ではありません。

もちろん肩が合っているに越したことはないのですが、「肩で着る」というのは、スーツの重さを肩で支えているという意味だと私は解釈しています。スーツは生地だけでなく、中に芯地も入っていますし、副資材も使われているため、実は結構重いのです。

リュックサックを思い浮かべてみてください。重いものを手に持つと大変ですが、背負ってしまえば意外と楽に歩けますよね。それと同じで、肩に綺麗に乗っていると軽く感じるのです。

ですから、合わせのポイントはあくまでバストであることを覚えておいてください。

後ろ姿のチェックポイント

試着の際は、ぜひ後ろ姿もチェックしてください。

パートナーと一緒に買い物に行かれる方は、ぜひ後ろ姿を見てもらいましょう。お一人の場合は、店員さんに見てもらうか、写真を撮ってもらうのも良いでしょう。

サイズが合っていないときに出やすいのが「築地皺(つきじじわ)」という皺です。これは肩が盛り上がった怒り肩の場合にも出ることがありますが、逆に緩すぎると「プラス皺」が出てきます。

もちろん運動量を考えると、多少のプラス皺はあって良いのですが、出過ぎている場合はつまんでリメイクすることも検討してみてください。

パンツのフィット感も重要

意外と見落とされがちですが、パンツのフィット感も非常に重要です。

パンツのヒップが食い込んでいたり、お尻のところに皺ができているようなパンツは、美しくありません。ファッションとしてのスーツであれば良いかもしれませんが、ビジネスシーンできちんと見せるためには、ある程度のゆとりがあった方が良いでしょう。

ただし、既製品の場合は上下セットになっていますから、ジャケットに合わせるとパンツがきついという悩みも出てきます。特にスポーツをされていた方などは、この問題に直面することが多いと思います。

こういった場合は、オーダーメイドでスーツを作るか、リメイクでその部分を直していくという方法があります。ヒップは縫い代が少ないため修正できる幅は限られますが、大きいものを小さくする方が、小さいものを大きくするより簡単な修正です。

アームホールのフィット感

実は非常に重要なのが、アームホール(袖ぐり)のフィット感です。

アームホールは細ければ細い方が良いのです。「ホールが大きい方がゆったりしていて動きやすいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は逆なのです。アームホールはフィットしていればいるほど動きやすくなります。

動いたときに身頃が持ち上がってくるようであれば、それはアームホールが大きすぎるということです。イタリアの高級既製服などは細いものもありますが、日本の場合、緩いものが良いと思っている方が多いため、メーカーもクレームにならないよう大きめに作っている傾向があります。

私がオーダーメイドでスーツを提案する際も、できるだけアームホールを細くすることをお勧めしています。最初は少し違和感があるかもしれませんが、実際に着てみると驚くほど楽に感じるはずです。

着丈の選び方

最後に、着丈についてお話しします。

短すぎてお尻が見えてしまっている方をよく見かけますが、ビジネスシーンではお尻が隠れるくらいの長さの方がエレガントとされています。

私の知人でイタリアに精通している方がいるのですが、その方がイタリア人と話していたとき、「なぜ日本人はあんなに脚が短いんだ?みんなお尻を見せて歩いているじゃないか」と言われたそうです。これはイタリア流のユーモアも含まれていますが、本来はお尻をちゃんと隠して歩くのが、スーツのエレガントな着方なのです。

身長によって難しいところはあると思いますが、できるだけ適切な着丈のものを見つけていただきたいと思います。

着丈もリメイクできますが、一般的なリメイクではポケットの位置を変えられないため、着丈だけを詰めてしまうとバランスが崩れてしまいます。リフォーム店であればポケットの位置まで調整できるところもありますので、長いものを短くする修正であれば、一度相談してみても良いかもしれません。

まとめ

本日は、既製品スーツ選びで特に試着のときに気をつけたいポイントについてお伝えしました。

  • 必ず試着をすること
  • バストのフィット感を最優先すること
  • 後ろ姿もしっかりチェックすること
  • パンツのゆとりも忘れずに
  • アームホールは細めがベスト
  • 着丈はお尻が隠れる長さで

これらのポイントを押さえれば、既製品でも失敗しないスーツ選びができるはずです。ぜひ次回のスーツ選びの参考にしてください。

今後もスーツに関わる情報をお伝えしていきますので、この記事が少しでもお役に立ちましたら、ぜひSNSでのシェアやコメントをいただけると嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2025年11月26日
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