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【葛利毛織】イタリアでもイギリスでもない、日本の生地

4/25(水) この日は休日を使って、日頃からお世話になっている日本の織元「葛利毛織」へ。

朝自宅を出発するときは横殴りの大雨で心配しましたが、名古屋に付くと天気は快晴。台風が過ぎ去った後のように、綺麗な青空が広がります。

ボットーネは基本現地集合。めずらしく集合時間より一足早く到着したので、どこかカフェでくつろごうかと思ったのですが、、、
残念ながらカフェはない。しかし、マップを眺めていると近くに一級河川「木曽川」が!

10分程坂道を歩き川沿いの土手をのぼると、綺麗に整備された河川敷がありました。

のどかにゲートボールを楽しむマダムたちにジロジロ見られながら(そんなに異様な光景だったか・・・?)、
奥まで進んでいったのですが、残念ながら前日の雨で増水しており水も濁っていいたため近づくことはできず。

集合時間が近づいてきたので、駅まで戻ります。

すると、川に行くときには聞こえてこなかった織機の音が響いていました。織物の街に来たことを実感した瞬間です。

駅には社長が迎えに来てくださっていました。

全員合流し、いよいよ見学がスタートです。

まずは生地の設計段階の説明を受け、それぞれの工程で使用される機械をひとつひとつ見ていきます。

現代はあらゆることが急速に進化し、システム化され、気が付けばAIなるものが当たり前の言葉として使われるようになりました。

しかしここには、昔から受け継がれてきた方法を守り続けている姿があります。
色々ご説明いただく中で、私が一番強く響いたのは、葛利毛織の皆様が自分たちの作り出す生地に絶対の自信・誇りをもっていることでした。

ここで使われているのは低速のションヘル織機。

「効率」という点に目を向ければ、最新の織機には劣りますし、どこかの工程を自動化しようとしても億単位のコストがかかります。

それでもこの織機を使い続けるのは、ションヘル織機にしか出せない「風合い」があるから。
生地には風合い・表情があり、昔ながらの方法でじっくり時間をかけた生地は、高速織機の平面的な生地には決して出せない味があるのです。
高速織機よりも何倍も手間と時間のかかるこのションヘル織機をあえて使うことで、風合いをいかに大切にしているかが分かります。

そして、自動化できない部分はもちろん人の手でやるわけですが、そこには熟練も技が必要になります。
ひとつの工程に3日かける作業や、糸のほつれなどを修繕する作業などは日本人の細かな感覚が必要になり、そういった部分も長く受け継がれてきたのです。想像しただけでも気が遠くなりそうな作業を丁寧にやり遂げるのは、やはり日本人にしかできないことです。

80年使い回している部品などは圧巻でした。

日頃何気なく見て・触っている生地が、どれだけの工程を得て、たくさんの人が関わって作り上げられたものなのか、大西先生から学んでいる「知識」とはまた違った「重み」を感じることができました。これは他のあらゆる分野にも言えることだと思うのですが、売り場の世界の裏に、どれだけの想いが詰まっているかを今一度深く考えることが必要だと思います。

私たちにとっての「商品」である「生地」。

見学の機会をいただけたことは本当にありがたいことですし、こうして学んだこと、感じたことは私たちもしっかりと伝えていかなければなりません。

「日本のモノづくり」の原点がここにはあり、これを絶やさぬよう立ち向かう姿には、考えさせられるものがありました。
ひとつひとつの生地に想いが宿っていることを、決して忘れてはいけないのです。

【葛利毛織のションヘル織機をこの目で】スーツ生地 dominx(ドミンクス)を織る日本の織元

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中之丸ライター:中之丸建築デザイナーの父を持ち、一度は大手企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京し、ボットーネに入社。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。

2018年5月4日
中之丸

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