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明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術

出張や外回りが多いビジネスマンにおすすめの生地│シワになりにくく快適なスーツ

4月に入って、ようやく本格的に暖かくなり始めましたね。

特にこの時期がスーツ・ジャケットを着ていて一番心地よく、今日は何を着ていこうか?と朝から頭を悩ませています。

最近はサロンでのお客様との打ち合わせだけでなく、YouTubeの撮影で出張の機会がありまして、カメラを持って動き回って、お座敷に通していただいて打ち合わせをして、また撮影で動き回って、、、と充実した時間を過ごしていました。

私はいつものようにスーツを着ていたわけなのですが、やはり移動時間が長い出張では自分の着ているスーツがシワになっていないか気になりますよね。

スーツのオーダーの打ち合わせの際に『出張用』としてご提案する生地があるのですが、まさにこういうタイミングで重宝するのだな、と実感しました。

そこで今回は、出張や外回りが多いビジネスマンに向けて、『シワになりにくい+通気性が良い』厳選したオススメの生地を2つご紹介いたします。

出張や外回りに向いているのはどんな生地?

出張や外回りが多いビジネスマンにとって、シワになりにくい丈夫な生地で仕立てたスーツを一着でも持っておくことは、出先での安心感に大きく繋がります。

加えて、今の時期はまだ問題ないかと思うのですが、これから気温が上がっていくことを考えるとシワになりにくいだけでなく、ある程度通気性も兼ね備えていると尚使いやすいでしょう。

そこで、私たちがご提案する際に重視しているのが『シワになりにくい+通気性が良い』生地です。

実際に私が出張に着ていったスーツは今回ご紹介する生地と同じ系統で仕立てたものなのですが、移動時間が長くても快適に過ごすことができました。

シワになりくさだけで選ぶのであれば分厚い生地はいくらでもありますが、それだと夏に近づくにつれて段々着にくくなってしまいますし、通気性の良さを求めて薄いだけの生地を選んでしまっては結局シワになってしまいますので、この二つのバランスが大事になってくるのです。

おすすめ生地①ABACUS(アバカス)

一つ目にご紹介するのが、今季から初めてボットーネで取り扱いをスタートさせたスミスウールンズの『ABACUS(アバカス)』というコレクション。

この生地はまさに出張や外回りが多いビジネスマンにピッタリの生地と言えます。

アバカスは春夏向けのドライタッチな『平織り』で通気性が良く、それでいてしっかりとしたハリコシがあるのでシワにも強いという特徴があります。

生地には大きく分けて『平織』と『綾織』の二つの織り方があるのですが、『平織り』とは経糸と緯糸を交互に浮き沈みさせ、バスケット状に織り上げることで通気性・耐久性が高い生地にすることができます。

まさに『シワになりにくい+通気性が良い』を兼ね備えていて、スーツとしても非常に仕立て映えのする生地です。

さらに生地の表面に『サハラフィニッシュ』と呼ばれる特殊な加工を施していて、生地の表面だけを炙り、水分や油分を飛ばすことでハリコシのあるドライな肌ざりにしています。

定番のライトグレーからダークネイビーまで細かくグラデーションを刻んだラインナップになっています。

英国生地でトラベルスーツを仕立てるとなると、色の選択肢が狭まりがちなのですが、このアバカスはその点も抜かりなくカラーバリエーションが豊富です。

1年のうち3シーズン、春~秋口までの長い期間を着ることができるので、年間を通して出張の多いビジネスマンにとっても嬉しいポイントです。

ちなみにこのスミスウールンズは英国の大手ハリソンズグループの傘下で、英国生地の中でも非常に長い歴史を持っており、世界的に見ても多くのファンを抱えている生地です。

おすすめ生地②FRESCO(フレスコ)

2つ目にご紹介するのは、HARDY MINIS(ハーディミニス)のフレスコというコレクション。

ボットーネでは夏スーツとしてご提案させていただくことが多く、この生地も『シワになりにくい+通気性が良い』を兼ね備えています。

このフレスコという生地も平織なのですが、実際の生地を広げてみると網戸のように背景が透けて見えるくらい糸と糸の感覚が空いているのが分かります。

これだけざっくりとした織り方をしていると、やはり通気性は抜群に良く、このフレスコが最も通気性に優れていると言っても過言ではありません。

逆に見た目からしてここまでスケスケだと耐久性がないようにも思われがちですが、このフレスコは2本の強撚糸を撚り合わせて1本の糸にした「2PLY(プライ)」という糸や、2PLYからさらに1本加えた「3PLY」という糸で織られているので耐久性も非常に高いです。

非常に細かいのですが、フレスコというのは正確にはバンチブックの名前でも素材の種類でもなく、生地の織り方の名称として認識されてて、実は素材は普通のスーツ生地と同じウールが使われているって知ってましたか?

フレスコという呼び名は、雑誌などでもよく見かけるワードなのでもしかしたらご存知の方もいるかもしれませんが、実はフレスコというのは英国Martin&Son(マーチンソン)が出した生地の商標名なんです。

スラックス単品でも大活躍

アバカスやフレスコなどのしっかりとした平織生地はスーツとして仕立てて、スラックスだけで履くことも可能です。

ライトグレーやミディアムグレーが特に汎用性が高く、ジャケパンスタイルのスラックスとしても、クールビズ期間のスラックスとしても本当に重宝します。

いわゆる薄手の生地だとそもそもスラックスの綺麗なラインを出しにくく、汗や湿気ですぐにヨレヨレになってしまいますが、アバカスやフレスコであればスラックスの生命線とも言える『クリースライン』もそう簡単に抜けません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は出張や外回りが多いビジネスマンに向けたオススメ生地をご紹介させていただきました。

2つの生地の違いを簡単にまとめると、

アバカス:シワになりにくさ◎通気性〇

✅フレスコ:シワになりにくさ〇通気性◎

スーツ選びにおいて重視するポイントが『シワになりくい』であれば『アバカス』の方が、『通気性の良さ』をより求めるなら『フレスコ』の方が適しているかと思います。

いずれにせいシワにも強くて通気性にも優れている生地はまさに一石二鳥で、さらにこういった生地で仕立てるスーツはシワになりにくいだけではなく、シワになったあとのケアも簡単なのが嬉しいポイントです。

スチームアイロンの蒸気などで手軽に元通りにすることができますので、普段から出張や外回りが多い方は是非参考にしてみてくださいね。

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ライター:その他クルー

2025年4月11日
オーダースーツ | オーダースーツの生地

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