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【フォーマル度UP】タキシード特有のデザイン③パンツ編

3月も後半に差し掛かり春婚に向けたタキシードの納品ラッシュと夏婚・秋婚に向けたタキシードの打ち合わせが続いています。

花嫁のドレス選びと並行しながらタキシード選びをスタートされる方が多く、提携のレンタル衣装店や私たちのようなオーダー専門店に足を運び、そこで実際のタキシードを試着してみる、というのが大まかな流れになるかと思います。

ありがたいことにボットーネには衣装選びの1店舗目として来店されるお客様が多いのですが、『タキシードとスーツって何が違うの?』という質問をよくいただくことがあります。

タキシード選びが始まってすぐなら知らなくて当然なのですが、普段着る機会がないからこそ実際に挙式に向けてタキシードを用意するにあたっては正しいタキシードを知っておく必要がありますよね。

そこで今回は『タキシード特有のデザイン③パンツ編』について解説していきます。

これからいよいよ「衣装選びが始まる、、、!」という方や新郎タキシードをどう選べばいいか分からない…とお悩みの方は、是非参考してみてくださいね。

タキシードはパンツも特徴的

あまり詳しくない方でも、タキシードと言えばフォーマルな服という認識は持っているかと思います。フォーマルな服というのは普段のスーツとは違って特別感のあるディテールが数多く存在します。

分かりやすい部分で言えばタキシードのジャケットにはシルクがついていて、これこそがタキシードらしさを演出しています。

パンツにおいてもいくつか特徴的なディテールがありますので解説していきます。

①『側章』

タキシードのパンツにおいて最も特徴的なポイントがこの『側章』です。

パンツの脇のラインに黒いシルクが縫い込まれているのを見たことがないでしょうか?

これはジャケットの衿についているシルクと同じ素材なのですが、なぜこの『側章』がついているかと言うと、その昔、パンツの脇縫い目を見せるなんて、恥ずかしいことだとされていたからなんです。

そこでそのパンツの縫い目を隠すために、シルクのラインを入れているのです。

②『モーニングカット』

タキシードの側章タキシードのパンツの裾(靴に触れる部分)は『モーニングカット』と言って、水平ではなく踵側に向かって下がるように傾斜がついています。

通常のスーツでは裾のカットは水平に仕上げることがほとんどなのですが、これはタキシード姿を美しく見せる為の工夫でもあり、パンツのシルエットをすっきりと見せることができます。

『モーニングカット』にすることでパンツと靴の間から靴下が見えにくくなり、パンツが靴に乗るクッションを減らしてスッキリ見せることができます。

またパンツの丈をギリギリまで長く設計することができるので、足をより長く、スタイルアップ効果もあります。

③『ベルトループ』

タキシードのパンツ ベルトループ

ここも非常に細かいポイントなのですが、本格的なタキシードのパンツには、一般的なスーツにあるような『ベルトループ』がついていません。

実はタキシードを着る時にベルトは絶対に使わないって知ってましたか?

ベルトを使わずに一体どうやってパンツを履くのかと言うと、ベルトの代わりにサスペンダーを使うのです。

サスペンダーもあまり馴染みのないアイテムではありますが、実に便利なアイテムでサスペンダーを使うことでパンツのシルエットをより綺麗に見せる効果があります。

サスペンダーを使うと適度にパンツが上に持ち上がり、前から見ても後ろから見てもスッキリ綺麗に見えるのでボットーネではサスペンダーを特に推奨しています。

全てのタキシードに当てはまる訳ではない

ここまでタキシードのパンツのディテールについて解説させていただきましたが、どんなタキシードにも当てはまるかと言うと、そうではありません。

『側章』はタキシードのフォーマル度を格上げするポイントなのでフォーマルなブラックタキシードなら考えるまでもないのですが、ブルーやブラウン、ベージュなどのカジュアルなテイストのタキシードには少々アンマッチだったりします。

またタキシードからスーツにリメイクすることを想定している場合も『側章』を入れずにお仕立てするケースが多いです。

ベルトループもスーツにリメイクするなら必要になります。

スーツとして着る時はベルトもしますし、実際にはタキシードを着る際はベストかカマーバンドのどちらかを必ず合わせるので、ベルトループが見えてしまうこともありません。

「タキシードだから絶対」ではなく、会場や挙式スタイル、お仕立てするタキシードの雰囲気に合わせてご提案させていただいております。

挙式後はスーツにリメイクできる

ボットーネが仕立てるタキシードは衿の形などのデザインを問わず、すべてのタキシードが挙式後にスーツへリメイクすることが可能です。

オーダーしたタキシードは当然あなただけのものになり、さらにタキシードとしての役目を終えたら、世界にひとつだけのスーツに生まれ変わります。

ダークネイビーなどの落ち着いた色のタキシードであれば、スーツにリメイクして通常のビジネスシーンで使うこともできますし、結婚式に及ばれ時など「特別な時」に着用するスーツとして保管しておくこともできますね。

節目のイベント毎やお子さんが生まれた際は是非お宮参りなどで着てみて下さい。

大きくなったら入園式、卒園式、入学式と、様々なシーンであなたと共に人生を歩んで行ってくれます。

想い出のタキシードを、形を変え結婚指輪のように手元に残すことができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は『タキシード特有のデザイン③パンツ 編』について解説させていただきました。

とても細かい部分を開設させていただいたのですが、こういった見えない部分にこだわることでより一層洗練されたタキシードになります。

オーダーメイドはすぐに手に入るわけではありません。

コンシェルジュがお二人と一緒に式当日を見つめ、じっくり時間をかけて二人三脚で世界に一つだけのタキシード製作を行いますのでタキシード選びに悩んでいる方やこれからタキシード選びを始める方は是非参考にしてみてくださいね。

ジャケット編・ベスト編については下記のブログで解説していますのでこちらも是非読んでみてください。

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松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2025年3月28日
タキシード・フロックコート | デザイン

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