最初からウエディングスーツをオーダーするつもりで
ご来店される方はあまりいません。
最初はタキシードやフロックコート(ロング丈)を
イメージされていたお客様の中から、
最終的に
ウエディングスーツにたどり着く人がいます。
ウエディングスーツとは一体どんなデザインで、
どんなウエディング、そしてどんな人に
おすすめできる新郎衣装なのか、
今日はじっくり解説したいと思います。
ウエディングスーツってなに?
ウエディングスーツには
実は明確な定義はありません。
ボットーネの中で、
『タキシードではないけど、
ウエディング風にアレンジしたスーツ』
これをウエディングスーツと呼んでいます。
タキシードとは、
襟やボタンに基本的に黒いシルク素材の生地を
切り替えて取り付けています。
もう少し踏み込めば、
スラックスには横に一本ラインが入っていて、
ベルトは付けないで、
蝶ネクタイやカマーバンドを付ける。
こうした細かな部分が『揃っていること』
がタキシードの条件です。
※タキシード
どれかが欠けているような
中途半端なものはタキシードとはいいません。
巷のレンタルタキシードなどは、
全然タキシードじゃないものを
残念ながら雰囲気でそう呼んでいたりします。
そしてスーツは、
もちろん皆さんが普段着ている、
ごく普通のスーツのこと。
※スーツ
この中間に位置するものを
ウエディングスーツと定義
しているのですが、
具体的には、
◉ボタンを『くるみボタン』にする
◉ボタンの数を調整する
◉必ず『蝶ネクタイ』 or 『アスコットタイ』をする
この3つがポイントになります。
次の章でひとつずつ解説していきますね。
ボタンは”くるみボタン”
くるみボタンとは、オーダー時に選択した生地を使って
個別につくるボタンのことをいいます。
最初から用意されている訳ではなく、
お仕立てするときに個別で作成しているんです。
基本的には、ジャケットの生地と同じものを使いますが、
タキシードの場合は、シルクをつかいます。
べーズのデザインが普通のスーツであったとしても、
ボタンがこれに代わるだけで、
びっくりするほど『フォーマル仕様』になります。
本当に、たったこれだけで全然違う印象に。
普通のスーツは、ポリエステルのボタンや、
本格的な水牛、ナットなどがありますが、
くるみボタンは普通は使われません。
フォーマルなシーンだからこそ、
このボタンが違和感なく馴染みます。
ウエディングスーツには欠かせない
小さくても力のあるアイテムです。
ボタンの数も大事
普段お仕事などで着ているスーツは
ジャケットのボタンは2つが標準ですよね?
(3つのパターンもあります)
でもタキシードは違います。
フロント(前)のボタンはひとつだけ。
これはどんなタキシードでも共通で、
逆に普通のスーツでは絶対に無い仕様です。
このタキシードの仕様も
ウエディングスーツには取り入れます。
ボタンをくるみボタンにして、
フロントのボタンの数はひとつにする。
これが一番理想のウエディングスーツです。
ダブル・ブレストの場合はボタンの数は
スーツと全く同じ。
6つが基本です。
ここはシングルとダブルで違いがある部分ですので
あくまでもシングルの場合のみ適応する
オリジナルルールになります。
ネクタイもフォーマル仕様に
最後の仕上げとして、
小物も当然フォーマル仕様にします。
『蝶ネクタイ』 or 『アスコットタイ』
個人的には蝶ネクタイの方が
しっくりくるかな?とは思いますが、
これは皆さんのお好みで選んでいただいて
全く問題ありません。
蝶ネクタイに抵抗がある方も
もちろんいらっしゃいますからね。
アスコットタイは、普通のネクタイに比べて
かなりボリュームがありますので、
これだけでかなりフォーマルな雰囲気になります。
間違っても、普通のネクタイにしてはいけません。
小物もフォーマル仕様で合わせましょう。
どんな人におすすめ
上記で解説した『ウエディングスーツ』は、
タキシードほどガチガチのフォーマルではなく、
おしゃれスーツほどカジュアルでもない。
その中間に位置するものだと考えています。
「タキシードは堅すぎて自分はしっくりこないな。」
「カジュアルな会場だけど、
ほどほどにフォーマルな印象にはしたい。」
「リゾートウエディングだけど、
いかにもリゾート!な感じにはしたくない」
など、言語化しにくい違和感を解決してくれるのが
ウエディングスーツだったりします。
フォーマル、カジュアル、
どっちとも言えないけど、
しっかりウエディングの雰囲気がある。
あとは、色物のタキシードとも相性がいいです。
例えば、グリーンとか、ブラウンとか、ベージュとか。
この色をタキシードにすると、
やはり新郎衣装感は強くなりますので、
ここを少し柔らかくできるのも
ウエディングスーツならでは。
色物タキシードを着たいな!と思っている方は、
ウエディングスーツはありですよ!
さらに、ここからクルミボタンを
普通のスーツ用ボタンに付け替えをすれば、
あっという間に、普通のスーツにリメイク可能。
当然、タキシードからのリメイクよりも
コストはガクッと抑えられます。
ウエディングスーツまとめ
◉タキシードほど堅くなく、カジュアルスーツほど柔らかくない
◉ウエディングの雰囲気はしっかり出せる
◉カラフルな生地との相性がいい
◉リメイクはボタンを交換するだけ
簡単にウエディングスーツの
メリットをまとめてみました。
いかがでしょうか?
自分のウエディングにぴったりだ!!
という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
気になる方は、是非一度ボットーネにお越しください。
あなたにぴったりのウエディングスーツを
ご提案させていただきます!
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