結婚式で着る新郎の衣装はタキシードが決まり?
みなさん、こんにちは。
クルーの林です。
いざ結婚式の会場が決まり、ドレスも決まると、
まず案内された貸衣装室で、
「新郎様はタキシードですよ。」
「今はタキシードが人気です。」
というような事を言われた、というお話しをよく聞きます。
しかし、実際にこれから挙式を迎えるお客様から
「あまり仰々しすぎるのも気が引けるんです。」
というお話しもよく耳にします。
貸衣装にも、ギラギラっとしたシルバー系の衣装をはじめ、
本格的な黒いタキシードなど、色々な服があります。
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実際のところ、結婚式の主役、新郎だという理由で、
このような服を必ず着る必要があるのでしょうか?
そこで今回は、結婚式でタキシードを必ず着る必要があるか、についてお伝えいたします。
必ずしもタキシードを着る必要はあるのか?
必ずタキシードを着る必要があるのか?
というと、そもそもタキシードは夜の礼装用の服ですから、
必ずというわけではないのです。
厳密なタキシードは18時以降(夕暮れ以降)の礼装です。
午前中の結婚式ではそもそも着るものではない、という考えが西洋にはあります。
日本では、日本フォーマル協会の定めるところ、燕尾服に次ぐ礼装となっており、欧州では燕尾服と同格の正装と位置しているパーティも少なくありません。
本来のタキシードとは?
タキシードとは何か?について、
厳密にいえば、タキシードというのは、夜の礼装用の服です。
本来の色はブラックで、その他にネイビーもあります。
そして衿にはシルクが貼ってあります。
本来のタキシードとは、衿にシルクの生地を使用しているものを指すのです。
これは夜、ロウソクの光でパーティが行われていたような時代に、
少しでも顔を良く見せよう、としたことからシルクが用いられていたといわれています。
当時からシルクは高級品で、貴族はシルク、下僕はコットン、というような風潮もありましたから、そうした背景もあったようです。
昼の礼装用の服は?
フォーマルのルールに置いて、タキシードは夜の礼装用の服と決まっています。
では、昼の礼装用の服はというと、このようなフロックコートになります。
もともと貴族の散歩着が派生して様々な衣装が生まれているなか、その源流ともいうべきなのが、このフロックコート。
長めの着丈ですが、近年では膝上の丈の短いショートフロックコートもモダンで人気がございます。
格調の高く、長さがあるので周囲のゲストとの差別化には最適といえます。
教会や重厚な披露宴会場にも映えます。
白やシルバーの長い服は一体何なのか?
それでは、貸衣装等でよく見る白やシルバーの長い服は一体何なのか?
ということになるのですが、
これは日本独自解釈から生まれたのではないかと思われる、
ロングタキシードと言われるもので、
実際にはロングタキシードなるものは西洋には存在していません。
なぜ日本でロングタキシードが主流になったのかは定かではないのですが、
一説によれば、バブル期などの、
ゴンドラに乗って登場、というような目立つ主役像をつくるための、
結婚式業界、貸衣装業界の仕掛けともいわれ、
いかに派手に演出するか?という背景があったのだと思われます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
フォーマルな服には時間軸に基づいた考え方がありますから、
新郎だから、主役だからといって、必ずしもタキシードである必要はありません。
そしてシルバーや白のロングタキシードなるものは、黒や紺のフロックコートを、バブル期の派手に、目立つ衣装を!
というニーズから日本が作った衣装といえますから、これもまた着ることが必須ということにはなりません。
結婚式などでは女性を引き立てる、というのが本来の紳士の役目でもあります。
こう考えると、あまり華美な、ギラギラとした光沢のある服よりも、上品で程よい光沢がある服の方が好ましいかもしれません。
そして何より、自身のお体にしっかりとフィットしている事は非常に重要です。
タキシードもフロックコートも、納得のいく服を着て挙式に臨みたいですよね。
ボットーネではその後はスーツにリメイクできるプランもありますので、色々な選択肢を考慮してみてはいかがでしょう?
いざ、タキシードを考えた時に、実は日本独自の事情から定義がわかりづらい状況です。
一体どのような軸で選択すれば良いのでしょう?
選ぶ上での基準が知りたい方はこちらを参考にしてみてはいかがでしょう。
ライター:その他クルー
2019年11月20日
フォーマルアイテム | タキシード・フロックコート
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