【2020年版】新郎タキシードオーダー事例５選（その２）

Vベストのベージュタキシード

前回の生地でもご紹介したリネン素材のベージュタキシードですが、違っているのはベストの形です。

深いU字のベストと、スーツにもよく見られるV字のベスト。

U字のベストはタキシード専用のモデルであり、シャツの見える面積が大きくなります。

その為、シャツはピンタック仕様のシャツを用いることが標準となっており、あらゆる面でスーツとは違った着こなしが求められるのです。

今回のようなV字ベストの場合は、シャツの見える面積も小さく、ピンタック仕様でなくとも良いでしょう。

（U字の場合でも、必ずピンタックと言うわけではありません。ベージュのような色味の場合あえて外すこともあります。）

広くとった背中により、可動域も大きくなります。

少し撫肩気味のお客様でございましたので、そのあたりの補正もしっかり効いていて綺麗な背中です。

共生地の蝶ネクタイはもはや定番となりました。

ホックでひっかけるタイプではなく、ご自身で結ぶ手結びタイプの蝶ネクタイです。

ここ数年、当店でも常におすすめしてきた本格的な蝶ネクタイにチャレンジしていただくお客様が本当に増えてきました。

リネンの場合はシルクに比べ少し結び辛い部分もありますが、結べた時はホックタイプとは格段に違う、

立体的な美しさがありますよ。

靴もカジュアルに、黒ではなく茶靴を選択される方が多数派。

フォーマルも大事ですが、リゾート挙式の場合は親族だけで挙式を行うことも多く、リラックスした装いで臨まれる方が増えてきたのでしょう。

この場合、ファッション的観点から見ても、黒靴はちょっと違いますね、、、。

演奏会向け　オリジナルフロックコート

こちらは演奏会での着用を見越して製作させていただいた、オリジナルデザインのフロックコートです。

フロントのボタン、そして背面の仕様も拘った渾身の作品となっております。

（なんと、写真を撮り忘れてしまいました、、、）

素材は、主にタキシード専用として用意されているバラシャ織りです。

パリッとした生地で、細身のシルエットも綺麗に決まります。

襟付きのホワイトベストもあいまって、燕尾服のような上品な雰囲気もありますね。

裏地はボルドーをチョイス。

さりげなく内側が見えた時に、こだわりが垣間見えます。

今回は演奏会用の衣装ということで、袖丈や股下は通常よりも少し長めにとっています。

立っている時よりも、座っているときに美しく見えるように。

過去に望有名バイオリニストの方やサックス奏者の方、指揮者の方の衣装をお仕立てさせていただきましたが、

腕を動かしやすいこと、座った時に綺麗に見えるように、などの特有の仕様でした。

これもオーダーメイドでしか実現できない、専用の衣装ですよね。

ロングタキシード

こちらも、変形オリジナルデザインのロングタキシードをお仕立てさせていただきました。

通常はスーツと同じ丈のタキシードを、あえてのロング丈に。

まさにタキシードとフロックコートを掛け合わせてオリジナルのデザインです。

がっちりとした素敵な体格のお客様に、ロングタキシードがしっかりとフィットしていますね。

ネクタイを変えてみました。これだけでも随分と印象が違いますね。

タキシードに合わせるなら蝶ネクタイ、フロックコートに合わせるならアスコットタイ。

ロングタキシードの場合はどちらを選択すべきか、、、お色味も含め悩ましいところです。

華やかさを演出するのであればアスコットタイ、シックにまとめるのであれば蝶ネクタイといったところでしょうか。

ネイビーもボルドーも、シャンパンゴールドも、どれも合っていますね！

挙式後は、丈を短くカットして正式なタキシード仕様へとリメイク予定です。

華やかなパーティ、おめでたいシーンなどでご活躍いただけると思います。

ブルーリネンのタキシード

ベージュに並んでリゾートウエディングで人気なのがブルーのタキシードです。

ベージュ＝砂浜、ブルー＝海ですので、ロケーションには当然ぴったりです。

新婦のドレスがホワイト、オフホワイトであった場合は、ブルーのタキシードとのコントラストが非常に綺麗で、

写真としても“映える”と思います。

ウールとリネンが混ざった、こだわりのイタリア生地が色気全開ですね！

こちらの生地は、とにかく発色が本当に美しい、、、。

室内ではその良さが発揮されず、無理を言って外で撮影させていただきました。

ボタンは貝ボタンを使用しています。黒蝶貝という、シックな輝きのある私も大好きなボタンです。

白い貝釦も良いですが、「青一色」にするべく、あえて目立たない、馴染む方の色を選択されましたが、、、

これは正解でしたね！カッコイイ！

上品にまとめる為に、蝶ネクタイはシルクのネイビーをチョイス。

そして手結びタイプ。

襟付きのベストで、ジャケットを脱いで撮影するときも、一味違った装いとなりそうですね。

カーキのフロックコート

カジュアルな秋冬の結婚式であれば、カーキのフロックコートも選択肢のひとつ。

以前はこのようなカーキのフロックコートをお仕立てさせていただきました。

今回の生地は、はっきりとしたカーキではなく、グレーを混ぜたような落ち着いた色味になっています。

素材もコットンではなくウールの為、カーキと言う色味ながらも非常に上品です。

細身のお身体に合わせ、美脚シルエットに！

フロックコートとしては、少し着丈は短めです。

ウエストの絞りがなんともセクシーですね、、、。

ナチュラルなカラー、そして生地を拘れば上品にもカジュアルにも対応できますし、

何より季節感のある装いは気分を高めてくれます。

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