11月も半ばに入り、コートに手が伸びるくらい一気に冬めいた気候になりましたね。

ボットーネでは、2024年のご結婚式に向けた新郎タキシードのお打ち合わせが続いており、最近は秋冬らしい雰囲気のタキシードのオーダーが増えています。

実はタキシードをはじめとするフォーマル服には”季節”という概念は存在しないのですが、式場の雰囲気やドレス、挙式のテーマに合わせることを考えて、”季節感を持たせる”タキシードが人気です。

そこで今回は、今シーズン人気の「フォーマル＋季節感」のあるタキシードをご紹介いたします。

これから冬婚を控えている方にはぜひ参考にしていただけますと幸いです。

上品なブラウン・ゴールド

今シーズン、ボットーネで一番人気のオーダーメイドタキシードがこちらのブラウンです。

ダークトーンですが、上品な光沢を備えたイタリア生地のブラウンを使用し、細部までこだわってお仕立てしています。

通常のタキシードには襟やボタンは黒のシルクを使い、重厚感を出してお仕立てするのですが、今の時代に合った華やかさを演出する為に”ブラウン・ゴールド”を採用し、冬婚に合う唯一無二の雰囲気を作り上げました。

オーダーメイドならではのデザインですが、決して正式なタキシードのデザインは崩さず、タキシード本来のフォーマルさは残しています。

ピークドラペルと蝶ネクタイ

ビターな印象のダークブラウンにそっと華を添えるような、”ブラウン・ゴールド”の上品な光沢は結婚式にふさわしいアクセントとなり、それぞれを際立たせてくれます。

普段は逞ましい雰囲気のピークドラペルも、どこか柔らかく優しい表情にも見えますね。

蝶ネクタイも襟やボタンと同じ”ブラウン・ゴールド”を使ってオーダーメイドでお仕立てしています。

通常の黒いシルクを使ったタキシードには黒の蝶ネクタイを合わせるのですが、この上品なブラウンタキシードには少し重たい雰囲気になってしまいます。

そこで襟やボタンと同じ色・素材の蝶ネクタイで統一されていることで、上品さを底上げしてくれる効果があるのです。

冬婚には「上品さ」が重要なキーワードになりますよ。

オレンジを取り入れたコーディネート

ブラウンタキシードをオーダーいただいたS様、挙式当日はオレンジの蝶ネクタイを合わせたコーディネートで臨みました。

S様ご夫婦がお好きなカラーのオレンジを挙式のドレスコードにしており、オーダーメイドのタキシードの中にもワンポイントでオレンジを取り入れています。

カラードレスの色に合わせて新郎タキシードのコーディネートを組むことはよくあり、タキシード単体で見ると「ブラウンにオレンジって合うの？」と不思議な組み合わせにも見えますが、ドレスと並んだ時に初めてコーディネートが完成するように考えています。

挙式当日は参列される方もどこかにオレンジのアイテムを身につけますので、奥様と並んで、参列者も含めて初めて完成するタキシードというのもストーリーがあって素敵ですね。

実はオーダーメイドのタキシードに全く別の色を取り入れるのは難しいのですが、このオレンジの蝶ネクタイは襟の”ブラウン・ゴールド”と色違い。

同じ素材、同じ光沢なのでタキシードに合わせても自然と馴染んで見えますね。

基本的には襟と同じ色の蝶ネクタイを合わせるのがタキシードのセオリーです。

ですが、挙式のテーマに沿った色の蝶ネクタイを合わせることで、カジュアルな挙式の雰囲気にさらにフィットするようになるのです。

季節感のあるグレー

続いてご紹介するのは、季節感のあるグレータキシード。

よくご覧いただくとわかるのですが、ただのグレーではなく、秋冬の定番生地である”フランネル”のグレーを使用してオーダーメイドでお仕立てしています。

冬婚にフランネル、これ以上ないほどピッタリのファブリックですね。

フランネルという素材についての細かい解説はここでは省きますが、ほっこりと起毛した暖かみのある表情は、秋冬らしさを演出する上でもっとも適した生地と言えます。

フランネルはタキシードを仕立てる素材としては一般的ではありませんが、ダークトーンに徹して、細部のデザインを配慮すれば、この時期だけ楽しめる特別なタキシードとなります。

暖かみのある素材

グレーの中にも色の種類があり、ライトグレー・ミディアムグレー・チャコールグレーと様々です。

実はグレーは膨張色でもあるので、冬婚にオーダーメイドでお仕立てするならすっきり見えるチャコールグレーがおすすめ。

フランネルとしても定番カラーであるチャコールグレーは、タキシードに必要なキリッとした雰囲気を備えており、襟のピークドラペルと相まって凛々しいオーラを放っていますね。

素材以外の遊びは一切入れず、蝶ネクタイもセオリー通りの黒を合わせています。

渋めの印象になるチャコールグレーには、要所には黒を合わせて少しストイックなくらいが丁度いい塩梅です。

オーダーメイドのタキシードは細かなデザインまで自由自在ですが、控えめであることも大事で、こちらもタキシードとしてのフォーマルさを残すことは忘れていません。

グレーのフランネルタキシードはカジュアルな部類に入りますが、ダークトーンでクラシカルに仕立てれば、冬婚のホテルウエディングにもカジュアルウエディングにもフィットする懐の広さを発揮します。

クラシカルなシルエット

シルエットは今時の細身のシルエットではなく、古き良きクラシカルなタキシードのイメージでお仕立てさせていただいております。

シルエットも自由自在なのがオーダーメイドでタキシードを仕立てる魅力のひとつです。

ジャケットのウエストの絞りもほどほどに、パンツは太ももやふくらはぎに干渉することなくストンと落ちるように設計しており、大人の余裕と言いますか、リラックスしたムードを感じますね。

冬婚には季節感のあるグレーフランネルのタキシードをオーダーメイドで仕立ててみてはいかがでしょうか？

まとめ

今回は冬婚におすすめのブラウンとグレーをご紹介させていただきました。

もちろんブラックやネイビーなどのタキシードはフォーマルの定番としてこれからも残り続けますが、結婚式のスタイルやニーズが多様化していくと同時にタキシードも変化していくことが求められます。

オーダーメイドの醍醐味といえば、たくさんの生地の中から気に入ったものを選べたり、他にはない特別な1着に出会えることにありますよね。

タキシードの素材にもこだわると、より一層オーダーメイドを楽しむことができます。

これからの冬婚に向けて、新郎タキシードのオーダーを考えている方は是非参考にしてみてくださいね。

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