【春夏にピッタリ】爽やかなベージュタキシードが完成!
みなさん、こんにちは。
クルーの林です。
タキシードと言えば、フォーマルなブラックのイメージが強いかと思いますが、ご結婚式で着るタキシードであれば季節や挙式の雰囲気にあったタキシードというのも素敵ですよね。
今回はこれからの季節にピッタリな爽やかなベージュのタキシードが完成しましたのでご紹介いたします。
こちらが今回ご紹介するベージュのショールカラータキシード。
素地に詳しい方はお気づきかもしれませんが、こちらのタキシードはリネン(麻)の生地でお仕立てしたタキシードなんです。
通常のタキシードに使う生地はウール(羊毛)やモヘア(山羊毛)などの動物系の素材が多いのですが、今回は春夏のカジュアルな挙式用のタキシードでございましたのでリネンを使っています。
タキシードにウールやモヘアなどの生地が多いのには理由があって、簡単に言うと光沢があってツルッとしたドレッシーな雰囲気を持っています。
対して今回のようなリネンやコットンなどの植物系の生地にはあまり光沢はなく、むしろマットな質感のモノが多いです。
また、素材自体がカジュアルな雰囲気を持っていて、ある程度シワにもなりやすく、ただそのシワも味と捉えれる味のある表情になるのが特徴と言えます。
今回のテーマは春夏の挙式に合う、爽やかでナチュラルなタキシードです。
これも本来のタキシードであれば、衿に黒いシルクをあしらうのですが、今回のようなカジュアルなタキシードの場合はその限りではありません。
このナチュラルなベージュにあえて黒いシルクを合わせるのも良いですが、このナチュラルな雰囲気をよりアップデートさせるために衿にはシルクはあしらわず共地のショールカラーにしています。
見た目にも大変爽やかで涼しげな印象がありますね。
衿にシルクのあしらわないナチュラルなタキシードであれば、挙式後にリメイクしなくともそのままお使いいただくことができます。
リネンのベージュのショールカラージャケット、とても深い味がある1着になることは言うまでもありませんね。
カジュアルなタキシードだからといって「何でも良し!」とするわけではありません。
本来のタキシードとしてのディティールを残せる部分はしっかりと残した上でお仕立てをしております。
これは皆様が着ているスーツの場合は主に2つボタンもしくは3つボタンのスーツが多いかと思いますが、タキシードのフロントは1つボタンです。
これは元々のタキシードのディティールということと、1つボタンはウエストの絞り位置が高くなるので、相対的に足が長く、スタイルが良く見えるという視覚的な効果もあります。
ポケットは両玉仕様といって、スーツのポケットについているフラップ(雨蓋)がありません。
このフラップは雨や埃がポケットの中に入るのを防ぐ役割があるのですが、本来タキシードは室内着でしたのでこのディティールはついている必要がないのです。
使わないモノはなるべくつけない、実用性は考えていなからこそ、タキシードはエレガントに見えるのかもしれませんね。
ボタンは茶色の貝ボタンにしています。
ベージュのリネンタキシードですので、ボタンにも季節感を持たせて爽やかにしています。
これは本来のタキシードだと、くるみボタンといって衿のシルクで包んだボタンを使いますが、ここは季節感と見た目の雰囲気を優先して貝ボタンを採用しています。
リネンとの相性は抜群ですし、貝ボタンにしていれば挙式後にボタンを買える必要もないので今後も見越しての設計です。
余談ですが貝ボタンって触るとひんやり冷たいって知っていましたか?
気になる方は是非貝ボタンを触ってみてくださいね(笑)
せっかくのリネンタキシードですので、この素材感についてもご紹介します。
1色の色味ではなく、やや赤みが感じられるような色味も含まれているのがおわかりいただけますでしょうか?
この良い意味でムラがある表情がリネンの表情といっても過言ではありません。
冒頭でも触れましたが、リネンやコットンはウールやモヘアに比べて、シワになりやすいです。
ただこのシワは見栄えの美しくないシワではなく、リネン独特の味わい深いシワなのです。
また今回使っている生地はイタリアの柔らかいリネンですが、この柔らかさも着込めば着込むほどどんどん柔らかくなっていき、より体に馴染んでいきますので服を育てていく、エイジングを楽しめる、といった服好きにはたまらないポイントもあります(笑)
テロテロになるまで着込んでいただくのがカッコいいと言えるそんな1着です。
リネンは肌触りも良く、見た目にも涼しく、着ても涼しく、春夏らしい爽やかな素材です。
リネンは春夏シーズンの挙式やリゾート挙式には持ってこいです。
かっちりとした雰囲気のあるタキシードやビジネススーツ、コットンとも違い、この皺が柔らかくゆるやかな表情に繋がります。
このリネンも着込むほどに柔らかくなるので育て甲斐があります。
テロテロになるまで着込んでいただくのがカッコいいと言えるそんな1着です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
これからの季節、春夏シーズン、リゾートでの挙式にはピッタリのタキシードです。
こういったナチュラルなタキシードにはブラックやネイビーにないリラックスした柔らかい雰囲気があり、カジュアルな挙式やリゾート挙式との相性は抜群。
今回ご紹介したリネン以外にもベージュの生地は数多くございますので、一生に一度の大切なご結婚式で着るタキシードはシルエットはもちろん素材にもこだわってみてはいかがでしょうか。
気になった方はお気軽にコンシェルジュまでご相談くださいね。
ライター:その他クルー
2020年4月6日
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