水色ジャケットはメンズで着こなしてもOK
2016年5月16日 スーツの着こなし術 | コーディネート
今夜は東芝ダイナブックのロゴ・デザイナーであり、長野五輪のロゴデザイナーであり、
弊社のロゴも手掛けて下さったSさんと会食。
カルロバルベラ生地のアクラブルー、いわゆる水色のオーダージャケットは、
水色のシャツ、ブルーのシルク・リネンのジレ、タイもブルーのセッテピエゲで、
全体的にブルーや水色で合わせてみる。
また今月から、
営業マン向けWebマガジン『営業type』(http:/
の中で、
オーダースーツコンシェルジュ松はじめの「今月の1本」という企画があり、
私がビジネスマンにお勧めのネクタイ1本を毎月推薦し、
その1本は応募者1名にプレゼントになるのだという。
午後はその打ち合わせ、
それから面接と続き、
優雅にシエスタの時間とでも書きたかったが、
お昼もまだだったので隙間時間に”まい泉”のミニかつ丼(420円)を買いに出た。
この服装で弁当を買いに小走りか!と自分で突っ込みを入れていたが、
日本人は勤勉なのだ、と胸を張る。
このミニかつ丼はミニという割りに私にはちょうど良く、
ぱっと食べるにはピッタリなのだが、
しかし問題は復路で、
まい泉のビニール袋を持ってボットーネまで約5分だ。
トラッドなビニール袋はないものだろうか。
松はじめ
ジャケットにプロデューサー巻き
2016年5月14日 スーツの着こなし術 | コーディネート
今日はダブルのジャケットに、羽織ってきたクルチアーニのカーディガンを。
ジャケットにはチルデンニットで同様のスタイルをするのは王道だが、
私の持っているラルフローレンのケーブル編みチルデンニットだと重厚感があり過ぎる。
薄手のチルデンニットを買おうと思っていたら、もう5月・・・
ジャケットはコットン。
ジャケットもジレも、まだあと数年はダブルという選択も良いと思うが、
私はやはりシングルの方が好きだ。
ダブルではジレで遊べないし、痩せ形には今一つ貫禄に欠けるから、
恰幅の良い方が似合うことに変わりはない。
それでも時々作りたくなるのがダブルのジャケットだと思う。
タイとポケットチーフはカーディガンのブルー系統のトーンを統一。
カーディガンなどの羽織りはいろんな意味で便利である。
かつてバブル期にはプロデューサー巻きと呼ばれ、
賛否両論だったこの巻き方、
最近はメンズでもレディースでもコーディネートのアクセントに使う人が増えた。
白シャツの上からニットを巻くだけでもどこかファッショナブルに見える。
ポイントと呼べるほどのことはないのだが、
敷いていえば、カーディガンのボタンを留めて巻く、ということ。
腰に巻いても良し、
着ても良し。
ただし、慣れないと小さい子をおんぶしているような違和感がある笑
グレージュのスーツの着こなしは
今日は、グレージュという不思議な色のスーツ。
グレージュのスリーピースのジレには、衿をつけてクラシックに。
ジレの衿というのはもともと付いていたのだ。
ジャケットを脱げば上着の役割を果たすのだから、やはり衿はあった方が良いのだ。
コンケープショルダー、ボタンは柔らかい茶系で、シューズなどもブラウンで統一。
靴はジョンロブでも使用されている革を使って、自社で作った。
<ジョンロブ:イギリスの紳士靴。現在はエルメスの傘下。英国王室からロイヤルワラントを受けている。>
ブルーのストライプシャツで遊んで、
バルバのセッテピエゲタイもレジメンタル。
グレージュとはその名の通り、グレーのベージュ寄りの色。
やや暖かみがある暖色系のグレーで、既製品でもメンズスーツでは見たことがない。
そもそもオーダーでも生地が少ないし、
綺麗なものは高額レンジのマーチャント系ブランドの素材でしか見たことがない。
だから単純なビジネス系グレースーツとは違った魅力が、
グレージュにはある。
感覚的には、レトルトのカレーとスパイスを使ったカレーくらいの違いがあると思う。
レトルトのカレーを否定しているわけではなく、
保存に適しているレトルトのカレーと、
出来立ての美味しさを味わう、本格スパイスを組み合わせ都度作るカレーとの違いというのはある。
こういったグレージュのスーツに比べれば、
単純なグレーのスーツはニーズが多いし、
またグレーの濃度、ベージュの濃度も彩度も色々だから、繊細な染色だ。
ところで紡績工場というのは、
日本だと工業学校を卒業した人間が職業に就いているケースが多い。
しかし、イタリアのそれは訳が違う。
どう違うのかというと、
デザイナーが就いているケースがあるのだ。
どうりで微妙な色使いや柄の出し方が違うわけである。
ストライプやチェックも毎期異なるファッショナブルな色柄が登場するのも
イタリア素材の特徴だ。
さて、表参道のサロンは今日も予約でいっぱいだ。
本日は11時開店の前、10時からオープンした。
時々こういったイレギュラーもある。
まだまだ改善すべきところだらけで、
チャレンジと創意工夫の毎日。
昨夜も大幅改善したが、
おそらくお客様も、ボットーネのクルーですらわからないだろう。
こういうのが楽しい。
コードレーンのジャケットの着こなしは
薄手ジャケットをコーディネートする上で、ちょうどこの5月から合わせたいのが、コードレーン。
カルロ・バルベラのシルクリネンがちょうど良い気候。
でもボタンダウンはキャラじゃないのでやめておこうと思う。
タイはBOTTONE製オーダーメイドのセッテピエゲ。
ボルサリーノのパナマファインのリボンとタイを合わせた。
着回し:ジャケット着こなしで使用しているパンツは昨日と同じ
着回し:ジャケット着こなしで使用しているポケットチーフはこの日と同じ
胸ポケットのアウトポケットは成功だった。
これは2年前にオーダーしたもの。
コードレーンとは、夏のスーツ地やジャケット地に良く見られる、
平織の素材。
様々な色はあるが、だいたいはこのブルーにホワイトで、
畝(うね)も特徴的。
着心地としてはウールよりも涼しく、通気性も良い。
またコードレーン独特の見た目の清涼感があるため、
クールビズに対応したオフィシャルなスタイルでも活躍すると思う。
コットン素材が多く、やや太い糸で、メンズ素材のイメージだが、
最近はレディースにもコードレーンのジャケットの着用が見られる。
アメトラ・スタイルのジャケットだが、現代風にモデファイされているわけだ。
それから、コードレーンはジャケットだけでなくコードレーン・パンツも良い。
さて、連休が終わり、納品ラッシュが終わり、
給水所に差し掛かったランナーのように、
メンテナンスしながらさらに走り続けるような、
そんな土曜日。
そういえば、もうかれこれ10年近くゴールデンウイークとは無縁である。
無縁といってもオーダーは少なくない時期だから、
私にとっては仕事週間といえる。
もしある程度まとまった休暇があり、
バリにでも行ったならば、
コードレーンやシアサッカーの上下セットアップに、リネンシャツかポロシャツで過ごしたいところだ。
冒頭のコードレーンのジャケットにハーフパンツというセットも持っていくかもしれない。
連休といえば、7月には富山に帰省する。
富山というと雪国のイメージだが、夏まっさかりな富山は例年暑い。
東京とはまた違った暑さだ。
昨年の富山帰省
子供たちと海ということも想定して、
2年目のチェック・パンツをリメイクすることにした。
このコードレーンジャケットやリネンジャケット、
それからポロシャツに合わせるハーフパンツにするのだ。
また一つ、密かな楽しみが生まれた。
松 はじめ