タキシードのシャツの袖は?
タキシードに合わせるシャツは、ダブルカフスのシャツという折り返した袖がフォーマルといわれます。ですが実際にはシングルカフスでも問題ありません。
タキシードに合わせるシャツの袖口はダブルカフス(ダブルカフ)という、ご覧のように袖の部分だけ2重になったシャツであることが多いのです。
ダブルカフスのシャツであれば、ボタンホールにカフリンクスを通すか、クレストボタンなど袖を繋ぎとめる何かをしなくてはなりませんが、カフリンクス自体がフォーマルアイテムとして成立しますので、ダブルカフス&カフリンクスという仕様は理想的といえます。
ところで、どうしてこんな風に2重に折り返されているのでしょう。
実はもともとはシングルカフといって、折り返されていないタイプがフォーマルとして着用されていました。
ただ、この時はシャツ自体がノリでプラスチックのように硬く、硬いことが良いこととされていました。
特に袖は硬く、折り返すまでもなくハリがあります。
ところが時代とともに柔らかくなってきました。ソフトなシャツが好まれるようになったときに、袖についてはあまりに柔らかいと心もとないのと、もともと硬い袖の名残りから、折り返しのダブルカフスが生まれました。
そう考えますと、シングルカフスでも良いのです。
シングルカフスのタイプの袖のシャツを選んだ場合でも、カフリンクスは留めたいところです。
シャツ自体のボタン=下着のボタンという考え方があり、下着のボタンを見せないようにするのです。