タキシードには内羽根式ストレーチチップも可能?
.
タキシードには、ご覧のように先端にまっすぐに切り替えが入ったシューズがOKとなります。
ただし、内羽根式が条件です。
ストレートチップというのは、美しさをベースに設計したもので、室内履きでした。現代で考えればスリッパといえるわけですが、お屋敷の中でゆっくりと歩く、くつろぐ、そういう目的の靴です。
その他の特徴として、室内履きなので底も薄い方がエレガントです。
室内履きの対極にあるのがアウトドアというカテゴリーだと思います。アウトドア、スポーツというと極端にいえば登山用のブーツなどは機能性重視ですが、底も厚く無骨な印象になりますから、タキシードに合わせる靴としては適さないのです。
.
タキシードに合わせる靴について、スムースレザーのストレートチップをご紹介しました。
チップが入っていないタイプ、プレーントゥというタイプも良いのですが、どちらにいたしましてもこの、内羽根式であることがとても重要です。
これも室内履きということでエレガントなのですが、先ほども書きましたように室内履きの対極といえば、アウトドアです。昔のアウトドア、スポーツといいますと例えば乗馬ですね。
乗馬は姿勢も良くなりますし、朝食を済ませたらお城の周りを一走りするというようなことは日常でした。この場合は馬に乗ること、機能的であることが大切ですから、ブーツでしっかり足を保護するわけです。このブーツから始まっているデザインが、外羽根式の靴です。
外羽根式の靴はブーツからの派生ですから、少し無骨な印象、カジュアルな印象などがあります。
ビジネスシーンでもスーツなどに合わせるというより、ジャケットスタイル合わせるとか、デニムに合わせると相性が良いスタイルですね。
ダービーと呼ばれるタイプや、モカフロントの靴などもこの外羽根式の靴となります。
逆にいいますと、ドレッシーな装いのタキシードの靴としては適さないのが外羽根式の靴となります。
外羽根式の靴はそういう経緯から、ソールもダブルソールなど少し厚くなっている傾向があります。