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タキシードのシャツの衿は?

ボウタイタキシードに合わせるシャツというと、特徴的な衿をしているイメージがあります。
ウイングカラーというシャツがありますが、これは正式には正しいのでしょうか?

ウイングカラー ピンタック シャツ
こちらがウイングカラーという、衿が立っているようなカラーです。
この衿はもともとは折れ曲がっていませんでしたが、先端だけ折れてこのような形になったのです。
タキシードの前、正装といえば燕尾服を着ていました。この燕尾服の時に合わせるシャツは、このウイングカラーです。

1930年あたりを境に社交界にタキシードが登場します。
この時代は燕尾服もタキシードも同じ場で着ている人がいましたから、ウイングカラーのシャツをタキシードに合わせていました。

タキシード ウイングカラーシャツ
ところが、その後最も公式なフォーマルの服装は燕尾服、そこまでかしこまっていないけれどある程度フォーマルというのであればタキシード、といぅ風に時代の流れが変わりました。

燕尾服ほどの場ではありません、タキシードくらいで良いですよ。というお呼ばれです。
この場合は、少しリラックスしています。ですからウイングカラーではなく、普通の衿のシャツを合わせました。

ワイシャツの語源
今でも英国ではレギュラーカラーにボウタイ(蝶ネクタイ)を合わせ、ウイングカラー(立ち襟)はアメリカのもの、という方もいます。
そういう意味では厳密にいえば、タキシードに合わせるシャツの衿は、写真のようなレギュラーカラーとなります。

しかし、ウイングカラーのシャツは英国の若手も着用しており、トレンドではあります。
また、よりフォーマルな雰囲気が出るのがウイングカラーともいえます。
タキシードにウイングカラーを合わせていた時代もありますから、ウイングカラーもシャツとして間違いではありません。