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オーダースーツBOTTONE クルーの本日の気づき

25【スーツをお預かりして感じることは】

2015.11.30.月 の気づき

この度、お客様のスーツをお預かりいたしました。

先日、秋冬のスーツをお仕立てさせていただきまして、その新たな秋冬スーツと交換するように、半年お召いただいていた春夏のスーツをクリーニングに出すためです。当サロンが信頼をもって皆様へお勧めできますクリーニングは、ナチュラルクリーンさんです。数年前から気になっており、木更津本店にお伺いさせていただいたことからきっかけで、それから何度もお付き合いをさせていただいています。

当サロンのお客様に、
ようやく身体にもなじみ愛着も湧いてきた1着に対して我々がもっとお客様に喜んでいただけことは何かと考えた時に、もっと長くお召いただくためのスーツのお手入れやメンテナンスについてではないかと意見が出ました。ナチュラルクリーンさんからお手入れ方法をクリーニング店からの視点からアドバイスを頂き、しかも当サロンのお客様の商品を実際にさせていただけることになりました。

お預かりのタイミングで、汚れやほつれはないか?暫くご着用いただいてどうか?まず検品やスーツの状態を確認した後、次にお客様のシルエットや生地や好みを把握しているのは我々ですから、そのお客様に合わせた最適な仕上がりにしていただけるよう(クラシックにパリッと仕上げるか、麻の様な素材であればさらっと)希望も記載し、ナチュラルクリーンへクリーニングを依頼する体制へと整えました。

そこで、本日カルテを作成するにあたり検品をしていた時に、気づいたことがありました。

それは、「ここに、皺が寄っている。少しタイトすぎただろうか?次回はもっと背幅を広く設計してみようか?ご着用の際に窮屈感はなかっただろうか?次回提案してみよう」と、そのお客様がこのスーツを着て、どういったシーンで、どういった動きをして、どこにテンションがかかっていただろうかと自然に、しかし具体的に検品中に想像していることに気がつきました。

これまでは、完全に消耗した状態で「直せませんか?」と、もう・・我々でも修繕のできないところまで長くご着用いただいた後に持ってこられる方が多かったんです。実は、今回のこのクリーニングの預かりは、お客様のスーツを仕立てた後の馴染みが出ていている、途中の状態を見ることができるタイミングだったんです。

我々は、仕立てで終わりではなくその後のメンテナンスやしばらくご着用いただいてどうか等、より長くご着用いただくためにできる事、お客様にとってきやすい服作りの為には、暫くご着用いただいた後の経過や定期的なスーツの検診のようなことを繰り返し行い、次につなげていくことが、一生モノの服作りではないかと、私は思います。

かけがえのない1着をたかが3年や5年で消耗してしまうものと考えるのではなく、

一生着続けられる服を親身になってお客様と考えていきたいと思っています。

新しいものが毎日生まれる世のなかに、一生をかけて作っていく物づくりがあってもいいと思います。

日々、生まれ変わり成長すること、過去の経験から得たものを次へと活かす大切さを大事にしたいですね。

日々進化、日々成長、日々努力。継続は力なり。

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小寺ライター:小寺オーダーサロン ボットーネにて4年務めたクルー、結婚退職。
服飾学校を卒業後、縫うこととおもてなしに対してのこだわりを買われ、ボットーネへ入社。
仕事に対して妥協できない職人肌。

2015年11月30日
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