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タキシードに茶靴は?靴の模様はどこまでOKか?

本日はタキシードやフロックコート、そしてウエディングスーツなどに合わせる靴についてです。靴については、大枠は黒ということはご存知かと思いますが、一体なぜなのでしょう?そして、模様はどこまでOKで、それはなぜなのか?
 
そういった部分を解説してみたいと思います。
 
 
茶色はカントリー 

茶靴 カントリー

 
まず、もともとフォーマルの服になっている現在の服、タキシードなどの発祥は英国と言われています。タキシードはもともとは燕尾服を着ていた時代に、たばこを吸うための服があっても良いな、ということで出来たスモーキングというジャケットから生まれています。
 
スモーキングはアメリカに渡って、タキシードという名前になります。
このあたりはこちらの記事で解説しています。
 
 
さて、その英国ですが、茶色の靴を面接に履いていったために、採用試験を通らなかった、というニュースは有名ではないでしょうか。一体どういうことでしょう。
 
 
黒こそ貴族 茶靴は田舎者 

英国

 
ロンドン共同

スーツに茶色の靴を合わせる人は不採用―。 
英国の金融業界の採用面接で、上流階級出身者の間に伝わる服装などのしきたりが合否を左右していることが、英政府系機関の調査で明らかになった。 
しきたりを知らない低所得層出身者らを差別的に不採用にしているとの批判も出ている。 

英メディアによると、金融機関の面接では服装や話し方、アクセント、振る舞いに重点が置かれ、裕福な家庭出身で子どもの頃に私立学校に通い、ケンブリッジ大など有名大を卒業した人が採用されやすい環境にある。 

実際に、「スーツに茶色の靴はふさわしくない」との理由で不採用を告げられたケースもあった。 

共同通信 2016年9月8日 より引用

英国の文化として未だに階級社会が根強いということもあるのですが、良くも悪くももともと排他的なところがあります。簡単にいえば茶色のブーツで都会の集まりに来るような者は認めない、というようなところから始まっている文化といえます。

 
現代ではそうではないのでは?と思いきや、先ほど述べたニュースがあるように、未だにこの黒靴こそビジネス靴である。という文化は存在します。
日本はもとより、イタリアでも茶靴は好んで履かれる節はありますが、私の知人がある日本の展示会に茶靴で行ったのです。そこで、オーナーのイギリス人からこう言われたそうです。

《ところで君はなぜ田舎の靴を履いているの?》

 
ということで、現代でも根付いている、もともとカントリー(田舎)の人間との差を明らかにした、黒い靴の文化ともいえるのではないでしょうか。
上記のイギリス人オーナーは普段は茶色のチャッカブーツなどを履いていますが、ビジネスの場、例えばスーツとなると黒と決まっているようです。
 
 
この種のデザインはどうなのか? 

セミブローグ

それでは、黒ならどのような靴でも良いのか?というと、そうでもないのです。
こちらはセミブローグというタイプ。
色々と模様が入っています。
この模様は、もともと農作業などをするときに通気性が良いように、という観点から取り入れられた、といわれています。
ビジネスでは国際的にOKとされる靴なのですが、フォーマルには適さないとされています。それは作業=ビジネスという捉え方で、ドレスアップしたきちんとした時は履き替えてくるべき、というメッセージかもしれませんね。

また、模様がありますから少し無骨な印象があります。
タキシードやフロックコートには合わせない方が無難といえます。

続いてフルブローグの靴。
先端はウイングチップという、こちらも王道の靴なのですがあまりフォーマルに適しません。
ビジネスというよりもカジュアルというイメージの靴、と捉えれた方もいらっしゃるかもしれませんが、ブーツをイメージする方もいらっしゃるかも。

日本であればビジネススーツに合わせる、という方もいらっしゃると思います。

 
ブーツはどこまで? 

サイドゴアブーツのオーダー靴 アノネイブラウン

ブーツというキーワードが出たのでご説明しますと、ブーツはやはり現代ではカジュアルという位置にいます。
レストランなどでもブーツはNGと謳っているところもあります。
そう考えますとブーツはフォーマルには適さないのだ。と思われがちなのですが、18世紀など辿っていきますと実はブーツが正装であったことはあります。
ナポレオンの絵画などをみると、おおよそブーツ姿だと思いませんか?このブーツが短靴に変わっていくのです。
もともとフォーマルとされている服は、乗馬服であったという経緯があります。
乗馬にはピタッとしたパンツでないとミミズ腫れになりますし、ブーツが安全なのです。この乗馬スタイルがタウンユースになった、現代ならアウトドア用のダウンジャケットを都会で着るのもかっこいい!という風になってきた、という経緯もあります。

こう考えますと、狙ってブーツ、というのも面白いかもしれませんよね。

ローファーは? 

タッセル ローファー

ローファーは怠け者という意味です。
それは履いたならばわかりますが、紐がない。とても履きやすいですし、脱ぎやすいです。

フォーマルという改まった場面では、しっかり時間をかけて装う。その日を迎える。そういう精神的な部分がありますから、手軽さと対極に考えていけば紐靴の方がらしいといえます。
ローファーは避けた方が良いかもしれません。

ただし、リゾートウエディングでカジュアルな装い、ビーチで撮影。ゲストもみなアロハ、というようなTPOならば、黒いかっちりとした靴を何がなんでも!というより素敵に映ることだってあります。ここがファッションの難しくも面白いところですよね。

かっこいい!と捉えられるためには、全体のバランスが大事ですね。

 

まとめ 

春ジャケットコーディネート

ここまでルールを軸に書きましたが、でもルールには意味があります。そういうことを知ると楽しいですし、どこまで外せるか?が見えてきませんか?

靴はファッションのポイントですから、ルールだけでなくファッショナブルに、でもルールも加味して楽しみたいですよね。
悩んだらコンシェルジュまでご相談ください。考えつかないようなアイデアが浮かんでくるかも。

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松 甫松 甫 記事一覧はこちら>>表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2017年12月8日
結婚式タキシード・タイムズ <新郎ルールブック> | 新郎の結婚式タキシードの靴

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