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センターベンツとサイドベンツの由来

センターベンツとサイドベンツの由来

スーツにはベンツが入っています。
ベンツとはジャケットの背中に入っている切れ込み。
しかし全てのスーツに入っているわけではなく、本来タキシードにはベンツは入っていません。

そしてベンツにはセンターベンツ(正確にはセンターベント)やサイドベンツ、フックベンツ(フックベント)など様々な種類があります。
これらは一体なぜ入っているのでしょうか?




ベント(Vent)とは、フランス語で「風」の意味。 英語で訳しますと通気口とか換気口という意味になるようです。

まずは真ん中で開かれた【センターベンツ】ですが、これは乗馬をする際に、ジャケットの裾まわりが突っ張らないようにしたと言われています。
そのためでしょう、日本の仕立て屋ではセンターベンツのことを【馬乗り】と呼びます。

そして最近は主流でありますサイドベンツ。
サイドベンツは騎士が鞍上で剣を抜きやすいように設計されたものだという説があります。
日本の仕立て屋ではサイドベンツのことを【剣吊り】と呼びます。

スーツなどの洋服と乗馬と深い関わりがあります。
個人的な見解では、乗馬の際には深めのサイドベンツが真っ直ぐでエレガントではないか?とも思うのですが。

ところで冒頭でも触れましたが、タキシードの場合はノーベンツ(ノーベント)となります。
乗馬のようなスポーティーなシーンとは違い、華やかなパーティー、厳格な式典での衣装となればベントがない方が美しいのです。
ノーベンツが最もフォーマルになります。
そもそもノーベンツが基本であり、機能性を追及した結果センターやサイドベンツが生まれています。


現代ではセンターベンツ・サイドベンツ選ぶのは、お好みであったり流行によって変化しています。
ですが、私たちは体型をより良く見せる選び方もお勧めしています。

例えばお尻が大きな方はノーベントか、サイドベンツの長さを調整させて頂く方が綺麗に見えるので、そのようなご提案をさせて頂くこともあります。
もちろんこれが全てではありません。

視覚的な理論ではベンツの切れ込みは深い方が足は長く見せられるのですが、近年はやや浅めがトレンド傾向であり、また一概に深くすれば足が長く見えるというわけではなく、身長などを考慮した全体のバランスがありますのでベストなバランスを常に考えています。
流行のスパイスを取り入れながら、着る方の品格を引き出し、着心地も良いのがオーダーメイドスーツの醍醐味だと思いますから、自分に合ったスタイルを見つけたいものですね。

最後に皆様、
スーツご購入の際はベンツ部分は躾糸(しつけいと)がついています。
時々そのまま着ている方をお見かけします…
そのような方をお見かけした場合には、さり気なく注意してあげて下さいね。

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着こなしブログ「スーツ着こなしの知識」もご覧ください。


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