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タキシードのシャツのプリーツ(ピンタック)の意味には男性の恥じらいが関係している

2017年12月11日 オーダースーツ

ウイングカラー ピンタック シャツ
オーダーサロン ボットーネがお届けするビジネススーツ&フォーマル通信。

本日はこの、タキシードのシャツにつけられている、胸のプリーツについて解説してみたいと思う。
このプリーツ、ピンタックとも呼ばれるのだが、あるだけでとてもエレガントに見える。
エレガントに見えるからつけたのか。というと、男性の服はそんな簡単なものじゃあないのだ。

そもそも男性の服というものは理論理屈で成り立っている。
ここにはこういう意味があって、こんな経緯があって進化した、という背景がある。
つまり洋服が誕生した日からずっと今日までいろいろな物語があるわけで、私たちは物語を一緒に纏うというわけだから、深い。

ということで、このタキシードのシャツのプリーツは何なのだろうか?

まずはシャツは下着であるということから 

クールビズ
クールビズという日本の夏の文化はすっかり定着したが、これはシャツで過ごすこともOK、それで電力消費を抑えようじゃないか。というエネルギー対策から生まれたものだと思うが、服屋の私は未だに好物にはならないようである。

なんだかシャツ1枚で歩いているのがダラシなく見えて、せめてニットでも巻けば良いのに。と思ってしまう。
また、ネクタイをしていない姿をみると、もったいなく見える。
唯一自分をアピールできる、ファッションポイントなのだけれど、と。

ただ、それは会社の中で1人だけ断固として上着を着ていたら変だろうし、今さら私がどうこういう話ではない。

ところで、どうしてそう思うのか?というのにはおそらく洋服をこよなく愛してきた人々のDNAがそうさせているのかわからないが、シャツは下着である、というゆるがない事実が存在していることが関係しているのだろう。

イタリーの人々がワイシャツの下にアンダーシャツを着ないのは、
《下着の下に下着は着ないでしょ》というわかりやすい意味だ。
もちろん日本の場合は気候の問題もあるけれど。

下着を見せるのは恥ずかしい

フロックコート

シャツが下着だ、ということは良いとして、感覚的には下着を見せるということが恥ずかしいこと。とされてきた時代がある。
現代でも下着で歩いてる!となれば通報されてしまうかもしれないのだが、ワイシャツは許容とされているのだが、19世紀のヨーロッパではそうはいかない。

とてもではないが、レディーの前で下着姿で食事をして、下着姿で踊るなんてできっこない!(貴族は)
召使いもいるため、次々と服は用意されており、シャツはプラスチックのように固くノリがきいていて、それがスタンダードだったのだった。

ちなみにもともとはフォーマルはダブルカフスではなくて、シングルカフスだった。
プラスチックのように固いシャツは、シングルカフスでもダブルカフス以上に固かったし、袖を折り曲げることなどできなかった。

とにかく下着なんて見せたくない

タキシードのスタッドボタン

さて、こうして下着を見せるなんてエレガントではない。とされてきて、失礼とまでされてきた当時。
下着についているボタンだって、下着ボタンだから恥ずかしい。
そんなわけで、見える位置についているボタンすら外してしまい、そこにはルビーやサファイヤなど宝石をつけて代用していたくらいだ。

これは下着のボタンではありません。一種のアクセサリーなのですよ!というわけである。

現代ではさすがにあなたが石油の利権でも所有しているとか、時期オリンピックの開催国の権限を持っている、というような立ち位置でない限りはルビーやサファイヤをつけないと思うのだが、ここにオニキスのスタッドボタンをつけるというのはそういうことなのだ。

ということで、タキシードのシャツのプリーツの正体は?

タキシードのスタッドボタン

ということで、何がなんでも下着を見せることはできない状況で、唯一見えてしまう部分がある。
それが胸元。
胸元からチラリと下着が・・

これはいけない!
なんとかならぬものか。
こうして誕生したのが、プリーツ。
プリーツは別素材であり、これは下着ではない別の物である!というくらいに徹底して下着を見せないようにしたのがタキシードのシャツのプリーツの正体なのだ。

現代ではそれが、とてもエレガントにうつるシャツのプリーツ。
実は羞恥心から生まれたデザインだったとはご存知だっただろうか。
何が恥ずかしいことか?というのは時代によって変わるもの。とりわけファッションにおいては、そういうことが顕著に現れる。

ということで、下着を見せたくない方は普段からプリーツ入りシャツを着てみようか。

さて、明日は何着よう?

ストライプスーツから始まったご縁

2017年11月4日 オーダースーツ

スーツ マフラー
オーダーサロン ボットーネがお届けするビジネススーツ&タキシード通信。

今日は個展に行く。比較的暖かかったので、ネイビーのスーツで出社。
今期私の元にきたアニオナのマフラーを巻いて、少し彩をプラスしてみる。

マフラー メンズ 着こなし
シャツはブルーのクレリックシャツで、ネイビーにオレンジのドットのタイ。
ビスポークの靴を履いて、今日は弊社のロゴを制作していただいた、篠塚正典氏の個展へ。
篠塚氏といえば長野オリンピックのエンブレムをはじめ、東芝ダイナブックなど数々の作品を世に送り出し、JASDAQ、三井化学、明治製菓などからの仕事を受ける人気デザイナー。

当サロンではスーツのお仕立てをさせていただいており、今日は春に仕立てたフロックコートをご納品した以来となる。

個展

今回の個展は、表参道画廊 Musee F で行われた。
地下へと下ると、こぶりで白い壁面の部屋に、篠塚氏はいらした。
次々とゲストが訪れている模様。

個展

2年ごとに開催していらっしゃる個展で、今年は 「Inspiring the Golden Word」と題し、ゴールドがテーマとなって作品が創られている。まさに私たちのロゴマークもゴールドで、とても嬉しい気持ちに。

BOTTONEロゴ

これらアルファベットはすべて篠塚氏によるデザイン。

篠塚正典 個展

篠塚正典 個展
ゴールドのアルファベットは、自分や大切な人のイニシャルを入れて作っていただくこともできるという。
アルファベットの下には、世界の著名人の名言が書かれている。

チャーチルの名言
と、なんとそこにウィンストンチャーチルの名言を発見。
成功とは、熱意を失うことなく、失敗から失敗へと渡り歩くことから生まれる。

ということで、早速この言葉に私のHを入れたデザインでご依頼させていただくことに。

ロゴマーク
これまでデザインされたCIやロゴも掲げられている。
なんとボットーネのロゴも見つけることができた、上から4段目のネイビーにゴールド。

ところでなぜそんなにも偉大なデザイナーにロゴマークをデザインしていただくことができたのか?
話は2008年に遡る。

私がスーツを誂えていた、藤田デンタルクリニックの藤田院長という方がいる。
この歯科医は大変な人気である。その藤田院長と取引されていた中森社長という、銀座で会社を経営している方が素敵なストライプスーツを着ていたことから、素敵なストライプスーツを着た方がいるから会ってみたら?とご提案をいただいたのだ。

ストライプのスーツ

当時まだ会社を立ち上げたばかりだった私は、学ぶ意味でもぜひ。と即答して銀座のオフィスを訪ねた。その日はストライプスーツではなかったが、お会いしたその日にぜひ私の服を作って!となったのだ。こうしてストライプスーツを介して中森社長と出会った。

ある日、中森社長から、ずっと続けている飲み会があるからおいで。とお声を掛けていただいたのだ。行ってみると、あぶさんという四谷の居酒屋で、中森社長と仲の良い経営者の方々が集まっていた。
なんとその居酒屋にいらしたのがデザイナー篠塚氏だったというわけだ。なぜオリンピックのロゴデザイナーが?と衝撃を受けながら、恐れ多くも私は飲みの席で言ったのだ。

《出世払いでロゴをデザインしていただけませんか?!》
なんと、OK、スーツ1着で。とまさかの返事をいただいたとわけだ。

篠塚正典 松はじめ
そんなご好意で会社になったばかりの私たちのロゴを作ってくださった篠塚氏と。
2009年の4月、ボットーネのロゴは完成した。
3案の提案とともに、封筒、便箋、名刺までもデザインされていた、それも3案ともに。
プロは違う・・・と鳥肌がたったのを昨日のように覚えている。

人生、本当に感謝ばかりである。
長いこと、といってもまだ10年くらいだが、商売をやっていると色々なことがある。そして人との出会いも様々だ。疎遠になってしまった人もいれば、こうしてストライプスーツをきっかけにご縁が続いている方もいる。

ちょうど今日、5年ぶりのクライアントI氏が奥様と秋冬物のスーツの仕立て相談でサロンにいらした。
当時は奥様ではなく彼女で、その後結婚式の服装一式にも携わり、当時のスーツの調整と新しいスーツの仕立て相談だったのだ。1着の服を通して、色々なドラマやご縁があるわけだ。

縁あって出会ったこの仕事も、今日も愛を持って取り組んでみよう。

ということで、服、人、ご縁を大切に生きてみようか。

さて、明日は何着よう?


あわせて読みたい

《大きさがポイント!》スーツ柄 ハウンドトゥース

2017年10月1日 オーダースーツ

ハウンドトゥースのスーツ
金曜は大きな病院の先生の礼装服の仕立てにはじまり、カシミアコートの仮縫い、それに秋の結婚式の列席に向けた1着と、平日ながらいつの間にか空には星空が広がっていて、洋服漬けの楽しい毎日をふと実感した。

そして土曜日。無地感覚なのに特有のカントリーテイストを醸すハウンドトゥースのスーツは、起毛した英国フランネルのウール。

触れると、しっかりしているけど暖かみがあって、丁寧に織ったのだなとわかる素材感とハダースフィールドの物作りに対する堅牢さを肌で感じる。
そう、気候はともかく10月だ、やっとこのスーツを着ることができる10月がやってきた。
そんなクラシックだけどスポーティなハウンドトゥースのスーツを、チャッカブーツと合わせてみた。

千鳥格子(ハウンドトゥース)のスーツ コーディネート
ネイビーでシンプルにタイドアップ。ここのところ1930年代の映画を観る機会が多かったせいか、ラウンド・カラーのシャツをコーディネート。

ラウンドカラーは個人的には常にブームが来ているような感じなのだが、なんとクライアントに提案したこともなければ、求められることもないというシャツの衿。クレリックシャツのラウンドカラーなど着た日には萌えてしまう自分がいるのだが。

ハウンドトゥースのスーツ 柄

さて、ハウンドトゥースとは実は見た目からついた名前である。
これは英語で、Hound Tooth(ハウンドトゥース)なのだが、Dog Tooth(ドッグトゥース)もある。



ハウンドトゥースとドッグトゥースの違い 

ドッグトゥース
ハウンドトゥース、ドッグトゥース、この2つの柄自体は同じような構成。
なのだが、実は大きさが違う。

そして、一般的にはハウンドトゥースと呼ばれるので、私も冒頭でハウンドトゥースのスーツと書いてしまったのだが、厳密にはドックトゥースのスーツなのだ。

ドック、ハウンド、その意味は何かといえば、ドックは犬である。
つまり私が着ているスーツは犬の牙に似ているよね、ということでドッグトゥース柄なのだ。

ハウンドは何かというと、猟犬だ。
猟犬の牙に似ているということで、柄が大きいのだ。

ただ、どの大きさを境にドッグトゥースがハウンドトゥースになるのかは定かではないようだ。

ハウンドトゥースとドッグトゥース

 
英語圏では犬の牙の形に見立てたと思われる、ドッグ・ツース Dog Tooth 及びハウンド・ツース Hound Tooth と呼ばれている。このうちやや小さめの柄をドッグ・ツース、大き目の柄をハウンド・ツース(猟犬の牙)と慣習的に呼び分けているようであるが、やはりどこからがドッグ・ツースでどこからがハウンドかというと区分けは困難である。

メンズウエア素材の基礎知識 大西基之 著 より引用



日本・フランス・イタリアでは鳥?

千鳥格子柄とは鳥

そして、実は他国では犬ではないものに見立てられて呼び名がついているのをご存知だろうか?

日本では古くから、この柄を千鳥格子(ちどりこうし)と呼んでいる。
千鳥が群れをなして飛んでいるように見えるというが、確かに見えなくない。

そして、イタリアとフランスではまた別の側面が!

イタリアとフランスでは共にピエ・ド・プール Pied-de-poule (雌鶏の足-めんどりのあし)という呼称を使用しており、比較的大き目の柄をピエ・ド・コック Pied-de-coq (雄鶏の足-おんどりのあし)と呼んでいるが、大きさによる厳密な分け方は困難である。
 
メンズウエア素材の基礎知識 大西基之 著 より引用

なんと、小さい格子は雌鶏、大きいのは雄鶏と区分けされているという。
それにしても足と言われればそういう風にも見えてくるではないか。



ドッグトゥースからハウンドトゥース

ということで、小さい格子模様のドッグトゥース。
イタリア、フランスではピエ・ド・プール。

千鳥格子 大きさ
これならスーツやジャケットに仕上がった時はさほど柄も目立たず、無地よりも表情が出る。
ちょうど冒頭で私が着ているのは上記の大きさの柄だ。

柄が大きくなると・・・

千鳥格子 大きさ
なかなか主張が強くなってきた。
レディースではコートやバッグなどでも見かけるが、メンズ素材ではあまり見ない大きさだ。ストールやボトムでもいけそうな大判柄。規則正しく千鳥は羽ばたいてゆく。

そして最後に、メゾンブランドのコレクションなどで見かける、主張の強い大きさがこちら。

千鳥格子 大きさ
おそらくここまで大きければ、ハウンドトゥース(ピエ・ド・コック)だろう。
猟犬の牙のような、千鳥のような、雄鶏の足のような、はたまた北海道にも見えてくる。

北海道とアメリカはなんだか似ている、と思ったことがある。ユーラシア大陸は本州と捉えると、オーストラリアは四国だ。こじつけのようになってしまったが、そう考えるとまるで星座のようにアメリカにも見えてくるから不思議だ。

もしこの柄は何と名付ける?というキャンペーンがあったなら、何と名付けるだろうか。みなさんならどうだろう?

ちなみに注意点としてはこの柄のスーツを凝視していると、目の焦点が合わなくなってくるところだろう。

チェックの色が1色増えると・・・

そしてチェックの色は1色増えると、ガンクラブチェックとなる。
1874年、アメリカ狩猟クラブの結成時、ユニフォームとして採用したことが名前の由来だが、それは牙がないシェパードチェックなのだが、牙のある千鳥格子でもガンクラブチェックと呼んでいるようだ。

ガンクラブチェック

さて、あなたは犬の牙派だろうか。
それとも千鳥が飛んでいる?もしくは鳥の足?

ということで、色々ややこしいので千鳥格子と呼んでおこうか。

さて、明日は何着よう?

・・・・・・・・・・・・・・・・・ こちらは先生の書籍。
ぜひともアパレル、ファッション関係に携わっている方に読んでいただきたい一冊。
販売の方なら正しい商品知識がついてお客様からの信頼が上がるし、
企画、バイヤーなどの方も復習・再確認という意味でも読んでおけば一目置かれるはず。

もちろんテーラー、スタイリスト業の方は、ダイレクトにその知識を生かして成果に結びつけられるだろう。


メンズ・ウエア素材の基礎知識 毛織物編

大西基之先生の師匠の幻の著書がこちら
セビロの哲学―男性のおしゃれ (1968年)

ドーメル・アイスのグレンチェック スーツとプリンスオブウェールズと

2017年9月23日 オーダースーツ

ドーメル グレンチェックスーツ
今日はドーメルのICE(アイス)というコレクションの生地で仕立てたスーツ。
アイスはドーメルのフランネルのコレクション。

Super120’sのオーストラリアウールと、モヘア、カシミアをブレンドしている。
どちらかといえばシャリ感があり通気性の高いモヘアと、冬向けのコートなどでも用いられる高級原料・カシミアという、相反する素材をブレンドしているところが面白い。

着ていると確かに独特のシャリ感があって保温性が高く、秋本番にはスリーピースで着たいスーツだ。

グレンチェックスーツ コーディネート
グレンチェックにピンク・パープルのオーバーペイン。
パープルをマリネッラのタイとパープルのチーフで拾ってみた。
ところで、このピンクのオーバーペインの入ったグレンチェックは、服好きのファッションリーダー、英国皇太子、エドワード7世が着たことで広がったことをご存知だろうか?

19世紀末、グレンチェックにピンクのチェックを重ねた。
実は、グレンチェックはいろいろなチェックの一種なのだが、スコットランドの喪のシーンで着る服だった。

しかしそこにファッション世を見出したのだろう。
喪服をそのまま着るのもどうか、ピンクを足してみようか、と。

ずっと後の時代、孫のウィンザー。
彼は、《じいちゃんはピンクにしたんだな。俺はブルーにしようか。》とブルーのオーバーペインをかけた。

だから、グレンチェックにピンク、またはグレンチェックにブルーのオーバーペインが入った柄は、プリンスオブウェールズチェックと呼ぶのだ。

ということで、ちょっと語れるプリンスオブウェールズチェックのスーツも誂えておこうか。

さて、明日は何着よう?

チェック、タータンについて、興味が深まる記事。
実は伊勢丹のタータンも登録されていた。

【保存版】オーダースーツの魅力とは?またデメリットとは?

2017年1月22日 オーダースーツ

オーダースーツ生地 品質の違い

様々な素材からテーマや自分好みを選ぶ、オーダースーツ。
選択肢や組み合わせは無限大といえる。
そんな洋服のオーダーだが、メリットもあるし、デメリットもある。
今日は実際のところオーダーするデメリットを主にお伝えしたい。

メリット:選択肢が豊富

 

 

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何といっても選択肢が豊富である。
まずは生地。
オーダーする場合生地から選ぶことができる、
生地はオーダー店にもよるが、何百、何千と種類がある。
イタリア、イギリス、それにフランス、ベルギーなど様々なインポート生地もあるし、
私たちの日本の生地、お隣中国の生地などもある。

国によって糸の構成、染色、色や柄などの特性が違うし、
質によって価格も大きく異なる。
オーダースーツの価格が変動する要因として、生地は大きい。

メリット:ストライプ・チェックだけでも様々

 
 

チョークストライプ

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例えばストライプ、といってもチョークストライプ、ピンストライプ、ペンシルストライプなど様々な柄が存在するのだが、
こういうストライプのスーツが欲しい!と思って吊るしのスーツを探すより、
オーダー用の生地で探した方が見つかる可能性は高いだろう。

デメリット:豊富にあり過ぎることで迷う

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明確にこういうスーツが欲しい、というゴールがなく、漠然と生地を見ていたなら、1日かかっても決められないくらいの選択肢がある。
つまり、豊富にあるから、何か軸がないと決めづらいのだ。

どんな軸でも良い、自分に似合うかどうか?とか、
社内で印象を良くする一着、とか、
ファッショナブルなお洒落着、というようなコンセプトでも良い。

大枠の色や柄だけでも決めておくと良いだろう。
そして信頼できる提案者・店員を見つければ尚良い。
所々でアドヴァイスを貰えるはずだ。

メリット:デザインも裏地も選べる

オーダータキシード 生地サンプルブック

img7_4素材だけではなく、例えばチェンジポケット付きスーツにチャレンジしてみたい、と思っても、
気に入った既製品ブランドのスーツの柄・サイズのスーツにチェンジポケットなどのディテールが盛り込まれているとは限らない。

細かなディテールで遊ぶのももちろん楽しいのだが、
実は毎回決まった自分ディテールを作るというのも楽しみ方だ。

さらに表からは見えない、
脱いだ時にチラリと見える裏地にこだわるのも楽しい。

デメリット:完成までに時間がかかる

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こうして生地を選び、場合によってはその時点から取り寄せる。
届いた生地を調理するわけだが、レトルト食品ではないので、やはり時間がかかる。
クイックで制作するお店ならば2週間、3週間という納期でスーツは完成し、
じっくり仮縫いを重ねて制作するお店で、半年以上かかる場合もある。

いずれにせよ、すぐ欲しい、どうしても着る場面が来週ある、
という方は既製品を選ぶ方が良い。
カレーもレトルトなら3分で完成する。

メリット:フィットしたスーツが得られる

 

 

ネイビージャケット 着こなし

何といってもこのフィット感は、既製品では味わえない醍醐味だ。
自分のために作られたスーツなのだから当然といえば当然かもしれないが、
しっかりサイズが合っていることは、高価なスーツ、素材の良いスーツを着ていることより重要だ。

また、フィットしていると動きやすく、着心地が良い。

メリット:自分をより良く見せられる

ネイビージャケット 着こなし

ただフィットしているから素敵なスーツが得られるものではないのだ。

スタイル良く、美しく見せるポイントというのが洋服にはある。
例えばジャケットのウエスト位置をどこで絞るか?
衿の幅や、ちょっとした着丈の操作で、随分と違って見える。

こういうことを考えながら細工するのもテーラーと呼ばれる人間なのだが、
フィッター(採寸者)の腕も問われるし、
パターンの美しさも重要だし、
作り手と依頼人との呼吸も大切だ。

デメリット:つまり店・人によって完成度にばらつきがある

 

オーダースーツ テーラー

極端にいえば、何か型があって、少し手直しする洋服だとしても、
誰が対応するかによって違う服になる。

分かりやすい例1は美容院だ。
髪質も顔型も同じあなたは、A美容院からB美容院にスイッチしたとき、同じ髪型にはならない。
同じ美容室でも美容師次第で変わるはず。

分かりやすい例2は寿司屋だ。
同じネタを仕入れて提供しても、熟練の寿司職人と、新人とでは違うはず。
もちろん近年は寿司アカデミーなど、簡単にプロの技が習得できるスクールがあるが・・・。

メリット:愛着が沸き、大切にする、長持ちする

 

スーツケア

さて、オーダー店に通って対話しながら生まれた一着を手に入れたとしよう。
そしてそれがお気に入りの一着となったならば、
1980円で通販で購入したニットとは同じ扱いにならないはずである。

工程を踏むことで愛着も沸くし、
何よりも自分のためだけに職人が制作したのだ、
依頼しなければその素材はその日カットされることすらなかったかもしれない。

良い服、気に入った服を手に入れ、
それを長く着ようと思うと、自然とケアして休ませながら着たくなる。
雨の日には着ないぞと心に誓うはず。

デメリット:完成するまでわからない

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とはいえ、完成したスーツが気に入るかどうかは、既製品よりももっと後にわかる。
オーダーした時点でそこに完成品があるわけではない。
まず選んだ生地で、仕上がりがどうなってくるのか?今ひとつ分かり辛い。
それから、どのようなシルエットになってくるのか?
もちろん仕上がってから多少なり修正できるのだが、
シルエットこそ無限大にあるわけだから、イメージ通りかどうかは仕上がってみないとわからない。

メリット:それでも色々な体験ができる

スーツへのリメイク

採寸や、場合によって仮縫いなど、
セレクトショップでパッと洋服を手に入れる場合には体験できない、
スぺシャリティな経験ができる。

メジャーを当てられ、自分のプロポーションが記載された、
世界に1つだけの設計書の完成だ。

デメリット:何度かお店に通う必要がある

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通って打ち合わせをするのが面倒という方や、
物理的にそれができない場合、制作のしようがない側面も。

デメリット:古着屋には売れない

オーダースーツ テーラー

そもそも自分用に誂えた服。
ブランドがあるとすれば、自分ブランドだ。
メゾンブランドのスーツならば、状態によっては下取りして貰える可能性や、
ネットオークションなどで売るという選択肢もある。
オーダーとなると難しい。

デメリットはあるが、オーダーは良い

 

 

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このように、メリット・デメリットはある。

しかし、この記事を書いている私自身、スーツ、コートはもちろん、靴もオーダーだ。
そればかりか、自宅のカーテンとブラインドもオーダーだ。
車も購入する場合は内装カラーをオーダーできるオプションがあるが、
そこまでは実装しなかったのだが、マイホームを建てるのならば、書斎の内装にはこだわりたいもの。

工房 オーダー製作風景

1回作ってみないことにはわからない、という不安はあるかもしれないが、
手に入れた時の喜びと、装った時の自信で、充分お釣りがくるのではないだろうか。

オーダーサロン、ボットーネは完全予約制と、
少し入り辛い雰囲気があるかもしれないが、
その分じっくりと服に向き合って打ち合わせができる。

採寸だけでなくフィッティングを行うのはもちろん、
定期的に素材の講習を開くことで、素材特性もシーンに応じた提案を行っている。
ぜひ無料相談(1時間)をして覗いてみるのもひとつだ。

オーダースーツ ¥102,000(1着)~生地により変動あり
目安 ¥102,000レンジ 生地:5ブランド約1,000種類