オーダースーツ・オーダータキシード 東京 BOTTONE(ボットーネ)

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まもなく表参道サロン移転6周年 ボットーネ全員で必ず行っていること

2017年6月11日 ボットーネ 松のスーツ・ジャケットスタイル365 ありのままブログ | Other

赤いネクタイ コーディネート

今日は世間は日曜だけど、うちはちょうど週の真ん中。
気合いを入れるべくフィオリオの赤いネクタイをまいてみる。

赤いネクタイ コーディネート
リネンのシャツが良い季節。

いよいよ今年も折り返し地点ともいうべき6月、
だけどまもなく来る6月22日といえば、忘れられない日である。
それは2011年、東日本大震災の後、計画停電の続く東京、私たちは今の表参道サロンに移転したのだった。

考えてみたらなかなか無謀だ。
百貨店も営業時間自体短くして電力消費量を抑えていて、世間は買い控えムード。
スーツを仕立てよう、と考えていた方も自粛ムードで、このままではうちの会社がなくなってしまうのでは・・・と思うような月が続いたのが2011年。

だけど、むしろそんな今しかないのでは?と、思い切って移転した6月22日だった。
いやーよく続けてこられてものだ。。。

クライアントの方々、一緒に働くクルーたち、お取引先の方々、アドバイスを下さる先生、素材、服飾についての学びを下さる先輩方、本当に皆様のお陰としかいいようがない。

ボットーネ

そういえばその後も本当に色々なことあったなと思う。
例えば、お恥ずかしながら以下のようなこともあった。

・右腕だと思っていたクルーに横領された事件
・海外出店して、最初は良かったけれど維持できなかった事件

などなど、もともと親の代から引き継いだテーラーではなくて、0から会社自体を作ったので、よく経営者の方が書いた本に出てくるような波乱万丈起業ストーリーが我々にも待ち受けていたわけだ。

それでもありがたいことにいただくオーダーは年々増えて、支えられ、喜んでいただくことができ、ご紹介も増えて、そしてなんと表参道サロン移転6周年なのだった。

さて、移転したあの日から継続していることがある。

・早く来て掃除をする

当たり前だと思っていたのだけど、これまで1人だけ、入社して1日働いた翌日に、
「勤務時間前に掃除をするなどおかしいのではないか!?」と言って、2日目の朝に辞めていかれた方がいたけど・・・。
そんな時代??

全員で、しっかり掃除をして、気持ちよくスタートすることは当たり前だけど、これからも継続していこうと思う。

・毎朝ミッションを唱和

必ず全員で、ミッションステートメント、ミッションなどを読む。
棒読みではなくて、洋服にどのように向き合うか、サロンはどうあるべきか、どのような姿勢でクライアントを迎えるか、など、必ず私が話して、感想を述べあう。

・ブログを書く

近頃はインスタグラムのような、文字がなくても成立するSNSも人気だし、チャットなどでは海外の方とも気軽にメッセージをやりとりできる。

昨日、クアランプールに住む友達にメッセージを打ったら、5分と待たずにメッセージが返ってきていた。とても便利だけど、なんだか近くにいてもいなくても変わらないな、会わなくてもお互いの近況が何となくわかるし。

だけど、やはり文章はお久しぶりです、から始まって、起承転結、というわけでよろしくお願いします、という方が私は落ち着く。

発信したことを後でみると、客観的になれる。

そして1行では伝えたいことが伝えられない気がしてならない。

そのようなわけで、ブログを書くことを継続している。

ボットーネ 表参道
サロンでは最近はさらに、洋服の知識を深めるために服装のすべてという本を読み、意見を述べ合うことも。
まあ色々ありましたが、これからもよろしくお願いします。

ブルネロクチネリと、ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか?と

2017年4月27日 オーダースーツBOTTONE クルーの本日の気づき | 小さなアパレル会社 経営者のヒントと気づき

ブルネロクチネリ

365日、毎日の装いログ
ブルネロクチネリというブランドのニットに、生成りのケアレーベルというブランドのデニム(slack352 シルエットが秀逸!)とダークブラウンのスエード靴(ボットーネのパターンオーダーシューズ)で娘とデート。
木曜の朝はちょっとお散歩してから仕事すると捗る。
娘の靴は、ドキンちゃん。

うちはまだ5歳と2歳と子供が小さいため、日々大変だけれども少しでも一緒にいたいなぁ、と思う父。
大変といっても本当に大変なのは妻なのだが、彼女は最近私とクルーの中之丸におにぎりを作ってくれる。
感謝感謝。

今朝は早朝デニーズ。

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飲みましたね〜5時(AM)には帰りましょ、マジで!
という雰囲気の男性3人、女性1人の4人組がいた朝4時のデニーズ。

それが6時のモーニングセット提供を境に、7時あたりから、キリッとしたビジネスマンやOL、界隈の土地を持っていそうな恰幅の良い叔父様に切り替わるのだが、この切り替わりが交流と直流、大阪と東京のような似て比なる、真逆のような違いがあって面白くて、つい早起きしてしまう定休日。

真逆といえば、
火曜、探し物があって青山ブックセンターに出かけた。

そのとき気になって表紙だけで買ったのがこの2冊だった。
考えてみればLINEという手軽に繋がってコンタクトできるツールの元代表と、携帯電話を敢えて持たないことから得られる仕事術、発想法、商品づくりというコンセプトの教授の本、なんと真逆の2冊なのだろう。

と思ってこれは交互に読むしかないな、と午前5時のデニーズでコーヒーをおかわりして、2冊交互に読むという異様な光景であった。

今日の読書は、1冊目、元LINE社長 森川亮さんのダントツにすごい人になる

これからの時代はすごい人でないと生き残っていけません。
さらに言うなら、ダントツにすごい人でなくてはならないのです。

僕が考えるダントツにすごい人とは、

1:新しい価値を生み、結果を出し続ける
2:常に成長することをやめない
3:偉い人にはならない

引用:ダントツにすごい人になる より

2冊目は、京都大学デザイン学ユニット教授 川上浩司さんの、
ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか?〜不便益という発想 という長いタイトル。

「スマホですか?ガラケーですか?」
いわずもがなでしょうが、これは、あなたの携帯電話がスマホかガラケーかを問う質問です。
(中略)
ちなみに私は「携帯電話を持っていません」と答えます。
こう答えると「さぞや不便でしょう」と言われたのは1年前まで。最近では、古代人を見るかのように無言で遠い目をされます。
たしかに不便です。ただ、面白いことも多いです。

人と連絡をとることに、手間がかかり、頭を使います。外出しているときなど、公衆電話がどこにあるかを覚えておき、初めて来た場所では嗅覚を利かせて電話ボックスがありそうな場所を探る。
(中略)
ただ、逆に、私などは、「いつでも好きなときに」連絡がとれないことで、人と連絡がとれることの大切さをなんとなく感じることができています。

引用:ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか?〜不便益という発想 より

教授は便利なことは溢れているけど、=豊かなのか?と述べていて、逆に不便なことで得られることをコレクションしてみる、という取り組みをしていて、これがまた面白いが、不便な昔の生活に戻ろう!という本ではなく、ツアーよりもアクセスしづらい秘湯の方が心に残り、なぜ星野リゾートの星のや京都に価値があるか?も納得できる。

ところで私はLINEをやっていない。
フェイスブックはやっているけど、メッセンジャーを入れてください、と友人からメッセージがくるが、いれていない。
名刺には携帯電話はおろか、固定電話もなく、私に電話してくる方はあまりにも電話が繋がらない&返信が遅い(ない?)ことにはすっかり慣れておられると思う。

目の前の仕事に没頭するあまり、電話に気づかないこともあるが、それより電話にばかり気をとられているのではなくて、今この場で考えている、見ている、会っている、そういう旬を大事にしたいな、という考えがあった。

LINEに登録したとき、手軽だから次々と短文メッセージが会話のように届いた。
それはとても手軽で便利なようにも思えるが、反対にお手紙は、送る方も送られる方もしっかりと内容を精査して考えて送るから、1つの内容が濃厚になって、お互いに相手目線になると思うのだ。

現代は色々なものがスマートフォンで実行できるけど、携帯電話がなかった頃の待ち合わせは、ドキドキした。

まず、表参道に20時ね!では待ち合わせで会うことができない可能性が高い。

表参道駅の、A2出口を出たところ(地上)にアップルがあるから、そこに20時。と設定しなくちゃいけない。

それに、遅れる、ごめん!が使えない。

仮に相手が5分遅れたら19時50分に到着した側は15分その人を探しながら、遅れることを知らされることなく待つわけで、だからお互い遅れられない気持ちになる。

2冊の本は真逆のようで、ダントツにすごい人になる、でも、
当たり前を疑う、無駄をたくさん経験している人が一流になれる、など、結局は繋がる部分が多い。
別々のものから色々な共通点が見えてくるものだ。

ビルゲイツの考え方は、問題は分割して考えること

2017年3月17日 ボットーネ 松のスーツ・ジャケットスタイル365 ありのままブログ | Other

ハリソンズ・オブ・エジンバラ ジェームス・ダンスフォード
先日は英国からハリソンズ・オブ・エジンバラでおなじみ、リア・ブラウン&ダンスフォード社のCEO、ジェームスダンスフォード氏がサロンに来てくださり、大変勉強になった濃い時間を過ごさせていただき、誕生日にはたくさんのメッセージをいただいた。
家族に、友人に、クルーに、クライアントに、本当に皆さまに日々感謝感謝である。

ビルゲイツの、問題を切り分ける方

さて、私が問題だな、と思った時に基礎にしている考え方がある。
うちの会社でも大切にしていて、困った時に使えるので書いてみようと思う。

困難は分割する、というデカルトの考え方で、元マイクロソフト社長のビル・ゲイツ氏の前でプレゼンした日本人、マイクロソフト本社でWindows95を開発した方でもある、中島聡氏も著書 なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である の中で、ビルゲイツのエピソードとともに語っている。

彼は複雑な問題をいくつかの独立した問題に分けるのがとても上手な人です。「困難は分割せよ」とはフランスの哲学者・デカルトの言葉ですが、分割術を最も実践的に行っているのはビル・ゲイツでしょう。

たとえば、こんな例で考えてみましょう。
ある日、ビル・ゲイツがカレーライスを作ろうとしたとき、なんとカレールーとニンジンがありませんでした。これではいつものカレーライスが作れません。

しかしよく考えてみてください。
ルーがないと絶対にカレーライスは作れないでしょうか?

ニンジンがないとカレーライスは作れないでしょうか?

そんなことはありません。
ルーは市販のカレー粉で代用できるし、ニンジンはなくても一応カレーライスにはなります。
つまり、ルーがないという問題と、ニンジンがないという問題は独立しています。

だからここは慌てず、「ルーをどうするか」「ニンジンをどうするか」という分割された課題に、別々に当たればいいわけです。

ビル・ゲイツはその後、カレー粉とじゃがいもを使ってカレーライスを作っておいしくいただきました。

やや抽象的な話だったので、現実にあった事件を例に挙げます。
マイクロソフトがパソコンメーカーにソフトを依頼されたとき、ある技術的な問題により、パソコンメーカーから苦情が来たことがありました。

クライアントがたいそう怒っているということで、社内は混乱していました。
とにかく、原因の技術的問題を解消しなければこの問題は収まらない。
マイクロソフトの社員はみんなそう思い込んでいました。

そんなとき、ビル・ゲイツは困難を分割しました。
技術的問題はクライアントの怒りからは独立した問題だと。

どうやらクライアントが怒っているのは技術的問題よりも、担当者との性格の不一致に原因があったようです。

そうして担当者は替えられ、クライアントをとにかくなだめる任務に就くことになりました。
他方で技術的問題はエンジニアたちが全力で解決に向かってまい進していました。

こうしてクライアントとマイクロソフトの関係は、なんとか立ち直ったのです。
技術問題と外務問題を切り分けることで、この事件は終息を迎えました。
ビル・ゲイツが「その問題とこの問題は独立している」とよく言っていたことを覚えています。
こうした課題の分割は、複雑な問題を効率的に解決するうえで重要なことだと思っています。

出展:なぜ、あなたの仕事は終わらないのか 中島聡

問題を分ければ以外とシンプルだ

結構多くのことは、ごちゃごちゃに絡み合っている場合があり、
分解して見ると結構シンプルだ。

前出のエピソードも、技術的トラブルと、クライアントの感情的な怒りは別問題と切り分けて、それぞれ的確に対応して問題が収束したということだ。

例えば、最近私たちの会社で起きた問題として、マンパワーが不足した、という事態が発生した。

経緯は、クルーの嶋田君を、修行に行く!と行ってある企業に、研修として連れて行った、私が。
本当にご好意で学ぶ機会をいただいたのだ。

その後彼は、ひたむきでまじめな姿勢もあって、休日を使って自費でプレス研修に来なさい、と声を掛けていただき、毎週頑張って通うようになる。
次第に本当にやりたかったことや求めていたことに出会ったと気づき、自分の見つけた道に進みたい、と彼はある朝言った。その後、彼から聞いたわけではないのだが、晴れてその企業へ入社した、という件がある。

経営者として、マネジャーとしては人は宝、そして育てた人財が抜けるのはハッピーラッキーな出来事ではないだろう。

これは、その過程で、その企業の代表に相談した。

しかし、この時も言われたのだが、考えてみればこれは、私たちと嶋田君との話であり、その会社は関係がないのだ。
現に気持ち良く彼を見送って、あとは彼の道である、それに対して私も頑張れ!とエールを送っている。

こうして、彼が研修として通わせていただいていた会社に入社することになって、その会社とも痼りを残さず、どのような収束パターンがあるか?と考えたときにお世話になっている企業と、うちに在籍したクルーという、関係値を分割したことで得られた答えだし、そもそもマンパワーが減ったからといってどうなる?困る・・困った、どうしよう。

マンパワーが減ったことと、知恵を絞っておもてなしをすることも別の話だ

オーダースーツ 設計書

また、次に、現実的に、お客様が気持ち良く服を仕立て、受け取れるよう、その点での気配りは忘れずに、マンパワーが足りない部分を何とかしなくてはいけない。

ここでも、気持ち良く仕立ての打ち合わせができる空間を作ることと、滞りなく商品を受け取れること、そこにサービスや気配りがある、というのはそれぞれ別問題なのだ。

だから例えば、滞りなく商品を受け取れること、という点でいえば人がいなくともできる仕組みを作ることだ。

元に私たちの企業には、大手セレクトショップにもない、オーダー管理システムがある。
結構な金額がかかったし、意見をぶつけながら作り、仕舞いには私もシステムを作るようになり、さらにその後入社した中之丸は前職の経験をもとにさらにシステムを設計できる。

簡単にいえば、
《そろそろ完成ですよ、この案件はお客様にご連絡を。それから、こちらの方は素材が揃ったのでそろそろ工房と段取りを組んでください》と自動でお知らせしてくれる、我々にとって秘書のようなシステムなのだ。

これを強化することで、マンパワーを補うことができる。

スーツの生地

人でしかできないきめ細やかなおもてなし、
もっと良い服になるように、スタイル、シルエットの提案、
お客様のために、そういう人でしかできない部分をもっと追求したい、
だからこそ自動化して、効率化できたら、あとはもっと知恵を絞って考える。

人が足りない、気配りが行き届かない、どうしよう、ではなくて、
人が少なくても暖かい、楽しめる場を考えて、気配りをする。

待ち時間を軽減するおもてなし

男性と女性が一緒に来店されたとき、
女性の方が退屈そうだ。
お話ししたい、でも、人員は足りない。
そこで、次の方へのメッセージを綴るノートを設置した。

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結構楽しんで書いてくださる。

またブライダルでご来店された男女には、
結婚準備、挙式まであと◯日!というボードを書いていただき、写真を撮る。
結構みなさん書いてくださり、スマートフォンを触る時間が楽しい思い出の時間に変わった。

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これは、人が少なくても知恵を絞ればおもてなしのアイデアは出る、ということであり、
的確な商品を受け取れるようにする、ということとは別軸なのだと思う。

心の時代に入ったと思う

2006年の著書で、ダニエルピンクのハイコンセプトのなかで、現代を見通したような6つの、これから求められるセンスが載っている。

これから求められる「6つの感性(センス)」

  • 機能だけではなく「デザイン」
  • 議論よりは「物語」
  • 個別よりも「全体の調和」
  • 論理ではなく「共感」
  • まじめだけではなく「遊び心」
  • モノよりも「生きがい」

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代 ダニエル・ピンク (著), 大前 研一 (翻訳) より引用

一つ一つ、人にしかできない物、文化、おもてなしを大切にして、
高い共感力や提案をする、
人口知能にはできないことをやろう。
心の時代を生きていこう。

偶然ご近所であったO様からの写真とメールが届く。

ハワイで最高の結婚式を挙げる事ができました。

タキシード本当に好評でした!
プロのカメラマンに撮って頂いた写真は2週間くらいデータ貰えないので、
アイフォンの写真をお送りします。

残り5日ほどハワイを満喫します。

今度はスーツをお願いします。

結婚式のタキシードの場合はお写真をいただくことが少なくない。
(ビジネススーツオーダーではなかなかお写真はいただかないわけだが)

こうして着用したシーンが見られると、ホッとするし、あったかくなる。
改めて楽しい仕事だと思う。

明日もまっすぐ真北へ向かおう。

オーダータキシード 新郎